★4 | 佐藤泰志原作ものとしては前2作に較べ多少明るい。函館の空気は依然どんよりしているが、それでも前向きの希望はかすかに見える。生きているということ、生きるということ、人と関わり合うということ、そのようなことを否が応にも考えてしまう作品だ。 [review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 生きものにとって求愛ダンスとは、互いに愛し合う対象であることの確認行動であり、自らの存在の意味を発信する懸命な本能の発露だ。他人の人生を壊してしまった男が、自我が壊れてしまった女の、そんな生命のあがきに無意識に救いを見出すのは当然の帰結だった。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | 冒頭の作業風景で観客は刑務所の話なのかな、と思う。でもちょっと違うのかな、と思い、そしてでも刑務所の話なのだな、と思う。様々な理由でひとは牢獄に繋ぎ留められている。フェンスを越えて飛び立つ事は出来るのか。☆3.6点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★4 | 彼女のスイッチが入るのが早すぎ、いくら何でももう無理やろ思う彼がそれでも腐れ縁的に関係を続けるには描写が足りない。山下は女が描けぬのだと思う。しかし、一方でこのレア環境に置かれた男たちの沸点臨界で尚冷めた関係。そのざらつきはたまらない。 (けにろん) | [投票(3)] |