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[コメント] ダンケルク(2017/英=米=仏)

奮発してIMAXで見た。それなりに楽しく昂奮して見たし、充分見る価値のある映画だと思いますが、やっぱり不満も残る出来でした。まず、効果音の衝撃は良いですが、鳴りっぱなしのBGMの重低音がうるさ過ぎる。私の場合は、もう当分IMAXで映画を見たくない、と思ってしまったぐらい。
ゑぎ

 効果音は良いと云っても、例えば開巻一発目の被弾音は、『ハクソー・リッジ』での一発目のそれに及ばないなぁ、と思ってしまった。

 また、3つの場面の時制の交錯とクロスカッティングは、矢張り上手くいっていない部分ばかりが目立ってしまう。例えば、マーク・ライランスの出港シーンとダンケルクの桟橋のシーンのクロスカッティングなんかも、緊迫感の差異があり過ぎて、いずれのシーンもスリルの昂進を下げている。あるいは、座礁した船が銃撃される(本当に射撃練習?)場面も、けっこう長くほったらかしにされる部分があり、テンションが中断する。

 さらに、この時間の描き方によって、距離の感覚も狂わされてしまっている。というか、距離をまともに演出する気がないかのように感じられる。例えば、スピットファイア3機の内、トム・ハーディの搭乗機以外の、墜落及び海上着水した2機の位置の関係が全く分からない。あるいは、浜辺の座礁船が満ち潮で動き出してから、浸水が進み沈没するまでと、そこからライランスらの船までの距離があまりに近すぎるように感じる等。

 そして、これも多く指摘されるところだと思うが、最初に浜辺が出現したあたりの人の数はまあまあ沢山で及第だと思ったが、救出のために駈けつけた民間船の量の感覚には唖然としてしまった。もう少し物量の感覚を出せないものか。

 ドイツ軍人は基本的に一切出ない。どこからか来る銃弾。どこからか来る戦闘機、爆撃機、魚雷。こういうモチーフは、なかなか上手くいっていると思いました。

(評価:★3)

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