「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
めぐりあう時間たち(2002/米) |
これは力のある映画だ。作劇と女優陣の独創性に支えられている印象は免れないが、しかしこれだけの演技を引き出した監督を誉めるべきだろう。何と言ってもジュリアン・ムーアの複雑性の表現は評価すべきだ。三つの時代の交錯の中でちょっとした共通する演出を見せる部分なんかもやや作為的ではあるが、デジャビュのようで実にスリリングだ。 (ゑぎ) | [投票(1)] | |
「痛み」を伴う「生」を描くのに絶妙な間を意識した演出。それが最高ランクの女優と噛み合うと、これほど濃密な空間を産み出せるのであろうか。主演3人とも良いがストリープのリアクション芝居には今更だが舌を巻く。 (けにろん) | [投票(9)] | |
「彼女は二つの人生を送っているの」と言われるヴァージニア(・ウルフ)。そのもう一つの生である小説(=虚構)の生が、読者の実人生と重なり合う。日常の所作の、差異を孕んだ反復による作劇術。“それでもパーティの時間(hour)はやって来る”。 [review] (煽尼采) | [投票] |