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[コメント] トスカーナの贋作(2010/仏=伊=ベルギー)
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★4やっぱり刺激に満ちている。男と女と自動車。窓やガラスや鏡。説明されずに放りっ放しになる科白。英語、仏語、イタリア語の取捨選択。そして画面外からの音。 [review] (ゑぎ)[投票]
★3観ているうちは面白いんだが、引っ張った末に出てくる感慨は平凡なものだ。どうせならゲーム感覚でもうひと捻りしてほしかったものだが。本国産ではついぞ見かけなかった生意気息子が印象的。 (寒山拾得)[投票]
★3贋作をモチーフに、虚構(妄想)が現実とシームレスに溶け込んでいく、独特の作品世界を支えるジュリエット・ビノシュが素晴らしい。時に高揚し、時に落涙し、感情の起伏を画面から横溢させる。胸元のユルさにも唆られる。 [review] (緑雨)[投票(3)]
★3頑固もの同士の痴話喧嘩。ただし知的な会話なので退屈はしない。序盤、2人の関係性を秘匿する理由が見当たらない。ラストの表情も何を意味しているのか、やっぱりわからない。観る者に委ねた結末ということでよろしいか? (IN4MATION)[投票]
★4今のところ3作しか観ていないが、このキアロスタミという監督はオフ・スクリーンの演出が抜群に巧い。ただのドライブや散歩がどうしてこうも面白くなるのだろう。現実と虚構の境、ひいては現実と映画(それは時にスクリーンに模された窓であったりドアであったりする)の関係に言及するのも特徴として挙げられるか。 (赤い戦車)[投票(1)]
★2物の使い方や描写は面白くてうまいな、とも思ったけど、2人の感情が理解できなかったし、何より2人ともウザいので観るのは大変だった。 (あちこ)[投票(1)]
★3原題の、「認証謄本」を意味する言葉を「正しい紛い物」という矛盾した意味へと読み換えていくような形式が見事、なのだが、嗚呼、やはりジュリエット・ビノシュ苦手だわ、と、徐々にウザさを増していく彼女に耐える約二時間でもある。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
★5メランコリックな会話とほのかにユーモラスな演出とが渾然となった傑作。異質の空気をここまで一つにできる監督の才能に脱帽する。役者が演じる誰かが、さらに違う誰かに変わっていく二重虚構のサスペンスに幸福なとまどいを感じつつ、夫婦という関係にある者なら誰しもが思い当たる光景の普遍性に深い共感を抱く。 [review] (ジェリー)[投票(2)]
★3男と女の15年の間に生じる、或いは生じたであろう位相のずれを、わずか数時間の劇中時間のなかでシームレスに再現する知的遊戯の妙。奔放な息子に苛立つときも、理屈先行の作家の男性性をなじるときも、ジュリエット・ビノシュの「おんな」の艶っぽさが魅力的。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★4円滑に進行しない会話のディスコミュニケーションが活劇となる不思議こそキアロスタミ・マジック。「虚実」と「会話」の主題が画像と音響の乱反射する凝りまくった文体で記される。ただし、ジャン=クロード・カリエールが登場する広場など数シーンを除けば、私が面白がるにはこの映画は複雑怪奇すぎる。 (3819695)[投票(1)]
★4ジュリエット・ビノシュに惹きこまれていく。 (Passing Pleasures)[投票]
★5冒頭の、贋作についての講演会はスリリングで観客の目を釘付けにする。一番前のスタッフ席に遅れて来た女が座り、関係者と話をする。さらに遅れて来た彼女の息子が席に座わらず壁に立ち彼女を急き立てる。 [review] (セント)[投票(2)]