Jodaeiye Nader Az Simin
Nader and Simin, a Separation
あらすじ | テヘラン。思春期の娘テルメー(サリナ・ファルハディ)の教育はイラン国外で行いたいとして、教師であるシミン(レイラ・ハタミ)は夫のナデル(ペイマン・モアディ)に国外移住の許可を求めるが、認知症となった父親に介護者が必要であることからナデルはそれを聞き入れなかった。こうしてシミンは夫と別居するようになり、ナデルは家政婦としてラジエー(サレー・バヤト)を雇うに至る。だが、仕事の重みに耐えかねたラジエーの父への仕打ちに激昂して、ナデルは彼女を突き飛ばす。そのあげく実は妊娠していたラジエーが流産したことで、怒った夫のホッジャト(シャハブ・ホセイニ)はナデルを告訴するのだった。〔123分/ヴィスタ〕 (水那岐) | [投票] |
★5 | 厭な映画である。人の心をいたぶるいやあな映画である。前作と違うのは、見なければいいと思った時間が極端に短かったところか。それだけ脚本が緻密でしっかりと書かれている。布を織る時の縦横の繊維が明瞭である。 [review] (セント) | [投票(6)] |
★5 | 計算バッチリの緻密な映画。良質なミステリであり、人間ドラマ。終わり方までミラクル。この監督、監督としては好きだけど、人として仲良くなりたくないだろうな。結局、絡みに絡んで、いくつもの原因と結果がある。だから観客が辿り着く答えもそれぞれだろうな。 (あちこ) | [投票(2)] |
★5 | 離婚と板挟まれた子供を物語るかに見えた展開は老親介護に舵を切ってから幾何級数的に諸問題を包含しつつ次々新たな展開を迎える。一寸見たこと無い作劇のダイナミズム。それが一巡後に戻った所は最早戻れない場所でしかない。このニヒリズムこそがナウだ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★5 | 胸をえぐるような脚本。色々な読み方があって良いけれど、僕にとっては・・・。 [review] (TM) | [投票(1)] |
★4 | 日常はほ守らなければならないもので溢れているということ。つまり「真実を隠す」ことについての物語だ。家族のなかに介護、教育、宗教、経済格差といった価値要素を重層的に配置した脚本と、そこで起きる齟齬をたたみかけるように織り込んでゆく演出がみごと。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★4 | 久々にきちんとした脚本に基づく映画を観た。作品内で起こる事象、人物の立体的なことといったら。伏線を張り巡らせれば良い脚本になると思い込んでる連中は、一度これを観て勉強すべき。 [review] (赤い戦車) | [投票(3)] |
★4 | アッラァ神への畏れを他国民よりも格段に行動の指針にするとはいえ、ここにいるのはイランという土地に住む我々と同じ庶民である。告訴の応酬も、己の立場を優位にするために重ねられる偽言も、すべては愛する家族のためでありエゴとばかりは断ぜられない。それでもとことん騙し合いを続ける大人たちは、なんと子供たちを逆に傷つけすぎていることか。 (水那岐) | [投票(3)] |
★4 | 伏線があまりにさりげなさ過ぎて、気を抜いて観ていると見逃してしまいそうなほど繊細なサスペンス・ミステリである一方、脚本もディレクションも観客に媚びない厳しく重厚なドラマ性を併せ持つ。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★4 | 信仰やコーランの存在意義への疑問を投げかけた映画という意味で中東映画の本気度を伺える。ラストが良い。82/100 (たろ) | [投票(1)] |
★4 | 深刻な課題とした地理の遠隔性が、エキサイトする話に引きずられ、やがて人々は縦横無尽に移動できることになる。かかる曖昧さは、本作の緊張の依拠となる子どもの罪悪感をわれわれが想像し共有する能力をも奪いかねない。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | リアリティのある設定、セリフが重い。とっさの判断で言わなかったこと、言ってしまったことで状況が変化していく様が素晴らしく面白い。いっそボケて話せなくなってしまった方が罪がないのか。愛の為という名目で、子供や弱い立場の者が傷つく現実がここにある。 (jollyjoker) | [投票(1)] |
★4 | 厄介ごとが芋づる式に増えてゆく展開にイライラハラハラさせられる一方で、些細な事柄がことごとく伏線としてビッシビシ機能しており非常に気持ちいい。「あっ、今終わってほしいな」と思ったところで終わってくれた。いい映画。 [review] (ペンクロフ) | [投票(1)] |
★3 | ダメだ…。どうしても好きになれない。作品自体は出来がよくて、脚本もよく練られていて、全体の雰囲気とかテイストもハマってるんだけどさ…。とことん救いがなさすぎて、いくら作品が素晴らしくても好きじゃないもんは好きじゃない! (deenity) | [投票] |
5点 | 12人 | ************ |
4点 | 12人 | ************ |
3点 | 4人 | **** |
2点 | 0人 | |
1点 | 0人 | |
計 | 28人 | 平均 ★4.3(* = 1) |
[この映画が好きな人]