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菅原謙二の映画ファンのコメント

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ぽんしゅうのコメント************

★4七人の刑事 終着駅の女(1965/日)駅や街頭を行きかう人混みや、決して広くない捜査本部内を自在に動き回るカメラが、ときに後を追うように、ときに振り返るように刑事たちの奔走ぶりを程よい長回しで捉え続け、人が画面に溢れ返る上野周辺ロケ映像に街頭で録音された市井の民の声が重ねられる。 [review][投票(1)]
★2新・平家物語 静と義経(1956/日)上品で可憐でいながら情熱的な静(淡島千景)や、ワンショットたりとも隙のない宮川一夫の画作りをもってしても、賞味期限切れの物語と公開当時の大衆受けを狙ったであろう形式的でイージーな演出が時代を越えての鑑賞を妨げた。いわゆる過去の映画。[投票]
★4日本侠客伝 白刃の盃(1967/日)砂塚秀夫が軽快に物語をころがすなか、ヤクザからカタギへと〈転職〉した男(高倉健、菅原謙二、伴淳三郎)らを揺り戻す天津敏の悪役ぶりが、素敵にねちっこく、お約束のカタルシスが心地よく肥大する。松尾嘉代ら女優陣もでしゃばらずほどほどで良い。[投票]
★4青空娘(1957/日)通俗という言葉を大衆を引きつけるという賞賛の意味で使うとするならば、この作品は日本的集団秩序を破壊すべく若尾文子という大衆を魅了するどこまでも個的な女の存在を使って、その甘えの構造に向けて放たれた増村保造による確信犯的通俗映画だ。[投票(4)]
★4昭和残侠伝(1965/日)侠気血走る三白眼。ぐいと睨んだ視線の先で、すべて承知と応える目。先を信じて散り行く男。明日の望みを亡くした男。その目と、その目の交錯に、浮かび上がるは憤怒の闇よ。そんな闇などこのドスで、斬ってみせましょ、斬り続けましょう。共に明日が見えるまで。 [review][投票]
★4台風騒動記(1956/日)田舎議会の出鱈目さはみごとにニッポン土着社会の縮図の様相を呈し、“こうゆう奴、いる、いる”感満載のミニ・ハマコーみたいな三島雅夫の町会議員が笑わせてくれる。山本薩夫の生真面目な破綻なき笑を、生真面目に楽しむ正統的戦後民主主義コメディ。[投票(1)]
★3宝石泥棒(1962/日)美女と蓮っ葉な泥棒コンビ。財閥青年とダンディ紳士。らしくない推理作家に淫蕩未亡人。どのキャラも楽しくて厭きないが、その分メインカップルのラブコメが霞む。容姿に非の打ちどころのない山本富士子だが天は二物を与えすでコメディエンヌとしては愛嬌不足。[投票]
★3穴(1957/日)昭和32年に、女性フリー記者を主人公に据えるという和田・市川コンビの発想がまず凄い。さらに北林谷栄の醸す怪しい逞しさ。そして、ここでも展開されるエリート会社員(=流される男ども)に対する自活女性たちの挑発。まくしたてられるセリフはその証し。[投票]
★4あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日)実験精神あふれる市川崑の『晩春』はにぎやかだ。突進する京マチ子に、ポップに弾む野添ひとみ。晩節のはずの父親(佐分利信)には哀切さなど漂わず実にしたたかで、若い男(菅原謙二・ 川口浩)どもはみな軽い。和子(若尾)は、ため息まじりにたたずむばかり。[投票]
★3昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966/日)定番の母子がらみで、硬派感がやや薄すく感じるのは好みの問題か。と言ってもガード下での幸太郎(菅原謙二)斬りシーンでの列車音の絶妙さにはしびれるし、殴りこみへ向かう秀次郎(高倉健)と重吉(池部良)の間に漂うただならぬ殺気と色気も絶品。[投票(1)]
★4日本侠客伝 絶縁状(1968/日)この戦後の経済成長後の社会に「任侠」やら「狭義」を持ち込んだ『博奕打ち 総長賭博』を彷彿とさせる葛藤劇は最早ファンタジーである。物欲にまみれ俗世に浸った我々には、最後の侠客伊井友三郎から浜田(高倉健)へと受継がれる魂が気恥ずかしくもまぶしい。[投票]
★4大菩薩峠(1960/日)片岡千恵蔵版の竜之介の不気味さが怪物的存在感の大きさだとすれば、華奢で神経質そうな市川雷蔵はシャープな殺気による怖さを漂わせる。その殺気と拮抗する、武家の妻から浪人の女房へと身を堕すお浜(中村玉緒)が見せる狂気の演技も迫力満点。[投票(1)]