ペンクロフさんのコメント: 点数順
虚空門 GATE(2019/日) | UFO信者の皆さんはなにかっつーと集まっちゃー空を見上げて騒いでてマジで楽しそう。大人とは思えない。そして度を超えて優しい。どう聞いても200%ウソやんという話を全力で信じる。純粋を通り越してバカなんだけど、感動的だ。 | [投票] | |
ブラックブック(2006/オランダ=ベルギー=英=独) | 今も続く暴力の歴史を描いて鮮やか。バーホーベンが愛してやまぬ、クソ野郎どもの中で闘い続ける強い女。役者ではフランケン中尉(ワルデマー・コブス)が出色。 | [投票] | |
水俣曼荼羅(2020/日) | 『ニッポン国VS泉南石綿村』同様、苦しみ続ける被害者に対して無限の長期戦を強いて恥じないファッキン国家の醜悪さ。 [review] | [投票] | |
ケイコ 目を澄ませて(2022/日) | 「格闘競技」とは かくも雄弁で濃密な 嘘偽り無い「無言の交流」なのだと (「拳奴死闘伝セスタス」) [review] | [投票] | |
ハッチング ー孵化ー(2021/フィンランド) | 少女ホラーとして満点の出来。家族なんてこんなもん、という基本的態度が素晴らしい。「狂人の狂気が通用し、保存され連鎖する」のは家族の本質であり宿痾だ。 | [投票] | |
大虐殺(1960/日) | ファッキンジャップは大杉栄から10年経っても小林多喜二ブッ殺してる。映画前半の気合いの入り方は最高。 | [投票] | |
Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022/日) | アニメの限界値を更新し続ける、恐るべき情報密度で描かれる超高速青春群像劇。今の人類の処理能力では無理でも、未来の人類には必ず発見され絶賛されよう。 | [投票] | |
Gのレコンギスタ V 死線を越えて(2022/日) | Gレコ堂々の完結編。オレも旅に出たくなる。まあエンドロール後のアレは蛇足というか、エンドロール前に処理できたやろとは思うが。 [review] | [投票] | |
悪魔のような女(1955/仏) | オレが中学生の頃、老美術教師が授業を1時間潰してこの映画のストーリーを詳細に語って聞かせてくれたのだ。あんたはマルセ太郎か。 [review] | [投票] | |
コレクティブ 国家の嘘(2019/ルーマニア=ルクセンブルク=独) | 「芯まで腐ってる なぜここまで堕落した?」 「もう人間じゃないのよ 金のことしか頭にない」 [review] | [投票] | |
怪談佐賀屋敷(1953/日) | 入江たか子の化け猫第一作だが、戦前からの蓄積で化け猫映画のスタンダード(お約束)がすでに完成している。ワンカットで化け猫へ豹変する特撮は驚異的だ。 [review] | [投票] | |
くじらびと(2021/日) | 「自然とともに生きる」などと言っては生ぬるい。漁師とは「異界において強さを発揮できる超人」なのだ。 [review] | [投票] | |
人情紙風船(1937/日) | 若い頃に観てその暗さが気に入らなかった映画だが、おっさんになって観るとしみる。どこをとっても映画だなと思う。ヤクザのシマで平気で盆を敷く、新三という町人の無頼がいい。 | [投票] | |
直撃!地獄拳(1974/日) | 勿論死ぬほど面白い映画なんだけど、ぼかーこういう「何して食ってんだか全然わからない男たち」が大好きで、憧れるんですよね。無駄に強くて「腹減らし」のマネばかりしてる。いいな。 | [投票] | |
ハイランダー 悪魔の戦士(1986/米) | 初見は日曜洋画劇場での初回放送だったと思う。翌日高校の教室は「オイゆうべハイランダー観たか」と騒然。ガキンチョの心に火をつける映画。 [review] | [投票] | |
アンダードッグ 後編(2020/日) | 湿り気100%の負け犬映画ゆえ、森山未來が再び立つためのセットアップは入念すぎるほど入念で、堕ちるとこまでとことん堕とす。デリヘル店長はカチコミに行くし、新海先生の娘さんまで動員される。 [review] | [投票] | |
歓びの毒牙(1969/伊) | 処女作から「殺人者の視点カメラ」を使ってることに驚く。アルジェントはいつも人殺しの側に立つ。人を殺す代わりに仕方なく映画を作ってる。我々は劇中の殺人者と監督のアルジェント、両者の「人を殺してえんだよおお」という欲望をダブルでぶつけられる。 | [投票] | |
綴方教室(1938/日) | 同級生のジャガイモ的女児の皆さんの中、スラリと立つ若竹のような高峰秀子。その目に宿るは知性の輝き。モノが違う。先生の気持ちがよく判る。 | [投票] | |
ニア・ダーク 月夜の出来事(1987/米) | 30年ぶりに観直しても吸血鬼、太陽光、人体発火などの描写がキレッキレで美しく、どう考えてもメチャクチャ才能ある監督の作品。売れない役者たちがド田舎を行ったり来たりしてるだけなのに。 | [投票] | |
モダン・タイムス(1936/米) | 労働者が流れ作業やらされて気が狂ってるのに、社長はよおー、ヒマそうにジグソーパズルやってんだよおー。この場面は特にギャグでもないしサラッとやってるけど、資本主義の正体を暴いており鮮やかだ。この社長みたいな連中が赤狩りやってたんだよ。 [review] | [投票] |