かねぼうさんのコメント: 点数順
マーティ(1955/米) | だらだら見てしまえばお手軽な恋愛映画であるかもしれないが、実際には現実への透徹した視線で貫かれている、少し怖ろしい映画。特に、アーネスト・ボーグナインを選んだことは非常に巧妙である。 [review] | [投票] | |
國民の創生(1915/米) | 音を消して鑑賞。映像にだけ集中。映画がいかにして独自の文法でナラティブを構成できるかという点に着目。エイゼンシュテインとの比較において。 [review] | [投票] | |
からっ風野郎(1960/日) | 三島からは多少演劇臭がしたが、それは増村的な作風においてはあまり気にならなかった。というのも、やはりこの作品でも、増村は“個人”をその物語構成の根底に持ってきているからである。したがって、物語は、主に特徴的なキャラクターとキャラクター同士のぶつかり合いにおいて形成され、そのような中での三島の演劇的な誇張性は、キャラクターの印象を強く残すという点においてむしろ心地よくすらある。 [review] | [投票] | |
禁じられた遊び(1952/仏) | “恋愛”ではなく“崇拝”の観点から。 [review] | [投票] | |
PERFECT BLUE(1997/日) | サイコサスペンスとしてかなり秀逸。主人公が精神的に追い詰められていく様は、製作者がその画を完全に統制することが可能であるアニメーションという技法によって、内包する閉塞感/恐怖をさらに増幅させ我々に迫りくる。 [review] | [投票] | |
イーグル・アイ(2008/米) | ちゃんと面白いじゃん。でも・・・ [review] | [投票] | |
悪魔のいけにえ(1974/米) | 映像奇麗だなぁ〜。 [review] | [投票] | |
息子の部屋(2001/仏=伊) | 残された家族の悲しみは、何か特別なことが起こらなければ癒えないという訳ではない。というよりも、彼らは特別なことなどなくとも、癒えなければならないのだ。そんなことをこの映画を見てヒシヒシと感じた。 [review] | [投票(2)] | |
運命じゃない人(2004/日) | “なるほど”と何回も思わされたし、“よく出来ていて、面白い”というのが全体を見ての感想。ただ、観客を楽しませることに終始したためか、“面白い、巧い”以外にこれといった良さを見いだせなかった。僕にとってこの映画の鑑賞は、構成の巧さを淡々と確認していく作業に近い。 [review] | [投票(1)] | |
おもひでぽろぽろ(1991/日) | アニメにしては、現実的すぎる。変なところで。 [review] | [投票(1)] | |
ネットワーク(1976/米) | 俳優陣はかなり良かったと思うけど、なんだか演出が淡々としているように感じた。ピーターフィンチ自体ぶっとんでるんだから、演出する側ももうちょい彼のパートはコメディ的なアプローチをかけて良かったのではないか。わざと彼を浮かすようにしているのかもしれないけど、それだけではあまりにもそのまんまな気がする。 | [投票(1)] | |
ミッドナイト・エクスプレス(1978/米) | 刑務所の悪臭が画面から漂ってきそうなまでの空気感を演出したのは見事だと思うが、作品の構成自体は非常に単細胞であると感じる。面白いが、人権の奪還の映画として観ることに、疑問が残る。 [review] | [投票] | |
人狼 JIN-ROH(1999/日) | 細かく表現された昭和レトロな街並みと赤ずきんをオーバーラップさせることで、この映画は古き時代を回顧するときに付きまとう哀愁を童話的なイメージの中に再現している。それは単なる懐古趣味にとどまらず、その内において語られる男の孤独な物語は、哀愁の中でより一層印象的なものとなる。感覚的なものではあるが、この辺りは雰囲気の演出として巧い。 [review] | [投票] | |
ミスター・ロンリー(2007/英=仏=アイルランド=米) | 付きまとう胡散臭さ。 [review] | [投票] | |
宵待草(1974/日) | 脚本とたわむれ、俳優とたわむれ、音楽とたわむれ、機材と戯れる。 独特の雰囲気は楽しめたが、なんだか、ぬるま湯だった。 | [投票] | |
空気人形(2009/日) | 例えどれ程人間の心が空洞化していたとしても、表現の世界において、ダッチワイフの人間化を完遂することは可能なのか? [review] | [投票(1)] | |
ファーゴ(1996/米) | 個々の設定が生きているとは思えない。婦警が妊娠しているという設定も上滑りな感じ。そもそも、サスペンスにしてはストーリーが単調すぎる。犯罪をテーマにして人間の愚かさを浮かび上がらせるのが真の目的だとしても(それは大変結構なことだが)、地のストーリーがこんな有様ではどうも退屈なのだ。 | [投票(1)] | |
千年女優(2002/日) | 突飛な表現に頼った中身の薄い映画という印象。永遠を唄うならば、歴史に頼って欲しくはなかった。 [review] | [投票] |