★4 | 「銃弾は一発幾らですか。命は一人幾らですか」 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 4.5。私も自分の好みから言えばこのアンゲロプロスが一番だ。幾度となく反復される水、衣装や翻るシーツ或いは煙として繰り返される白、ワルツと楽隊、そして何度も画面を横切る機関車。何らかの運動としてギリシャ史を呼び起こす<記憶>のイメージが画面内に盛り込まれていく。理由や意味を描くことなく、映画を展開していくその手腕に見入るが、やっぱり終盤で象徴性を前面に出して画面の快楽を損なってしまう。惜しい。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | なんの説明もない。理屈もない。なんの説明も要らない、理屈も要らない。たゞ画面のスペクタクルがあるだけ。これは最も純度の高いアンゲロプロスかも知れない。私も自分の好みで云えば、「アンゲロプロスの中で本作が一番」と云ってもいい(と書いた途端に例えば『狩人』に、例えば『永遠と一日』に置き替えたくなりますが)。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 最初の2ショットで巨大な流転のクロニクルを語ろうとする圧倒的気概に呑まれる。自我に立脚した生き方を訴求するエレニを、しかしギリシャ近代史は容赦なく苛むわけだが、その個人史への歴史の侵食は豊穣なエピソード群により形骸から免れる。到達点だろう。 (けにろん) | [投票(2)] |
★5 | ギリシャ危機はこの映画のせいかもしれない。(2012/03/15 新文芸坐) [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | 映像で語りかける力を失わない作家アンゲロプロス (SUM) | [投票(1)] |
★3 | 重厚な映像美に思わず姿勢を正してしまう。しかし何とも気が重い話。涙も枯れ果てるほど。映画でしか出来ない表現だろうが、正直1枚の絵にでも凝縮して観賞したいと思った。 (Ryu-Zen) | [投票] |
★3 | 「水」が隔たりの象徴として反復される演出も含めて、美しさの反面、どこか空々しい。主体性が希薄なエレニは、多用されるロングショットの風景の一部としてしか存在し得ず、祖国の悲劇の為の泣き女という、抽象的な象徴の域を出ていない。
[review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★1 | 「エレーニー、エレニー。えれえにぃ、えれにぃ」大名行列が通り過ぎるのをひれ伏して待つ路傍の農民のような心境。 (G31) | [投票] |
★4 | これでもきっとかなりの省略がされているのだろう。エレニというひとりの女性に託されたギリシャという国の物語は、3時間弱程度の時間では到底描き得ない。[ユーロスペース2] [review] (Yasu) | [投票(1)] |
★3 | 前半は映画史的にみても出色の出来(とはいえ、アンゲロプロスなんだからあたりまえ)。後半の催涙爆弾の大盤振る舞いはどうかと思う。奇跡的なショットの数々が、重々しくはあっても、あまりにも!なストーリーのために無駄になっていて残念。これが本気なのかテオ? (alexandre) | [投票] |
★3 | オープニングで早、胸一杯。がしかし「これぞ映画!」なシーンの連続にいつしか心が冷めてしまい…。『エレニの旅』と謳いながら主役は長回しや構図の方で人間はその為の部品に過ぎない??こっちを向いてよエレニ!いつも遠くてどんな顔かもよぅわからん。。 (レディ・スターダスト) | [投票] |
★4 | 干してある白いシーツに隠れて、楽器を演奏するシーンが素敵だ。 (kenichi) | [投票] |
★5 | 現代においてまさに映像作家たる孤高の表現をぼくたちに見せてくれるのはアンゲロプロス以外にはいないのではなかろうか。本作は舐めるような流れるようなカメラが実に人の苦悩の歴史を写し、その映像は気品の高い宗教画の如し。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★5 | 難民や戦争といった20世紀の時代背景の中で、哀しみを極限まで高めたギリシャ悲劇的作品。水が隠喩をもって効果的に使われた映像は実に素晴らしく、アンゲロプロス作品以外では味わえないものだ。期待通りの傑作!(2005.5.3.) [review] (Keita) | [投票(3)] |