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シーチキンさんのコメント: 点数順

★4運命の子(2010/中国)重厚で迫力のある画が映える。この丁寧な美術だけでも一見の価値がある。そしてそれに応える、「復讐」という、人生の苦い運命が複雑な後味を残す。 [review][投票]
★4ゴモラ(2008/伊)あまりにドラマ的で、ノンフィクションが原作とは思えない。日常の生活風景とさして変わらないよう見えるのに、それが犯罪のドラマとなっている。いっさいの説明を省いた演出は、これが現実であることを強烈に印象付ける。[投票]
★4ハンター(2011/豪)ウィレム・デフォーがめちゃくちゃ渋い。美しい森林を背景に、ストイックに為すべき事を、ただ為していく。同じことを繰り返してばかりに見えるのに、こんなに彼がカッコ良くなるとは。 [review][投票]
★4ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター(2012/日)あの曲の曲名が初めてわかった。わかりやすい脚本に演出で新鮮味はほとんどない。しかし生々しいというか、日々の暮らしで「はあーあっ」とため息をついてしまいそうな事を正面から描いて、その上で、大丈夫だよとちょっぴり元気が出るようにつくってある。 [review][投票]
★4アクシデント(2009/香港)日本風に言えば、「人を呪わば穴二つ」を地で行く映画なんだが、登場人物を抑えた効果もあってか、90分を切っていると思えないほど濃密な闇が堪能できる。 [review][投票]
★4第九軍団のワシ(2011/英=米)いささか血生臭いが、熱き血潮の勇者とその友の、冒険活劇アドベンチャーとして、意外にワクワクさせられる。特にラストは爽快。重厚な美術や小道具、蛮族の描き方も冒険を盛り上げてくれる。[投票]
★4顔のないスパイ(2011/米)後半、話が一気に進む割にはわかりにくいところもあって脚本は今一つだが、リチャード・ギアの、どこかとぼけた雰囲気のある凄みと殺気はなかなかユニークで楽しめる。3点でもいいが、リチャード・ギアの味に1点追加。[投票]
★4英雄の証明(2011/英)シェイクスピア劇の生命力の証明とも言える。普遍性に富んだ寓意は、いかなる時代のいかなる出来事にもなぞらえることができ、いつ見てもタイムリーにみえる。 [review][投票]
★4新少林寺 SHAOLIN(2011/香港=中国)クライマックスの見せ場は大迫力。あの雄大な少林寺はこのためにあったのかと思えるほど。 [review][投票]
★4善き人(2008/英=独)淡々とした描写にヴィゴ・モーテンセンの姿がなじむ。すっかり普通の、生活の悩みとわずらわしさを抱え、それからの解放に心を弾ませる、普通の人の姿があまりにもなじんで、やるせない不気味さを感じさせる。 [review][投票]
★4ブラジルから来た少年(1978/英=米)ワルツのBGMがこれほど不気味に似合う映画も珍しいのではないか。科学的考証を土台に、地味に、しかし狂気を伴ってすすめられる企みは、映画とわかっていても嫌な感じを、あり得そうな恐怖を残す。 [review][投票]
★4マネーボール(2011/米)ともかくブラッド・ピットが、渋くて地味にかっこいい。何をしてても仕草一つ、話し方一つが決まりまくってかっこ良い。現実にかっこ良い生き方をする男を映画化しただけのことはある。野球の方のことは何だったのか、よくわからなかったが。[投票]
★4ミケランジェロの暗号(2010/オーストリア)暗い史実をベースにしながらも、それを巧みにいかし、明るく軽妙なサスペンスに仕上げた手腕はたいしたものだと思う。二転三転する展開も鮮やかで、見終わって楽しい気持ちにしてくれる。[投票]
★4一命(2011/日)どうしても『切腹』と比較してしまう。『切腹』で大きく引っかかっていた部分を、本作では「哀れ」をストレートに出すことで、「武士道」への批判はよりわかりやすく、それなりに痛烈となった。しかし、随分お行儀が良くなった印象もある。 [review][投票]
★4アジョシ(2010/韓国)ストーリーに新味はないが、えげつない犯罪描写などハードでダークでバイオレンスな雰囲気が楽しめる。そういう雰囲気にあまり似合っているとは思えなかったが、キム・セロンはあらゆる意味で可愛い。[投票]
★4おじいさんと草原の小学校(2010/英)「人生、幾つになっても勉強だ。」そしてそれが人生に意味を見出し、生きる力とよろこびになる。−これをそのまま映画にした一本。 [review][投票]
★4テンペスト(2010/米)ファスナーを多用した衣装など時代考証とかをあまり厳密にせず、幻想的な魔術のシーンをはじめ、ファンタジー色をかなり強めて描いている。屈託なく楽しむのにはちょうどよい一本。 [review][投票]
★4ラスト・ターゲット(2010/米)一昔前の暗黒街もので目新しさはないが、丁寧な画づくりで静かな緊張感が楽しめる。娼婦ヴィオランテ・プラチドも女殺し屋テクラ・ルーテンも、なんともセクシーで魅力的。よけいな部分をそぎ落とし、裏社会の殺伐とした香りをそつなく描いた佳作。[投票]
★4エリックを探して(2009/英=仏=伊=ベルギー=スペイン)いかにもイギリス映画らしいのだが、ケン・ローチとは思えない能天気な映画だった。でもファンタジーなんだけどところどころやけにリアルでケン・ローチらしさが確かにある。硬軟こなしてこその名匠か。 [review][投票]
★4アリス・クリードの失踪(2009/英)シンプルなアイディアをもとによく練りこんだ脚本が、たった3人しか登場しない物語に奥行きと重層的な風味を与えている。後半、ちょっと苦しいところもあるが、それでも二転三転する物語とラストの巧さは特筆に価する。 [review][投票]