[コメント] デビルマン(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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人間とデビルとの狭間で苦悩するデビルマンの姿をコミックで観た時、なんと奥深いのだろうと、読めば読むほど感動した。
姿は異質でも、心は人間。人間として人間を守ろうとする明。そんな明を他所に、人間は人間らしさを失い、狂気の世界へ落ちていく。「こんな醜い人間たちを救う意味があるのだろうか・・・」そう苦悩する明の最後の拠り所となったのは、暖かい愛情に溢れた牧村家だった---。
というのが、コミック版の良さなんだっ!
牧村家は、すべての人間を代表する「暖かい家庭」でないといけないんだ!家庭っていうのは、朝っぱらからどこで手に入れたのか解らないコック帽被ってケーキを作ったりしない!どこぞのモデルハウスのように、きっちりレイアウトされた果物がテーブルに乗っかってもいないし、余所行きの服でいっつも家族が勢ぞろいなんてしていないんだよっ。
そんなリアリティのない家庭が襲われたからって、観客が泣くと思うか?「あなた今まで不倫した事ある?」「ある訳ないだろ」「嘘でもありがとう」ほざけっって!
いや、ツッコミどころは満載ですよ。それについては多くの方が語っておられるので、敢えて書かないとして、私の気になったところ。明が空に向かって「あーあーあー」と叫ぶ、名(珍)シーン。明は宇崎竜童にお弁当を持って行く。そのお弁当がすごいんだ。3段重ねの料理の本に出てきそうな豪華なお弁当。だから、それがリアリティがないっていうの。前の晩の残り物が入っているのが家庭なんだってばさっ!
と、それだけじゃない。
仮にそのお弁当が容易く出来る程料理上手だったとしよう。そんな料理の腕がありながら、ひーこら逃げてきたススム君とミーコ(最後に生き残った少年少女)に「爆弾おにぎり」はないだろー。おかずなしだよ、おかずなし。それって絶対歓迎してないからっ!
あーー。真面目に突っ込んでしまった(汗)
いえ、本当を言うと楽しませてもらったんですよ。突っ込みコメントを書いておられる方のコメントのおかげで、大爆笑。人間にデーモンが乗り移るシーンで「精子?」と声に出てしまうぐらいの感動。何度も腹抱えて笑っちゃいました。いやー。楽しかったな。デビルマン。
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