★2 | 誘拐犯(2000/米) | ベニシオ大好きなんだけど・・・。ストーリーと演出が、噛み合ってないような・・・。相棒とベニシオのウエイトの置き方も散漫だし。車を盗むシーケンスで、車が一種とんでるし。中庭の銃撃戦では、リズムと空間の把握が下手なので、ぜんぜんドキドキしない。 | [投票(2)] |
★4 | ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999/米) | 2台しかなく、しかも主観撮影しかできない、という条件を、よく工夫してドラマを生み出したと思います。あと、音がすごい。台詞の声から、環境音のなかにかすかに聞こえるノイズまで、音響設計は特筆もの。低予算でも工夫すれば映画はできることを世界に示した意義は、大きい。 | [投票(2)] |
★4 | ダイ・ハード(1988/米) | 何よりも秀逸とおもったのは、ガラスの破片が一面に散らばった床のエピソード。ここの切り抜け方が、たぶん、この映画の基本姿勢ではないでしょうか。しかも、そのあとにトイレで電話しながら(ストーリー上、重要な会話)後処理をしているシーンもさりげなく入れてあり、秀逸。 | [投票(2)] |
★5 | スペース カウボーイ(2000/米) | もう、物語はだいたい想像ついちゃうけど、でも、やっぱこの語り口がいいのかなあ、面白かった。壮大なジョークのようでいて、しかし、励まされる。お決まりのエロ爺だしね。最後のカメラの動きも、「はい、おしまい」感が、腑に落ちて、よかった。 | [投票(2)] |
★4 | 惑星ソラリス(1972/露) | 考える葦とか、思う故に我あり、とかいうけど、じっくり我慢つよく、根気よくつくれば、人間の存在になんする観念を、こんなにわかりやすい映像に具体化することができるんだ、と、畏怖の念でいっぱいになります。もっと、ちゃんと考えようっと、と思わせてくれる啓蒙映画。 | [投票(2)] |
★4 | ざくろの色(1968/露) | 図像・イコンの映画。宗教画の基になった図像から絵画へ、写真へと変転して映画に辿り着いた表現手法が、その始まりの図像を、そのままシーンとして再現するとは・・。はじめは望遠鏡をさかさまに覗いたような遠近感にめまいを覚えたけど、それは、かなり心地良いめまいでした。 | [投票(2)] |
★4 | チャーリーズ・エンジェル(2000/米) | ばっかじゃねーの、っていいながら、がははははは、といって楽しめる。そのためには、アクションもカーチェイスも爆発シーンも手を抜いてない。次のカットでは手前で別の服を着てても、ウエットスーツ脱ぎつつ半裸で洞窟に入るまでちゃんと見せる。そういうとこ、偉いなあ。 | [投票(2)] |
★4 | M★A★S★H(1970/米) | 死と生の境界にいる軍医。正常と異常の境界にある戦争。現実と観念の境界にある映画。それぞれが、同時に進行して緩やかなカタルシスを迎える作品。このアルトマンは、すごくラジカルに見えたんだけどなあ。 | [投票(2)] |
★3 | ザ・プレイヤー(1992/米) | ハリウッドは、この程度のハリウッド諧謔は、平気で受け入れるんだよね。アルトマンも、真剣に攻撃しているわけではなくて、遊んでいるにぎない。そういう娯楽作品としてみれば、けっこうそれなりに楽しい。映画に倫理なんかない、っていうふしだらな姿勢そのものの映画だな。 | [投票(2)] |
★5 | ジャッキー・ブラウン(1997/米) | 女が描けない、と評価されてきたタランティーノが、女を主人公に挑戦した作品、と聞いたけど、中年で黒人のヒロイン、しかも自分の将来を考えて犯罪も辞さない、というすばらしく魅力的なキャラには脱帽。こういう人間を描けるって、大人だし成熟している、って思う。 | [投票(2)] |
★4 | 恋愛小説家(1997/米) | ジャックニコルソンの、演技って、「ああ最近このひと尊大になっちゃって、この映画もちょっとバカにしてやってんじゃないの?」って自分が思われるかも、ということを自覚してそれを逆手にとって、初めのイヤな奴を演じ、後半しかり納得させる演技は、見事。 | [投票(2)] |
★2 | 12人の優しい日本人(1991/日) | この大げさな演技は、いったい、なんなの?これコメディだったのか?と思いました。なに怒鳴ってるんだよ、という台詞の言い方だし。会話は、相手の答えを知っているとしかおもえないテンポだし。豊川悦司のみが、どうにか映画的ではあったけど・・・。
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★5 | マルコヴィッチの穴(1999/米) | よくもまあ、こんな荒唐無稽な物語を、これだけぐいぐい引っ張る面白いものにできたなあ、と感心。もう、拍手しながら観た。これを、こまかな整合性をチェックしながら観たら、つまらんよね。さすが、NYのCMプロダクションの前衛、プロパガンダ! 7.5階は、バカ受け。 | [投票(2)] |
★2 | タイタニック(1997/米) | 18才の男に、28才の女が惚れたように見えるので、いくら金持ちで何も知らない娘という設定でも、中心のラブストーリーがぜんぜん説得力なかった。沈没シーンをあらかじめ映画のかなでパソコンで見せいておく演出はいいかな、と思ったんだけど、どこにも共感出来ない。 | [投票(2)] |
★4 | 風と共に去りぬ(1939/米) | 古典的な名作とか言われているけど、これって、展開にしても結末にしても、常識破りだらけ。時間の大きさが、ずっしりと時間できる希有な作品。恐ろしい不幸でぼろぼろになっても、「あした考えよう!」。くだらない倫理なんて、ぶっ飛んじゃう傑作だとおもいます。
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★4 | 太陽がいっぱい(1960/仏=伊) | 野卑で美しい男、というものが存在するんだ、と、初めてみたときに同性ながら感嘆した記憶があります。美しいものと邪悪なものが共存するときには、麻薬的な魅力が発生するらしい。まばゆい陽光とそのなかでおぞましいことが起こるもの、麻薬的。すばらしい。 | [投票(2)] |
★5 | 裏窓(1954/米) | ヒッチコックのなかでも、最も好きな作品のひとつ。なぜだろう。「のぞき」の罪悪感と好奇心が同時に刺激されるちょっと禁断の欲望が何気なく描かれているからか?あの大きなレンズに映り込む反対側の風景が妙になまめかしいからか?グレースケリーを観ていたいのか?また観ちゃいそう。 | [投票(2)] |
★3 | MEMORIES(1995/日) | 大友さんが、頑張っているのはすごく応援したい。でも、なんか、毒がないっていうか、空疎なヒューマニズムっていうか・・・。このオムニバス全体が、なんか東欧のアニメを意識してる匂いがするけど、芸術か娯楽か、で悩んでるのかなあ。 | [投票(2)] |
★1 | クロスロード(1986/米) | 負けた奴のほうが、ほんもののブルースマンになるにきまってんじゃん、って言いたくなりました。ヘビメタ合戦ならいいけど、ブルーズギター映画で、なんでテクニックなの?なんでヘビメタ白人分散スケールフレーズのなの?ブルースを知らないのに、こんなの撮るな。FUCK! | [投票(2)] |
★5 | 天国の日々(1978/米) | けして美しいとは言えない人間の欲望や行いがあっても、自然はそれとは無関係にただ美しくそこにあって歳月を繰り返している。という、なんか無常観を感じる。しかし「逢魔が時」にしかカメラを回さなかったという得意の絞り開放撮影の映像の美しいこと。美しくて死にそうになる。 | [投票(2)] |