[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)
親が子供に見せる映画ではない。子供が自発的に見る映画。だって私は支え続ける事が出来そうもない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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現実は人生で成功するような者は一握りだろう。誰でも夢は描くし、勝負を賭ける機会はある。要は継続する意思だ。
とても良い作品である事は曲げようのない事実だと思う。しかし、私は複雑な思いも同時に感じてしまう。
『ロッキー』の成功物語は良い。彼は自分自身を奮い立たせてくれる。もしも失敗しても再度見なおして「自分自身」を奮い立たせればよいから。
親になってしまった私は、息子ビリーに対して何が出来るのか?私は単なる親馬鹿だ。息子の成功を望みながらも、息子が失敗し傷つく事を恐れるからだ。いや、傷ついた息子を迎え入れる度量に欠けているだけかも知れない。『ロッキー』のように自分の責任においてだけなら頑張る気概はある。しかし、ビリーの父親のように全てを投げ打って支援した後で、ただ待つだけだなんて・・・
親なんて皆そうなのかも知れない。子供が自身の責任で巣立って行った後に何をしたら良いのだろう?
この作品の本来の見方とは違うのだろうが、私は父と兄の側に立っての視点でこの作品を見てしまった。
いや、本当はバレエ学校の試験で落ちたその他大勢の子供のなれの果ての視点で作品を観てしまったのかもしれない。
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