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続 大奥(秘)物語(1967/日) | 前作からの繋がりは全く無いし、前作と比べるとビックリするほど詰まらない。前作の3話オムニバスの方がテンポ良かったし、一つのエピソードで90分引っ張るのにヒロインが小川知子では弱い。尼役の東山千栄子が女装した左卜全みたいなのと、終盤が面白いくらい。緑魔子が、もっと見たかった。['07.2.19VIDEO] | [投票] | |
子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる(1972/日) | 相変わらずバカバカしくて面白いなぁ。映画としての出来は中盤ダラダラしてるし、そんなに良くないだろうが、問答無用な勢いがある。終盤、若山富三郎が大勢を相手に大立ち回りをし、手足や首がバンバン飛んで血がビュービュー飛び散るシーンに、大五郎富川晶宏の無邪気な笑顔のカットが挿入されるのも、三隅研次の並々ならぬセンスを感じる。ってか、不気味。笑['07.2.19VIDEO] | [投票] | |
こころの山脈(1966/日) | もはや時代劇かと思うほど古めかしい教育映画だし、もちろん現代では通用しないような甘っちょろい展開だが、吉村公三郎の誠意が伝わる作品。晩年の吉村は、“誠意”がテーマだったのか?子役が下手すぎて笑える。['07.2.16新文芸坐] | [投票] | |
襤褸の旗(1974/日) | う〜ん…誠意や熱意は伝わるが、焦点がぼやけてて散漫な印象。大風呂敷を広げて演説する代議士役に三國連太郎というのはドハマりで、天皇に直訴するシーンはさすがの迫力だが。田村亮、辻萬長、志村喬、荒木道子、原泉は堅実な演技だが、なんか薄い…。信欣三が出色。['07.2.16新文芸坐] | [投票] | |
夜の素顔(1958/日) | 女の戦い炸裂、嫌味の応酬の連続なのに、今イチ、スカッとしないのは、テーマのせいと、入念に描きこまれた主人公の暗い過去のせい?どちらかと言うと“因果応報”というテーマ感の方が強い。['07.2.10新文芸坐] [review] | [投票] | |
千羽鶴(1953/日) | 狂気を前面に出し過ぎて怪作になってしまった増村版に比べれば、正統派の演出でしっとりしていながらも適度に狂気を孕んだ文芸作品に仕上がっている。木暮実千代(1918年生まれ)と乙羽信子(1924年生まれ)が、親子という設定は無理があるが(笑)。杉村春子が目だけで表現する、さり気ない狂気がさすが。['07.2.7新文芸坐] | [投票] | |
魂萌え!(2006/日) | う〜ん…期待し過ぎたか。まず、男の映画ばかりを撮っているイメージの坂本順治監督が、女性映画を久し振りに撮った事に驚き。しかし、こんな地味なキャストの企画が、よく通ったな。['07.2.5MOVIX柏の葉] [review] | [投票] | |
神の左手 悪魔の右手(2006/日) | 原作は随分前に読んだが、原作通りのような、そうでないような?低予算であったり、話題作でない故に政治的圧力がかかってない感じがプラスに働き、ベテラン・金子修介が手腕を発揮している。撮影、美術にもセンスを感じるし、田口トモロヲがドハマり。ただ…['07.1.30DVD] [review] | [投票] | |
戦場の小さな天使たち(1987/英) | 戦争映画でありながら悲惨さを描く事は一切無く、明るく笑い飛ばすような珍しい作品。戦争と言えども子供達にとっては、ワクワクする遊びの一つでしかないという描き方が、逆に空恐ろしかったりもする。大人よりも、ある意味、達観している主人公の少年が、可愛くもあり洒落臭い。['07.1.30VIDEO] | [投票] | |
蜘蛛女のキス(1985/米=ブラジル) | 冒頭、監房とは思えないようなスタイリッシュなセットに驚く。ノンケとオネェが奇妙な絆を結んでいく過程が、きめ細かい描写の積み重ねで違和感なく描かれている。サスペンス的な展開もあるけど、それはまぁ…ねぇ、って感じ。['07.1.30VIDEO] | [投票] | |
セカンドチャンス(1999/日) | 男優も女優も好きな役者ばかりだが、1、2話は全く共感出来ない。そんなに皆、恋愛至上主義?社会不適合者にしか見えない。3話は普通。['07.1.30VIDEO] | [投票] | |
水に棲む花 ROMANCE OF DARKNESS(2006/日) | 深夜ドラマみたいな薄っぺらさ。深夜ドラマなら、それなりに面白いと思ったのかも知れないが、映画でこれじゃ…。エンドロールが一昔前っぽい感じで良い。['07.1.7DVD] [review] | [投票] | |
ポルノ時代劇 忘八武士道(1973/日) | 『ポルノ時代劇 忘八武士道』というタイトル、監督は石井輝男と聞いたら期待せずにはいられません。『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』の興奮よ、もう一度!!['07.1.25シネマヴェーラ渋谷] [review] | [投票] | |
豚と軍艦(1961/日) | 救いようの無いろくでなし達と、救いようの無い現状と明るくないであろう未来。どう考えても悲惨なのに、その悲惨さがおかしく、初めの内は申し訳無いような気分で笑ってるのが、段々本当に可笑しくなってくる。['07.1.25シネマヴェーラ渋谷] [review] | [投票] | |
百万長者と結婚する方法(1953/米) | 他愛のない脚本だし、取り立てて優れた演出とも思わない。しかし、この作品が語り継がれているのは、ひとえにマリリン・モンローの好演とスター性。脇役なのに、マリリン・モンローしか目に入らないくらい光ってる。「これぞスター」と言う見本。['07.1.24DVD] | [投票] | |
フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米) | 「そんなに都合良くいくかよ?」と穿った見方をするか、「素直な心を持っていれば良い事があるんだ」と見るか、意見の分かれる所だろうが、ロバート・ゼメキスの優しさが伝わってくるような作品。トム・ハンクスに、この役って似合い過ぎ。['07.1.24DVD] | [投票] | |
炎のごとく(1981/日) | 余り評価が高くない上に、147分もある加藤泰監督の実質上遺作。と聞くと、「あ〜、キツいかなぁ」と覚悟してたが、思いのほか楽しめた。['07.1.22浅草名画座] [review] | [投票] | |
博奕打ち 総長賭博(1968/日) | 名作と名高いだけあって起承転結がしっかりしていてよく出来ているとは思うが、取り立てて興奮しないのは仁侠映画というジャンル自体が別段好きな訳でも、思い入れも無いからだろうか?鶴田浩二は男前だし上手いが、若山富三郎の方が役者としては上だし役得。['07.1.22浅草名画座] | [投票] | |
太陽(2005/露=伊=仏=スイス) | 所詮は外国人から見た空想上の天皇という印象は拭えないが、それはきっと日本人が描いても大差ないような気がする。['07.1.21早稲田松竹] [review] | [投票] | |
八月の鯨(1987/米) | なんと静謐で崇高な作品だろうか。皺々でヨボヨボのリリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィスも、汚いどころか神々しいばかりに美しい。特にベティ・デイヴィスは、“キ●ガイババア女優”のイメージしか無かったから、ビックリ。物語としては、起伏が無さすぎな気もするが。[’07.1.20VIDEO] | [投票] |