「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
やさしい女(1969/仏) |
ドミニク・サンダが学校らしき建物の前の階段で立ち止まり画面外を見やる。次のショットでは教科書類が車へ放り込まれるさまが映し出され、人物が乗り込む様子は音で表される。サンダもフライジャンもこのショットだけでは本人と判別できない。こういった目と耳を刺激させ、画面外をも想像させるカットの積み重ねが画面にただならぬサスペンス性を生み出す。OPや映画館、追突。サンダが摘む白い花の美しさ。 [review] (赤い戦車) | [投票] | |
ブレッソンの演出はオーソン・ウェルズを想起させるくらいに際立ってユニークかつスペクタクル。ウェルズとは対極のアプローチだが全くもってスペクタクルなのです。この映画は後半少々だれたと思うけど。 (ゑぎ) | [投票] | |
女ってのはわけわからんという詠嘆を醒めた諦観で語るのと、現在進行形のパリの景観が関係性の怜悧を抱擁するかのような柔らかな情緒を帯びる点で『白夜』と好対を為す。しかも結局の底意は不寛容であり、そこは後のオリヴェイラとも通底するみたいだ。 (けにろん) | [投票] |