★4 | 原爆という巨大な光に焼きつけられた、影絵の物語。失われた美和、「美しい平和」を求めて。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | 途方もない喪失感や内向する静かな苦渋を描いて60年代のレネやアントニオーニ作品を想起させるし意識もしてると思う。細密に割られた編集技巧は粋を極め映画のダイナミズムとは視点の縦横な切り替えにこそあることを喚起させるだろう。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 難しいことは語れないが、全編を貫いている切実さに心打たれた。ラストは思わせぶりだが、なんともいえない余韻が残った。とても繊細な映画だと思う。 (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★4 | 乱反射する彷徨う女たちの情念。逆光の中の影としてしか我が子を見据えることができない悲しみ。怒涛の波が打ち寄せる海岸の親子はいったい誰だったのか。永遠に封印してしまいたいミステリーとしても吉田喜重の脚本と演出は一級の冴えを見せる。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 記憶の改竄と喪失。意図的ではないとは思うが、レネの『二十四時間の情事』への、数十年を隔てての控えめな返歌、といった趣もある。しかし、レネほど冷徹で厳しくはなく、あくまでも深い情感を内に秘めた上での。 [review] (くたー) | [投票(2)] |
★4 | 高踏的なのは相変わらずだが、これまでの吉田喜重作品と比べると(と言ってもまだ3〜4本しか観ていないのだが)格段に理解しやすい。[東京都写真美術館] [review] (Yasu) | [投票(1)] |
★4 | 力みすぎの演技や説明的な台詞など当初は受け入れにくかったが、巧みな編集によって維持される緊張感は本物。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 欧で「戦場のピアニスト」、日本で本作。作られるべくして作られた秀作。原爆が生命だけでなく、派生的に知らず知らずの内に人格にまで影響を及ぼしていた。救いがないのは仕方ないんだよね。音楽、美術、撮影、すべて日本映画の最高水準。 [review] (セント) | [投票] |
★3 | 二度目の鑑賞。自分は、もしかしたら吉田喜重作品が好きなのかもしれない。['08.7.5シネマヴェーラ渋谷] [review] (直人) | [投票(1)] |
★3 | 自分探しの女三代記。安部公房が失踪三部作で男性の「自己の喪失」を描いたのに対して、この映画はそれの女性版かな。 (TOMIMORI) | [投票] |
★2 | キザだし、岡田茉利子は気合入りすぎてるし。 (kenichi) | [投票(2)] |
★2 | ダサい映画だ。「今日は11日。あの人が誘拐事件を起こす日」「私のアイデンティティを広島で見出したわ」みたいな科白連発も、科白に被せる劇伴も、窓から見える都庁の捨てカットも恥ずかしい。比べれば鈴木則文は徹底的にクールである。 [review] (寒山拾得) | [投票] |