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ガブリエルアン・カットグラさんのコメント: 投票数順

★5冷血(1967/米)たかが金のために、無関係の人々を惨殺してしまった冷血さ。古ビン拾いでのささやかな小銭稼ぎの中に見出してしまったぬくもり。このあまりに相反する自らの心のギャップに戸惑うからこそ、「誰に(或いは何に)謝ればいいのかわからない」のだろう。[投票(1)]
★3華氏451(1966/英=仏)あまりにも美しく撮れてるのでとても信じられないが…あのシーンで降っている雪は、全くの偶然…予想外のハプニングだったそうだ。[投票(1)]
★3ガントレット(1977/米)「ガントレット」とは、昔、おもに軍隊で行われたむち打ちの刑罰のこと(篭手ではない)。むちを打つ人が二列に並んでいる間を走らせる…のである。[投票(1)]
★4パーフェクト・ワールド(1993/米)「もしも、この世界が完璧だったとしたら」…か。それはひょっとすると、イーストウッドの祈りの言葉なのかもしれない。[投票(1)]
★411人いる!(1986/日)実際の大学受験の雰囲気を彷彿とさせる設定と、全編を貫くサスペンス。マニア間での評価はともかく、漫画家萩尾望都の世界は充分に堪能できる。ただ…内容がシリアスなだけに、主人公に神谷明さんを充てるのはミスキャストだと思う。[投票(1)]
★3オーシャンズ11(2001/米)本編時間が短いような気がする。せっかくの豪華スター競演なのだから、150分くらいの大風呂敷にした方が満腹感が得られたはず。ジュリア・ロバーツが紅一点なのもちょっぴり寂しい。華やかな女性スターの競演が欲しいところだ。[投票(1)]
★4さらば愛しき女よ(1975/米)原作ファンの私にとって、「フィリップ・マーロウ」を演じきることのできる役者など存在しない。だが、今作品のロバート・ミッチャムにはひょっとしたら…と思わせる何かがある。彼のいつも眠たげな目と夜の街の様子が魅力的だ。[投票(1)]
★4イベント・ホライゾン(1997/米=英)拾い物。怪異現象はともかく、技術考証(宇宙船内部の様子)のレベルが相当高いことに注目したい。[投票(1)]
★5オーソン・ウェルズのオセロ(1952/米=仏=伊=モロッコ)モノクロであることが完璧すぎる。大胆すぎる。美しすぎる…。それにしてもオーソン・ウェルズが何故ゆえに「呪われた映画監督」などと評されるのか。異能…それを受け入れることのできないこの世界こそ呪われているのかもしれない。[投票(1)]
★4白い肌の異常な夜(1971/米)珍品。おそらくはドン・シーゲル監督が、進むべき方向を模索しながら試行錯誤を繰り返していて偶発的にできてしまった作品だろう。原題は「慰み者」といったところか。まさにそれにふさわしい、独特の不快な恐怖感が描かれている。[投票(1)]
★4アメリカの影(1960/米)ジャズの即興演奏スタイル・「bebop」(イーストウッド監督の『バード』参照)。今作品で使われているのがそうなのかは不勉強ゆえ判らないが…そんなセッションに参加する時のような生々しい荒削りの手触りがたまらない。[投票(1)]
★3スリング・ブレイド(1996/米)本編時間に難あり。才人ソーントンならば、この内容(自らの演技を含めて)が長尺に耐え得るものではないコトくらいは承知のはずなのだが…。90分くらいでまとめておけば、鑑賞後の心地良い余韻に浸ることができたのに…残念。[投票(1)]
★3黒い雨(1989/日)まさに「重喜劇」。髪の毛の抜け落ちるシーンは海外で大反響を呼んだそうだが、さもありなんだ。[投票(1)]
★3陸軍中野学校(1966/日)非凡であるが故の過酷な運命。雷蔵の淡々としたナレーションがかえって哀しみを際立たせる。[投票(1)]
★4殺しの分け前 ポイント・ブランク(1967/米)全編に漂う、気だるげでどこか幻想的な雰囲気が魅力的。例えて言えば、「雨が止むのを窓際で待ちながら眠ってしまった子供」…といったところだろうか(笑)。[投票(1)]
★3マクロスプラス MOVIE EDITION(1995/日)菅野よう子の幻想的な音楽にのせてアクロバティックに飛行する二大ヴァルキリー。脚本・信本敬子のテーマ「対立と和解」が色濃く出た作品だが…摩砂雪によるキャラクターデザインに難あり。シリアスな内容と噛み合っていない。[投票(1)]
★4コレクター(1965/英=米)このような題材ですら、気品漂う名作に仕上げてしまえるのがウィリアム・ワイラー監督の名匠たる所以か。彼の他の監督作同様、階段が効果的(魅力的)に使われている点に注目したい。[投票(1)]
★3地獄の黙示録(1979/米)出撃命令を受ける前の、ウィラードのシーンが大好き。あの研ぎ澄まされたような感じがなんともいえない。カーツ大佐の独白「カミソリの刃の上をカタツムリが這っていく…」というのはまさにそのことを指しているのではないか。[投票(1)]
★4野火(1959/日)もはや、戦闘集団として機能していない兵士達。糧を求めて餓鬼の如く戦場を彷徨う姿は、まさに地獄絵図だ。かつて多くの同胞をこのような死地に追いやったこの国で、我々が(一見)平和な生活を営んでいるというのも、ぞっとしない話だ。[投票(1)]
★5砂漠の流れ者(1970/米)まさにバラッド。気難しい頑固者だったペキンパー監督…そんなオヤジが背中を向ける時にだけちらりと見せる優しさ…それがここにある。ヴァイオレンスな作風ゆえに彼を毛嫌いしている方にこそ、鑑賞をお薦めしたい。[投票(1)]