Keitaさんのコメント: 更新順
街のあかり(2006/フィンランド=独=仏) | カウリスマキの絵作りはどのシーンでも健在。漂う“孤独”と“哀愁”が良い。だが、希望を描く作品であるならば、疑問に感じる構成だ。やはり『浮き雲』には及ばない。(2007.07.07.) [review] | [投票(4)] | |
プレステージ(2006/米=英) | マジックの「タネ」と、映画の「オチ」。このふたつはそのものを楽しむ上で、さほど重要ではない。(2007.07.13.) [review] | [投票(8)] | |
欲望という名の電車(1951/米) | 舞台の良さ、映画の良さをともに取り入れ、マーロン・ブランドとヴィヴィアン・リーの演技バトルが、さまざまな対比の構図を映し出していく。素晴らしい題名の素晴らしい映画。(2007.07.05.) [review] | [投票(1)] | |
ボルベール 帰郷(2006/スペイン) | ペネロペ・クルスの力強い演技、赤が際立つアルモドバル印の映像。女性の強さが伝わってくる。そして、同時に女性の恐さも伝わってくる。だからか、僕にとっては、不気味な映画にすら感じる…。(2007.07.01.) [review] | [投票(4)] | |
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007/米) | 伏線消化をすべて台詞で行う急ぎ足、もはや物語の展開も何が何だか…。それでもクライマックス、映像の迫力が観客を飲み込む力があるから侮れない。完結編として最後に盛り上げてくれたので、OKでしょう!(2007.06.30.) [review] | [投票(4)] | |
汚名(1946/米) | 意味のないサスペンスを、ここまで意味有り気に見せ、必要以上にドキドキさせる。物語より演出で映画を観る人には垂涎の映画。それほどヒッチコックの巧さが光る。(2007.05.27.) [review] | [投票(2)] | |
真昼の決闘(1952/米) | この映画が撮られた時代において、ギリギリまでスキャンダラスな映画に違いない。西部劇でありながら、「正義とは?」という問いかけが鋭く迫ってくるのだから…。(2007.05.22.) [review] | [投票(4)] | |
スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい(2007/英=仏=米) | バイオレンス描写や映像センスはなかなかだが、それをサスペンスとして生かすのか、コメディとして生かすのか。どちらもバランス良く入れ込もうとするので、結果的に中途半端になってしまう。(2007.05.12.) [review] | [投票(5)] | |
スパイダーマン3(2007/米) | “ベスト”ではないかもしれないが、間違いなく、シリーズの“集大成”。掲げられた「赦し」というテーマのもと、クライマックスではもはや行くところまで行ったと感じさせてくれた。(2007.05.06.) [review] | [投票(3)] | |
バベル(2006/仏=米=メキシコ) | 地球全体を包括できるような大きなテーマを描く秀作だが、どうもパズルにおける最後の数ピースが埋まらない。壮大すぎるテーマに、映画がもう一歩届かなかった…。(2007.04.28.) [review] | [投票(17)] | |
失われた週末(1945/米) | これは、アルコールではない他のものへの依存でも成り立つ。仮にそうなっても、同じようにスリリングな映画になっただろう。それだけ演出や脚本に力がある。(2007.04.22.) [review] | [投票(3)] | |
こわれゆく世界の中で(2006/英=米) | 『クラッシュ』をよりパーソナルな視点にしたイメージと近い。「破壊は創造」というテーマで、じっくりと丁寧に、人間を描いていく。どこかジーンと来る佳作である。(2007.04.21.) [review] | [投票(3)] | |
ブラッド・ダイヤモンド(2006/米) | “紛争ダイヤ”に絡めた問題提起。映画によって多くの人に訴えるためのわかりやすい展開・構成になっているが、複雑な問題ゆえに、こんなにきれいにまとまってしまっては、むしろ嘘くさく感じてしまう…。(2007.04.08.) [review] | [投票(11)] | |
Death Note デスノート 前編(2006/日) | CGのリュークの出来に代表されるよう、原作の雰囲気は損なわずも、漫画とは違う方向で娯楽映画として高められている。クライマックスの緊迫感は特に見事。(2007.04.01.) [review] | [投票(1)] | |
ホリデイ(2006/米) | 女性監督ナンシー・メイヤーズの女性らしい視点が、僕にはすごく新鮮に思えた。だが逆に、その視点によるズレも感じてしまった。良い映画だが、褒めるのが照れくさいほど好みとはズレる。(2007.03.25.) [review] | [投票(8)] | |
トゥモロー・ワールド(2006/米) | アルフォンソ・キュアロン、『ハリー・ポッター』の直後がこの作品とは…! “希望”を描いている映画だが、そのまわりで描かれる“絶望”こそが強烈に思える。現代世界情勢の縮図のようだから…。(2007.03.25.) [review] | [投票(6)] | |
ラストキング・オブ・スコットランド(2006/英) | フォレスト・ウィティカーの末恐ろしいほどの威圧感! だが、目立ちすぎたことの代償もある。恐怖は与えたが、痛切さを与えるまでは行き切れない。(2007.03.18.) [review] | [投票(5)] | |
パリ、ジュテーム(2006/仏=独=リヒテンシュタイン=スイス) | 「パリ、ジュテーム!」と言い放ちたいくらい、パリは好きな街だから! 街の魅力が全編で感じられ、やはりパリは素敵な街だと実感する。(2007.03.10.) [review] | [投票(1)] | |
自転車泥棒(1948/伊) | 盗まれたサドルを、さらに盗み返した自らの経験…。それを思い出しながら観て、“負の連鎖”を痛切に描いていたこの映画は、痛くて痛くて仕方がない。ネオ・レアリスモの傑作であることは間違いない。(2007.02.19.) [review] | [投票(3)] | |
ディパーテッド(2006/米) | 俳優の演技、優れた脚本、舞台設定などが生かされた見応えある人間ドラマ。アメリカ映画として、表裏一体の「裏切りと信頼」という主題を突き詰めたスコセッシを、アメリカ映画の巨匠として絶対に讃えるべきだ。(2007.02.03.) [review] | [投票(7)] |