★3 | 閉塞感をぶちまけたような作品で、この手のリアリズムは幾らでもあるが、一話30分弱で展開もなく放り出されるのが新しいと思う。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★5 | 5つのオムニバス映画であります。すべてが虚無的でもあります。生きることの空しさ、哀しさが切実に伝わってきます。話のすべてが身近です。どこにでもあるような話がかえってリアルです。 [review] (セント) | [投票(6)] |
★4 | 生きることの難しさを目の当たりにしました。(2011/12/22) [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | 夜間撮影の暖色感あるライティングが特筆の侯孝賢や市川準の仕事の高度な追随作だとは思う。全ての挿話は孤絶にまみれ崇高の域にまで達しているが、終盤に若干シンクロしかける仕掛けを施すなら何らかのカタルシスへ集約できればと思わせられた。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 終始、冬空のごとくどんよりとした物語が続くが、長尺でも飽きることはない。加瀬亮の妻役であるとか、婆さんであるとか、素人キャストの思いのほかの素晴らしさも見逃せない。 [review] (ガリガリ博士) | [投票(3)] |
★5 | 暗ければ暗いほど星は見やすい。 [review] (まー) | [投票(4)] |
★4 | うらぶれた北の街に生きる人々の哀歓。そこに起こる出来事は物悲しいほどささやかな老若男女の心のすれ違いだが、嘘のない愚直なまでのリアリズムが言い知れぬ寂寥感を呼び、2時間半の長尺を意識させない。熊切和嘉はまばゆいほどに手腕を磨き上げた。その人間に対する洞察力は瞠目に値する。 (水那岐) | [投票(2)] |
★5 | 生きる喜びを追求することは茫漠たる永遠の願望であり、悲しみこそが逃れようのない人の営みの本質なのだろう。だから我々は海炭市の人々の生き難さに共感し、彼らの悲しみを美しいとすら感じるのだ。北の地の、年の瀬の、市井の叙景に生きることの切なさをみた。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 「待つ」ということが、その期待ゆえに強いる激しい痛み。彼らが待つ「何か」とは「幸福などといった名で呼ばれるもの」だが、時として、「求める」ことを許されない市井の人びとの多くはその名を忘れてしまうことすらある。痛くても、それが何かすら分からなくなっても、待つしかない。でも、待つことすら許されないとしたら、人は人でいられなくなるのではないか。 [review] (DSCH) | [投票(4)] |
★5 | 圧巻のエンドロール。 90/100 [review] (たろ) | [投票(2)] |
★4 | すべての画像が喪失感を指し示している。“何か”が失われてしまった。だが本当に“何か”などというものがかつてあったのか。「確かにあったはずだ」と、映画は古い八ミリフィルムを回しながら静かにタイトル・インする。あまりにも私たちに似すぎた彼らを見守るにつけては、劇の作為性にこそ救われる。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★4 | ウェルメイドな作品であることは首肯するが、全てのエピソードが地方都市の場末感と閉塞状況の描写に終始しているのには辟易する。これが現実と言われてしまえばしょうがないのだが、もう少し何かあるだろうという気持ちは抑えられなかった。 [review] (Master) | [投票(1)] |
★4 | 最後までスウィートな展開に逃げ込まないストーリーテリングは作り手たちの真摯な志の証だ。そうだよ、人生や現実なんてものはかようにビターで辛辣で暗澹たるものなのだ。それでも、決して悲惨ではない。そう言い切れる気高さにみちた映画。 [review] (田邉 晴彦) | [投票(4)] |