[コメント] ジャッキー・ブラウン(1997/米)
今の成金主義ハリウッドに、年収百五十万程度の稼ぎしかない中年女を主人公に、娯楽映画撮ろうという気骨な監督が他にいるか? どうして会話だとか、技巧だとかでしかタランティーノを観てやらないんだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画で描かれた中年男と中年女の淡いロマンスに、俺は憧憬さえ覚えた。これが撮れるタランティーノがいかに大人なのか思い知らされ、突き放されたような気になったぐらいだ。
毅然としたオープニングが秀逸。ラストの二人の別れ方は切なくも奥ゆかしい。その後自らを励ますように「百十番街交差点」を口ずさむパム・グリアーの哀しい力強さといったらない。デ・ニーロのキャラクターも久しぶりに奥行きがあるものだった。何よりロバート・フォースターのヅラ話が良い。開き直りではない、覚悟なのだ。俺も中年になってもし禿げたら、あのように毅然とありたい。
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