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水那岐さんのコメント: 投票数順

★3にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻(1973/日)田中邦衛VS.市川翠扇の存在感と侠気が目を奪って飽きさせないが、残念ながらシリーズ化前提のストーリーテリングの弱さが目立つ(ラストは明らかに第3弾を期待させるつくりである)。やはり邦衛の本職ヤクザを前にしては、我らが三銃士も顔色なしのていたらくだった。[投票]
★3にっぽん三銃士 おさらば東京の巻(1972/日)何者かと闘うことによって生き甲斐を得ていた世代への子守歌のように自分には見える。もはや戦無派の全共闘世代でさえ、自分にとっては感情移入の対象外である。三人のなかにシラケ世代、オタク世代が入り込んだなら、この話は成り立たない。良くも悪くも「時代」の映画である。[投票]
★3若い娘たち(1958/日)全盛期の雪村いづみはこの程度の魅力だったのかといささか意外。知性派の水野久美に較べたら二段も三段も劣る。やはり喜八は年頃の娘の描写は苦手か。妹役笹るみ子の口癖、「すっげえ」は何とも可愛らしいが(いや、今の若いコが言っても可愛さもクソもないんだが)。同じ原作なら吉永小百合の『こんにちわ20才』をやはり推したい。[投票]
★4吶喊(1975/日)んだなや、イグサ(戦)のおんもしれェトゴロさゆうたら、砲弾ビュンビュン飛んでくるトゴロでオナゴの柔肌さ抱いで、オノレの縮こまったキンダマに未来のワラシ子さたっぶり充填されでるのを実感するコドだっちゃね〜。嘘だ思うならやっで見れ、このホデナスがァ。[投票]
★2讃歌(1972/日)そもそも乙羽信子へのインタビューと、彼女の解説がなぜ必要なのだろう。ドラマは若いふたりのエロチシズムを中心に進むべきなのに…。 [review][投票]
★4サン・ロレンツォの夜(1982/伊)戦争というと、今の日本人は大量爆撃を思い浮かべるのかもしれない。家や村で家族が殺された経験のある者はごく僅かだろう。むしろ隣人が信じられる世の中であってほしい。顔の判らない人間に殺されるより見知った者、言葉が通じ合う者に殺される現実のほうがより辛い。 [review][投票]
★4サラーム・ボンベイ!(1988/英=インド=仏)世界最悪の都に生きる「不幸」。でも主人公は、それを不幸と感じない。売春、麻薬、窃盗、殺人、総てそこらへんに転がっている。親を頼ることが許されない以上、正義の規範はつねにおのれの腹の内だ。主人公は地雷原をスキップする毎日を強いられているが、間違っても俺たちの涙なぞ彼は必要としていない。[投票]
★2白い風船(1995/イラン)知らない大人とは口をきいてはいけない事は知っていても、自分のために協力してくれた人に感謝する事は知らない子供。それがイランのお国柄かもしれないけれど、純粋日本人の俺には可愛いとも健気とも思われません。[投票]
★3ペッピーノの百歩(2000/伊)ルイジ・ロ・カーショはかなりいい役者であるだけに、主人公の役作りをもっと深く掘り下げてやって欲しかった。実話ゆえに限界はあるのだろうが、これでは甘っちょろいお坊ちゃんの反逆だ。彼の苦悩や怒りはこんなものでは済まなかった筈だ。[投票]
★4ぼくの瞳の光(2001/伊)宇宙服の中から外界を見るような感覚で女に近づく男と、リアルの真っ只中に身を置いて何も信じられず拒絶する女。ふたりは様々な人やモノの助けを借りながらおずおずと接近してゆく。それは我々の国にもあるような、現実に立ち向かうことに勇気が必要になるような邂逅だ。[投票]
★3波浮の港(1963/日)有名な流行歌の映画化だが、なぜこの時代ですら古いこの歌を映画化したのか判らなかった。結局、港のある大島という閉鎖空間のなかでしか描けない悲恋を演出したかったからと判るが、そうまでして何故悲恋を描きたいのか、との思いは残る。ラブシーンで恋愛論をぶつけ合うあたりが当時の日活映画らしくて妙味がある。[投票]
★3よさこい旅行(1969/日)いつもと違って、フランキーと倍賞は最初から夫婦同士。それゆえ掟破りの序盤ではあっても安心して画面を見ていられる。駅員の職務を果たすため危険を冒す場面があるのも、この作品ならでは。[投票]
★2モンパルナスの灯(1958/仏)最初に「事実を元にしたものではあるが、全てが事実ではない」との字幕が出るが、いかにドラマティックにしようと画策したにしろ、生前のモディリアーニが全く評価されていなかったり、同時代の画家たちと没交渉な孤独な男であったり、といった歴史の改竄は酷すぎるのではないか。(05年7月追記、『モディリアーニ 真実の愛』の鬼のようなスタッフについて) [review][投票]
★1運命人間(2004/日)サイコホラーのつもりなのだろうが、主人公の追い詰められてゆく過程が強引すぎてシラケてしまう。コミカルな演出も幼稚であり、アマチュアレベルから一歩も出ていない。[投票]
★3竹山ひとり旅(1977/日)林隆三を主役に据えたのは、ありがちな過剰な悲哀感を排して正解だったと思うのだけれど、いくら新藤作品の常とはいえいつまでも付きまとう乙羽信子が鬱陶しい。その存在がボサマとしての主人公の旅の意味さえ吹き飛ばしてしまったような気がする。[投票]
★3恋する幼虫(2003/日)「行為」はセックスの象徴、この映画は「童貞力」の産物。それゆえに成立している一種のロマンス…ということで良かったのではないか。なにも説明せずとも良いだろう。 [review][投票]
★3満願旅行(1970/日)団令子はクールな印象で、フランキーを追い回す押しかけ女房役には不似合い。彼女の濃さのせいで、すっかり影の薄くなる香山美子は可哀想なほど。襲い来る熊や傾くバンガローはちょいとやり過ぎ。[投票]
★0プッシーキャッツ(2001/米)コレって、ハンナ&バーベラプロの『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』っていうアニメが原作なんだってコトを、どなたもご指摘されないので付記しておきます。自分としては、子猫チャカチャカーズのキャラが目の前にちらついてなかなか観る気になれません…。[投票]
★3ピグマリオン(1938/英)換骨奪胎した『マイ・フェア・レディ』よりはずっとバーナード・ショーらしい。皮肉屋の面目躍如。しかしレスリー・ハワードは徹頭徹尾すべての他人を見下した下衆野郎であり、その意味で愛せない作品ではある。[投票]
★4父、帰る(2003/露)事前知識など入れずに勝手に解釈するが、この父親は案外普遍的な父親像なのではないかと見た。男親を見る男児の大部分が感じるアレゴリーだ。なぜなら、 [review][投票]