「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
泥の河(1981/日) |
当時の空気が巧みに表現されていて、よく出来た作品だと思う。 (赤い戦車) | [投票] | |
高度成長期の端緒は人々が未だ哀しみを噛み殺していた時代でもあったという述懐で、少年は幾度もの喪失を乗り越えやがてモーレツ時代の洗礼を受ける。出会いに始まり別れで終わる泥河べりの物語は慈しみに充ちた作り手たちの気合が最高感度で親和した結実だ。 (けにろん) | [投票(5)] | |
もはや戦後ではない50年代、癒されることのない傷を背負いスカのような生活の中に取り残された人々。ただ在るがままの現実を受け入れるしかない子供たちの悲哀が感涙をもって胸に迫る。闇に吸い込まれるように消えていく船の情景たるや日本映画屈指のラストではなかろうか。 (マッツァ) | [投票(4)] |