★5 | 小説としての『トニー滝谷』は、やはり村上春樹の書いたものが全てなのだが、映画としてのそれは、市川準が作り上げたこの作品でよかったと思えるものになっているところが凄い。市川準にとっても最高傑作だろう。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | 数多くの服が並んだ衣装部屋でさえ空虚に感じる画面。絶妙の空気感。撮影か演出か、はたまた役者の演技の賜物か。[ユーロスペース1] (Yasu) | [投票] |
★5 | 珠玉の短編小説のような映画。13年ぶりの鑑賞で泣いた。宮沢りえと一緒に泣いた。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(2)] |
★3 | 傷口に風が当たれば痛いという肉体的な感覚を、オープンセットで表現するなんて。 [review] (林田乃丞) | [投票(2)] |
★4 | 映像による短編小説の妙。こういうのってあったようでやはり新鮮。映像処理はもう耽溺、流暢、美の極地。東京人の孤独が露わに、、。しかし、映画という素材でこのナレーション方法は是非論があるべき。そこを逆手に取った秀作。 (セント) | [投票(2)] |
★4 | イッセー尾形の演じる決して若くはない男の孤独とそこからの脱却、白い脱色フィルムの画面に浮かび上がる宮沢りえの、少年のような、あるいは美しい骨のようなモノセックスで華奢で人工的なエロティシズム。市川準は一皮むけたかのようにその映像世界を閉じてはおりつつも豊潤な場に創りあげた。 (水那岐) | [投票(8)] |
★5 | 村上春樹の研ぎ澄まされた言葉の音列が西島秀俊の朴訥とした語りで意味を失う寸前に、現れ・流れ・消えていく幻視のような情景の中へ坂本龍一の奏でるピアノの一音一音によって打ち込まれて行く。市川準が組み立てた孤独の実写映画。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★4 | 絶妙な配役が描く,今のトニーの心象風景 [review] (moot) | [投票(13)] |
★4 | 平易な言葉でありながらしっかりと印象に残る村上文学の世界を透明感のある映像と音楽と宮沢りえというトリプルコンボを駆使してよくぞまとめあげた。 [review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★5 | 色褪せていく記憶が寂しいのでなく、記憶が色褪せていると自覚することが寂しい。(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー) | [投票(7)] |