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ジェリーさんのコメント: 更新順

★3瘋癲老人日記(1962/日)おそらく、この老人の末期の夢想は、老人の葬式で故人をしのび涙ぐむ若尾文子の喪服姿ではないかと思う。 [review][投票(1)]
★5マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)吐き気がするくらい甘く香気豊かな真性変態世界。見る前にさなぎでしかなかった心の奥の何かが、見終わった後、虹色の蝶に化けてしまっている、この転落の感覚。もう酔うしかないだろう。[投票(2)]
★1城取り(1965/日)冒頭、『七人の侍』と同じリズムを刻もうとした意図は、当然のことながら空回りし、そのまんま終幕を迎えてしまう、実に間抜けな映画。クリエイティビティへの意図すら感じられない。[投票]
★3東京キッド(1950/日)戦前の松竹ナンセンス喜劇の貴重な戦後版。美空ひばりはこのころから男装を得意としたのですね。[投票(2)]
★3馬(1941/日)ひとめで分かる岩手山。ナツカシー。デコチャンかわいー。でも家の中臭そう。[投票(2)]
★1プロフェシー(2002/米)シックス・センス』や『ギフト』などソフト・ホラーとでも言うべき作品群が生まれつつあるが、この作品はその系統の一角を見事に汚している。スタイリッシュな映像を気取る割にはシーン間の緊密なつながりに欠けるから、盛り上がりも実に乏しい。[投票]
★2新・忍びの者(1963/日)ビン・ラディンだのハマスだのとテロリストが横行しているが、案外その心根は民族意識とか大仰なものではなく、ごく単純にこの石川五右衛門に近いかと思う。しかし、この映画じゃ、単なるストーカーだよ。 [review][投票]
★4続・忍びの者(1963/日)爆発や家屋倒壊がふんだんに盛り込まれた力作。今、ここまで時代劇でやれるでしょうか。日陰の美学を市川雷蔵 があますところなく表現。 [review][投票(1)]
★2ルーヴルの怪人(2001/仏)脱力感しか湧かないできの悪さで、そのことをあれこれいうつもりはない。映画としての出来は、とにかくひどい。しかし、そんなことどうでもよくなっている。 [review][投票(1)]
★4新諸国物語 紅孔雀 完結篇 廃墟の秘宝(1955/日)突っ込みどころはたくさんあるが、なんとか大団円にたどりつけた。宝探しの長い長い物語にふさわしいラストシーンはなかなかの見物。[投票]
★3新諸国物語 紅孔雀 第四篇 剣盲浮寝丸(1955/日)高千穂ひづるのエロさ復活。小太郎の姉幾恵(西条鮎子)が手燭を持って屋敷を徘徊するシーンは伝奇味濃厚。だんだん期待感も高まってきた。大友柳太朗 の剣戟シーンはまこと手に入ったもの。[投票]
★2新諸国物語 紅孔雀 第三篇 月の白骨城(1955/日)いよいよシリーズのダレ場となる。悪役と思われるやからが複数交錯し訳が分からぬ。クライマックスに向けての必要悪と思ってひたすら我慢しよう。[投票]
★3新諸国物語 紅孔雀 第二篇 呪いの魔笛(1955/日)だんだん分かってきたが、このシリーズは海のイメージが支配的だ。東千代之介 扮する浮寝丸という全盲剣士の絵に描いたような貴公子ぶりはくささ満点。[投票]
★3新諸国物語 紅孔雀 第一篇 那智の小天狗(1954/日)主人公中村錦之助の背中にいつもへばりついて助けを求める典型的お姫様役高千穂ひづるにほのかなエロチシズムを感じさせる作りになっている。これとヒロイズムの混交が、じつによくできたガキ向けぶりなのだ。[投票]
★3スズメバチ(2002/仏)巻き込まれ+籠城アクションという分かりやすい設定。全編打ちまくりの発砲オバカ映画であるが、ここまで徹底した度胸は買う。カメラアクションはネタを知りたくなるくらい自由自在。[投票]
★2ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ(1997/米)公開の後、似通った事件が現実に起こってしまったが、そのことでこの映画の価値が高まるわけではない。乾いた皮肉な笑いをとろうとするねらいのこの映画から、ねらい通りの感動は得られなかった。掘り下げに欠ける。[投票(1)]
★2細雪(1959/日)4人の娘を等しく同じ重みで描いた「細雪」が見たい。このバージョンは、こんだけ役者を集めている割には、ずさんな編集だ。[投票(1)]
★2バイオハザード(2002/英=独=米)キューブ』『エイリアン2』『遊星からの物体X』の未消化なパクリ作品だが、見終わった後、ミラ・ジョヴォヴィッチの象牙質のふとももが目に焼きついているという点、見事なB級特撮映画の醍醐味を受け継いでいるといえる。 [投票(2)]
★4墨東綺譚(1960/日)山本富士子 が少しも下級娼婦らしくない。しかし、豊田四郎独特の味わいの内向的世界の中心に咲く綺麗な大輪の華であることには間違いなく、いつまでも飽かず眺め続けていたい気持ちにさせる。これぞ、女優。[投票]
★1トータル・フィアーズ(2002/米)見事な紋切り型にあきれるほかない。核ホタンの陥穽に落ち込む人間をもっと魔術的なシチュエーションで見せるのがクリエイターの腕の見せ所なのだが。 [投票(1)]