★4 | とても人の多い映画で、同一フレーム内に複数の人物をよく入れてくるしアクション繋ぎだから違和感をあまり持たないのだが、案外イマジナリーラインを跨いで割っている場合が多い。単純な切り返しが皆無。また、扉や曲がり角を通じてオフからオンへ、オンからオフへと行き交う無関係な人々の動き。こうしたものが映画に速度を呼び込む。或いは夜道での照明。やはり初期増村にはサークの影響があると思う。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 増村保造は美しい。本作もまずはその演出のスピード感に目を奪われるが、しかしフレーミングの美しさも明記したい。特に室内の男女の配置が美しい。そしてこの映画の肝は何といっても丹阿弥谷津子です。勿論、若尾文子の魅力で観客を引っ張って行くのだが、最後に連れて行かれる先は丹阿弥谷津子。この人が真の主役。 (ゑぎ) | [投票] |
★4 | 高度成長を背景に我が世の春を謳歌する男女は皆とことん前向き。求愛し振られメゲず2股3股当たり前で競争大好き陰々滅々としたとここれっぽっちもナッシング。シャレにならぬ下世話な内容だが引っ張りまくって最後の最後に結局それ?な一点突破の作劇強度。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 若尾文子が初々しくて川口浩は凛としていて船越英二も相変わらずで凄く良い。コメディ作るにしてもさすが増村監督やってくれます。社長夫人の強権ぶりを観て→ [review] (マッツァ) | [投票] |