ジェリーさんのコメント: 更新順
たそがれ清兵衛(2002/日) | 封建期の村落社会とそこに住む人たちの肌合いや質感まで描出したお手並みは見事。特に宮沢りえ が、誇りと慎みを兼ね備えた武家の婦女子として切ってはめたような適役。清兵衛の髪を結いなおす時に何気なくたすきをかける動作の自然さを見よ。 | [投票(9)] | |
シカゴ(2002/米) | 舞台の『コーラス・ライン』『マイ・フェア・レディ』『ラ・マンチャの男』はともかくとしても、これらの映画版なら軽く凌駕している傑作。ジンジャー・ロジャースやジュディ・ガーランドほどの腕はなくともアイデアがある。文句なし! | [投票(3)] | |
ロード・トゥ・パーディション(2002/米) | 極限状況を描いている割には運びがさらさらしている嫌いがある。しかし、登場人物のそれぞれのリアリティーの描出は大変見事で、大泣きに泣かせないけれどずしりとくる。微妙な中間色のトーンの撮影もぎらつかず、完璧。 | [投票] | |
サイン(2002/米) | 監督と観客との微妙な神経戦を要求される作品。この家族が恐怖に駆られれば駆られるほどつい笑ってしまう。他人の恐れるさまを笑うとき、笑う当人は意外に恐怖しているものだというのは心理学的定説らしいが、そのことを映画史上初めて主張した映画だ。 | [投票] | |
東京日和(1997/日) | もの悲しくていいなあ、いいなあ。いつのまにか消えていった暖かい陽だまりに再び日を射そうとする人の営みの美しさ、尊さ。 | [投票] | |
らせん(1998/日) | 映像にならない原作の理屈っぽさをそのまま未消化に映像にしてしまった失敗作品。 | [投票(1)] | |
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997/米) | 前作が動機描写がくどすぎたのに対して、活劇要素を大きくした分前進。セット・デザインは恍惚となるくらい1930年代的。しかし、このシリーズの暗いブルース・ウエイン役にジョージ・クル−ニーは明るすぎてミスキャスト | [投票] | |
バットマン フォーエヴァー(1995/米) | 荒唐無稽な大作こそ、念入りに作って欲しいものだが、一言で言えば雑な出来。ニコール・キッドマンがこの映画に出てくる必然性も、悪役二人が組む必然性もいずれも説明弱すぎ。ジム・キャリーのどこに悪役の魅力があるのか。 | [投票] | |
リリイ・シュシュのすべて(2001/日) | 「カタカタ」の字幕シーンを全く取り去ってしまった方がすっきりとして、傑作になってたんじゃないか。その分マイナス一点だが、この脱力感たっぷりの痛さは今の日本を覆う痛さとして普遍的な説得力を持ってると思う。 | [投票] | |
シーザーとクレオパトラ(1945/英) | クロード・レインズは、悠揚としたシーザーを貫禄十分に演じて、うまいものだと感心する。映画そのものは、せりふがとにかく多すぎて、淀みっぱなし。 | [投票(1)] | |
サウンド・オブ・ミュージック(1965/米) | 「エーデルワイス」も「ドレミの歌」も「もうすぐ17歳」も珠玉の一編であるが、やはり「私のお気に入り」が一番。俳優や演出を超えて、語り継がれる歌があるミュージカル映画は、文句なしに傑作に違いない。 [review] | [投票(3)] | |
大魔神怒る(1966/日) | そうとう『十戒』入っていることは別に欠点でもない。地面をとよもすズーン・ズーンという足音こそ、大魔神のキャラクターの最大の魅力だ。火刑台の藤村志保の透明なエロさもよい薬味。 | [投票(2)] | |
日本橋(1956/日) | 奥行きのある影の中でほの白く輝く淡島千景や 山本富士子の顔を見ているだけで、映画を見る喜びがひたひたと湧いてくる。女性の内面描写のうまい監督は数多いが、市川監督ほど外面描写が白痴的なまでにうまい監督ほかにいるか? | [投票(2)] | |
ドラゴン ブルース・リー伝説(1993/米) | ブルース・リーの伝記映画がクンフー映画になることは、自然ではなく映画の作為だ。(ジョン・ナッシュの伝記映画が数学映画にならなかったことを思い出してほしい) この作為は、でも、悪くない。作りは丁寧。 | [投票] | |
キリング・ミー・ソフトリー(2002/英) | からみが売りですか? お人形顔の女とサル顔の男じゃすけべな気分にもなれません。それに筋には全く関係ないような…………。(その筋も途中で分かっちゃいました) チェン・カイコーさん、出直しが必要です。 | [投票] | |
ベティ・サイズモア(2000/米) | 実もふたもない感想だが、あー、レニーってばかわいい。どうしてこんなにかわいいんだろう。これに尽きる。 | [投票(1)] | |
プレッジ(2001/米) | この映画がはぐらかしにしか見えなかった人も多いだろう。「今」を読み取りたい観客はすべからく戸惑うべし。主役の名がジェリーであることも含めて忘れえぬ傑作。ショーン・ペン、BRAVO! [review] | [投票(7)] | |
素晴らしき日曜日(1947/日) | この哀感、生きるものすべての背中にべったり張り付いている。そこまではよい。雄三がタクトを振り上げた瞬間、哀感が作家のマスターベーションと化してしまった。 | [投票(1)] | |
カビリアの夜(1957/伊) | あまりにもそのまんま読めてしまう筋書きの痛さを超える、ジュリエッタ・マシーナ、ジュリエッタ・マシーナ! [review] | [投票(1)] | |
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(2002/米) | 下ネタオンパレードのこの映画に集まる集まるビッグ・ネームのカメオ出演。はや風格さえ漂い始めた。間違いなく3部作中最高。不謹慎大好き。世界はSHAGでつながってるぜ、ベイベ〜〜〜〜〜〜ッ!! | [投票] |