★2 | 悲しき天使(2006/日) | 警視庁の平凡な刑事、河野薫(高岡早紀)は、恋人から警察を辞めて一緒になろうと誘われていた。だが殺人事件の勃発とともに、彼女は上司・沖島主任(岸部一徳)のもとに急行する。現場に残されていたのは松下(峰岸徹)という男の死体であり、彼の義理の娘・那美(山本未來)が弟・和雄(細山田隆人)と自分の恨みをこめて射殺したものであったが、肝心の那美は自動車で行方を眩ました後であった。河野と沖島は彼女を追い、かつて彼女の恋人であった男のいる九州へ向かう。その男・関川(筒井道隆)は、妻(河合美智子)や子とともにそこで温泉旅館を経営し、絵に描いたような平和な毎日を送っていたが…。〔113分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | 憑神〈つきがみ〉(2007/日) | 幕末。代々将軍家の影武者の大任を拝領してきた別所家の次男・彦四郎(妻夫木聡)は、母(夏木マリ)とともに窮乏生活に喘いでいた。妻の八重(笛木優子)は跡継ぎ出産とともに父親の手で離縁され、兄の左兵衛(佐々木蔵之介)には早々に旗本暮らしに見切りをつけられ、実直者の彦四郎のみが貧乏くじを引いていたのだ。そんなある日、旧友の榎本が洋装の軍服姿に身を固めて通るところに出くわす彦四郎。聞けば、三巡稲荷に参れば霊験あらたか、出世も思いのままという。早速彼がその稲荷の分社と思われるボロ稲荷に草っ原で出くわし、拍手を打ったところ、目の前に現われたのはなんと貧乏神(西田敏行)だった。〔107分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | ボビーに首ったけ(1985/日) | 高校三年生の野村昭彦(野村宏伸)はボビーと綽名されるバイク乗り。彼のもとに、バイク雑誌で彼を知った中原咲美(村田博美)という少女からの突然の手紙が届く。父とのいさかいの後に家を飛び出し、バイトを始めたボビーに、妹の佳子(清水まゆみ)は「寂しい」という咲美からの追伸を届けるのだった。ボビーは彼女に逢う決心を固め、ツーリングののちにおちあおうと約束するのだが…。キャラクターデザイン:吉田秋生。〔44分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★3 | 吉祥天女(2006/日) | 天女の衣に触れた女には幸せが訪れるが、これに触れた男には祟りがあるという。叶小夜子(鈴木杏)はそんな天女のようなミステリアスな雰囲気を持った少女だ。12年ぶりに帰った金沢である高校に転入した彼女は、由似子(本仮屋ユイカ)をはじめとする少女たちの憧れの的となったが、遠野一族の血をひく涼(勝地涼)は彼女に背を向けるのだった。叶家は名家ながら没落しつつあり、新進の地主である遠野一族に頼らざるを得なくなっていたのだ。遠野一族の後継者であり、野望に燃える暁(深水元基)は小夜子を強引に自分のものにしようとするが、それを快く受け入れるような小夜子ではなかった。〔116分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票(1)] |
★3 | 恋する日曜日 私。恋した(2007/日) | 彼女の母親と同じく、癌で余命三ヶ月と宣告されたなぎさ(堀北真希)は、父に言わずにかつて幼時を過ごした千葉の港町に旅立つ。そこには兄のように慕った青年・聡(窪塚俊介)が変わらず住んでおり、なぎさはひととき昔を懐かしんで語り合う、夢のような時間を過ごした。だが、聡は夫も子もあるバーのママ・絵里子(高岡早紀)と道ならぬ恋に落ちていた。不潔感から怒ったなぎさは、絵里子の6歳の娘・まどかを連れ出し、海へと目的も定めず彷徨ってゆく…。『さよならみどりちゃん』『恋する日曜日』に続くシリーズ第3弾。喜納昌吉の「花」をイメージソースとした恋物語である。〔97分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | いちばんきれいな水(2006/日) | あのよー、これ秘密だからな。ガリ勉メガネザルの夏美(菅野莉央)いるだろ、あいつ愛(加藤ローサ)って姉ちゃんいるんだぜ。これがメガネザルに勿体ない美人でさー、だけど病気で11年眠ってんだってよ。でもよー、カメラウーマンの真理子叔母さんって人(カヒミ・カリィ)が海外で事故に遭って、父ちゃん母ちゃんが外国に見にいっちゃったから、メガネザルが留守番おおせつかったらしいんだけど、その間に愛ねえちゃんが意識取り戻したらしいんだよな。あ、俺も見たぜ。確かに美人だけど、頭の中はカラッケツでまるっきりガキみてーなの。メガネザル、どーするつもりなんだかなー。やべ、先生がこっち見てる…。〔90分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | クリムト(2006/オーストリア=仏=独=英) | ウィーン・1918年。画家エゴン・シーレ(ニコライ・キンスキー)は老いたる画家、グスタフ・クリムト(ジョン・マルコヴィッチ)を病院に訪ねるが、彼は既に死に瀕していた。彼の意識の漂う1900年。20世紀の芸術の在り様を巡って、美術評論家達の意見は対立していた。その中にあっても、クリムトは毒舌をもって鳴りながらも、敵対者をも魅了する勢いを有していた。そして、彼の奔放な女性遍歴も余人を寄せ付けないものであった。その中の一人、レア(サフロン・バロウズ)という女にクリムトは魅了される。彼女との出会いは酷くエロティックで思わせぶりなものであった。彼女はクリムトの「宿命の女」だった。〔97分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | きみにしか聞こえない(2007/日) | 横浜に住む内気で臆病な少女・リョウ(成海璃子)は、友達がおらず携帯すら持っていなかった。ある日学校からの帰途、彼女は棄てられたオモチャの携帯を拾う。するとその携帯が鳴り出した。思わず「もしもし」と応対したリョウに、男の歓喜の声が聞こえてきた…声の主の名はシンヤ(小出恵介)、長野でリサイクルショップに勤めている青年だった。そしておかしなことに、二人の「心の携帯」には一時間の時差があった。シンヤと親しくなるうちに、彼の励ましを受け少しずつ外界に心を開いてゆくリョウ。そして、ふたりは空想デートに出かけるが、シンヤには彼女にはいえない秘密があった。〔107分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 海でのはなし。(2006/日) | 楓(宮崎あおい)は、父の密かな浮気を疑っていた。その疑念を彼女は知り合いの非常勤講師・博士(ひろし:西島秀俊)にぶつける。しかし、何かしらの感情に博士への言葉はさえぎられるのだった。彼は他人とのあいだに距離をおいて生きている…そんな男だった。その一方で、呑気そうに見えた楓の母が父親の浮気に気づく。楓の幼い頃から相手と父とは関係をもっていたのだ。だが、それを責められないひとつの「理由」が母にはあった。それを聞かされた楓は…。スピッツのナンバーに乗って展開する小さな心の軌跡。〔71分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 監督・ばんざい!(2007/日) | ギャング映画でその名を売った映画監督・キタノ(ビートたけし)は、自らそのジャンルを封印することを宣言した。早速次回作のジャンルを決めねばならない。だが、そのいずれの作品も失敗する。「小津映画もどき」「昭和30年代ノスタルジーもの」「チャンバラ忍者もの」「伝奇ホラー」「純愛ロマンス」「SFスペクタクル」…袋小路に入り込んだかと思われたキタノの切り札とは、政界の大物(江守徹)の息子と誤解された男・吉祥寺(ビートたけし)に、金のためなら何でもする詐欺師の母親(岸本加世子)が、自らの娘(鈴木杏)を嫁入りさせようとするアクションコメディだった…。〔104分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★1 | 男はソレを我慢できない(2006/日) | 下北沢の和菓子屋「うさや」に、伝説のDJの看板を背負った男・タイガー(竹中直人)が舞い戻ってきた。家族たちの驚きのなか、同じく前の旦那と離婚してこの街に帰ってきたタイガーの想い人・さつき(鈴木京香)が現われ、彼と旧交を温めあうのだった。毎日のように彼女の切り盛りする喫茶店に通いつめるタイガーをよそに、密かにヒルズ(緋田康人)と名乗る男がソープランド建設のため店々を買い上げていた。それを聞きつけ、さつきの悲しむ顔を見たくないタイガーを先頭に下北沢の男たちは立ち上がった!しかし、彼ら欲望を持て余した男たちの、「立ち上がった」部分が問題なのだった…。〔93分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | THE焼肉MOVIE プルコギ(2007/日) | 21世紀の日本列島は、空前の焼肉ブームに沸いていた。なかでも全国的焼肉チェーンを支配下におく若き天才料理人・片岡トラオ(ARATA)は、才女である義母(桃井かおり)の後援を受け、人気TV番組「焼肉バトルロワイアル」において、連戦連勝の実績をあげ、全国の焼肉店を自らの看板に塗り替えていた。だが北九州の一部に、「虎王チェーン」の進出が唯一失敗している地域があった。そこの人気の老舗焼肉店とは、料理人・韓老人(田村高廣)の絶妙なレシピを守り、老人の孫娘・ヨリ(山田優)と一番弟子・タツジ(松田龍平)が暖簾を受け継ぐ「プルコギ食堂」であった。ふたつの店の激突は運命とも言えた…。〔114分/カラー/アメリカンヴィスタ〕 [more] | [投票] |
★1 | かにゴールキーパー(2006/日) | 2006年、進んだ環境破壊は巨大ガニ(破李拳竜)を産み出した。悪童たちの苛めから彼を救い出した真一少年(春山幹介)は親友となり、彼に言葉を覚えさせる。真一が密かに恋する少女・友葉(紗綾)もカニと出会うなり仲良くなるのだった。しかし真一の両親(清水昭博・清水ミチコ)は貧しさに耐え切れぬあまり彼を料理用に売り飛ばそうとし、それを知ったカニは港町を飛び出し、ヤクザの隆二(小沢仁志)のもとでこき使われる。だが、職を転々とし、バーテンダーに落ち着いたカニの素早い横歩きを見たGリーグ・ゴッドハンズの監督・藤村(藤岡弘、)は彼に問いかける、「君、ゴールキーパーをやってみないか」と…!〔92分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | しゃべれども しゃべれども(2007/日) | 今昔亭三つ葉(国分太一)は頑固に古典落語にこだわり、その所為か二つ目どまりを続けている落語家である。そんなうだつの上がらない彼が、ひょんなことから「話し方教室」を始めることになる。彼の生徒は、無愛想で口下手な娘・五月(香里奈)、関西弁を笑われている転校小学生・優(森永悠希)、毒舌以外はさっぱり冴えない野球解説者・湯河原(松重豊)の三人であった。だが慣れない授業がうまくゆくわけもなく、三つ葉自身も師匠・小三文(伊東四朗)に認められたい思いと、そして秘めた恋に悩んでいた。それでも不器用ながらも、教師と生徒達の思いはゆっくりと一つになってゆく。〔109分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | 黄色い涙(2007/日) | 1963年。漫画家の栄介(二宮和也)は、友人の歌手・章一(相葉雅紀)、画家の圭(大野智)、小説家・竜三(櫻井翔)を呼び寄せる。癌に冒された母親(松原智恵子)を東京の病院に入院させるべく、付き添いのインターンに扮して彼女を安心させるためだ。彼らは阿佐ヶ谷の栄介のアパートを根城に、それぞれ一人前のアーティストとなるべく奮闘していた。そして、おのおのが青春と恋の痛みに苦しみ、その中から自分なりの結論を導き出すべく懸命に生きていた。永島慎二の同名漫画の映画化。〔128分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | 問題のない私たち(2004/日) | 苛めで死ぬくらいの勇気があるなら、刃向かってゆけばいいのに…。そう澪(黒川芽衣)は思いながら、仲間達と一緒に同級生のマリア(美波)を苛めていた。そんな折、クラスに転入生の麻騎(沢尻エリカ)が入ってくる。明るく人気者になりそうな麻騎に澪はムカつき、彼女を次のターゲットに定めようとするが、先手を打った麻騎はグループのリーダー役を奪い取り、澪を苛め始めるのだった。次々に移り変わる苛めの対象に疲れきった澪は、思い切った行動に出る。だが、彼女の生活に平穏が訪れることはなく、新たな問題が首をもたげるのだった。当時現役の中学生だった少女の原作コミックからの映画化作品。〔98分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★3 | パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日) | 1974年。男児チャンスの親父になったアンソン(井坂俊哉)は、そのチャンスの難病を完治させるべく家族と東京に移住してきていた。だが、国電の中で在日韓国生徒と日本人生徒の衝突にたぎる血を抑えきれず、乱闘に身を投じてしまう。この事件を契機に、騒ぎを治めようとして巻き込まれ、結局辞職させられた電車乗務員・佐藤(藤井隆)とアンソンは仲間になるのだった。一方、妹のキョンジャ(中村ゆり)は苦しい家計を助けるために芸能界入りを快諾した。その美貌から、バラエティ番組などに引く手数多になる彼女だったが、そんな時彼女に与えられた仕事は、自分の矜持からは許せない特攻隊礼讃映画のヒロインだった。〔127分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票(1)] |
★4 | あしたの私のつくり方(2007/日) | 離婚した両親(石原良純、石原真理子)の双方に気を遣い、学校では苛めの対象にならぬよう目立たない娘を演じる寿梨(成海璃子)は、中学生まで優等生として一目置かれていた同級生の日南子(前田敦子)が、詰まらぬ理由から爪弾き者に変わってゆくのを見て来た。ひとときの語らいを最後に別の高校に通い始めた日南子に、寿梨は「コトリ」の名で、親友であるという設定の「ヒナ」という人気者の少女の行動を綴って、そこにクラスで幸せな毎日を送るヒントを添えたメールを送り始めた。それには日南子がもとの明るさを取り戻して欲しい、との願いとともに、自分もその何分の一かの幸福を手にしたいという願いがこめられていた。〔97分/カラー/アメリカンヴィスタ〕 | [投票] |
★4 | 鰐〈ワニ〉(1996/韓国) | ヨンペ(チョ・ジェヒョン)という浮浪者、通り名はワニ。彼は血の繋がらない爺さんと弟分と一緒に河川敷に暮らしている。ヨンペは汚い仕事で金を稼ぎ、それを一気に博打で摩ってしまっては,またろくでもない手口で荒稼ぎを続けていた。その彼が、欲にかられて自殺未遂の女・ヒョンジョン(ウ・ユンギョン)を助けた。金目の物を奪って犯してポイ、こんな筋書きしかヨンペの頭にはなかったが、ヒョンジョンは爺さんや弟分とすっかり打ち解け、そしてあろうことかヨンペ自身も彼女を独占したいと思い始める。そんな時、ヒョンジョンの口から彼女を振った元恋人の名前が吐き出される。キム・ギドクの長編デビュー作。〔102分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★5 | 狼少女(2005/日) | 昭和の頃。不思議な現象を夢見て暮らしていた少年・明(鈴木達也)は、神社の見世物小屋に聞こえた「狼少女」の呼び込みの声を胸をときめかせて聞いていた。彼の前に、転校生・留美子(大野真緒)が現われたのは間もなくのことだ。理知的で大人びた彼女とそりが合わない明だったが、次第に彼女のペースに巻き込まれていくのだった。留美子は、お定まりの苛められっ子・秀子(増田怜奈)に自分から近づき、仲良くしようとする。そんな彼女に較べて弱気でクラスに迎合的な明は、秀子が「狼少女」だという噂を確かめようとするが、彼に留美子は、一緒に秀子と仲良くしようと持ちかける。〔106分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |