★5 | 芯まで濁った川の上澄み液に踏みつぶされている最下層の泥の沈殿物が下流下流へと力で押されて大海原に廃棄されていくさまを子供を通して描かれると、何故にこうも無力さを感じるのであろうか。スクリーンに対して絶対的服従を強いられてしまう恐ろしい闇から突出した映画である。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(3)] |
★4 | 子供たちが実に自然。そして脇がしっかり締める。かつての邦画の良いところ、そして現代の邦画の悪いところをこの監督はちゃんとわかっている印象を受けた。大人たちの乾いた風景の向こうに湿度のある子供たちの交流。ラストの子供の声がしばらく耳に焼き付いていた。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★3 | 俺の知ってる大阪ではない戦後の大阪の風景。それでも子供の頃にこれと似たような境遇の子がいて「あそこの子供と遊んじゃダメだ」と親の偏見で言われた言葉を思い出す。 [review] (TO−Y) | [投票(1)] |
★5 | 後半になるに従い、観ていてきついシーンが目白押し。しかし目を離すことが出来ません。 [review] (甘崎庵) | [投票(4)] |
★4 | まだ見え隠れする戦争の影を引きずりながら、生きていかなければならなかった昭和31年。大人達の間には、死の匂いが立ち込めている。それを敏感に嗅ぎ取る子供達。・・・宮本輝の世界を、見事なまでに忠実に映像化している・・だけかもしれない。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | すごく子供の頃を思い出す。世界はすべてこのトーンだったよなあ。 (ぱーこ) | [投票(2)] |
★3 | ♪流されて 流されて どこへ行くやら くりかえす くりかえす いいこともやなことも 淋しいよって泣いてても何ももとにはもう もどらない 欲しいものはいつでも遠い雲の上(「夢の中」ボ・ガンボス)・・・このような感じの映画でした。 (Linus) | [投票] |
★4 | 田村高廣、藤田弓子、加賀まりこ、そして子役達。全ての役者が監督の熱意に応えて充実した仕事振り。 ['03.3.28京都文化博物館] (直人) | [投票(1)] |
★4 | どうする事もできない「大人の事情」に翻弄される子供たちが悲しく、切ない。 [review] (青山実花) | [投票(6)] |
★5 | 高度成長期の端緒は人々が未だ哀しみを噛み殺していた時代でもあったという述懐で、少年は幾度もの喪失を乗り越えやがてモーレツ時代の洗礼を受ける。出会いに始まり別れで終わる泥河べりの物語は慈しみに充ちた作り手たちの気合が最高感度で親和した結実だ。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 原作を読んだ時はなんとも思わなかったが映画を見るとこんなにいい作品だったのかと見直した。
[review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |