★4 | ロビン・フッド キング・オブ・タイツ(1993/米=仏) | 12世紀のイングランド。十字軍遠征に向かったリチャード国王(パトリック・スチュアート)の不在をいいことに弟ジョン王子(リチャード・ルイス)と悪代官ロッティングハム(ロジャー・リース)は悪政の限りを尽くしていた。ジョンが頼る魔女ラトリーン(トレイシー・ウルマン)はロッティングハムに惚れ抜くが彼は王族の娘マリアン(エイミー・ヤスペック)に夢中。しかし、彼女は貞操帯をつけていつか現れる恋人を待つ。十字軍に参加した若き英国貴族ロビン(ケイリー・ウェルエス)は捕虜になったが脱走し英国まで泳ぎ帰り圧制にあえぐ庶民を集めてゲリラ隊の「メン・イン・タイツ」を組織した…。メル・ブルックスの監督第10作。 | [投票] |
★4 | 獅子王たちの夏(1991/日) | 坂上連合系村井組の松永(哀川翔)は極道というものに対しての理想と現実のギャップに悩んでいた。そんな折り、対立組織の大日本極真会の古田(的場浩司)に出会い、その本物の極道の匂いに反発を感じつつ惹かれるのであった。その頃、上部組織から堅気への転向を迫られる会長の橋本(白竜)の胸中を察した古田は代理戦争勃発を謀り村井組事務所に手榴弾を投げ込んだ。組の意向を受け松永は1年間の獄中生活を送り、出所後は坂上連合に引き上げられ上昇気流に乗る。しかし、極真会は危険分子と見なされ川田組によって橋本は殺害され古田は報復に向かう…。金子正次の遺稿を映画化した高橋伴明の一般劇場映画第7作。 | [投票] |
★4 | 夢見通りの人々(1989/日) | 大阪は新世界の「夢見通り」商店街では様々な人々がつつましやかではあるが精一杯生きている。塾のセールスをしながら同人サークルに参加する詩人志望の春太(小倉寛久)は、お人好しすぎて人に気ばかりつかっているが、そんな彼にも秘かに想いを寄せる人が居る。向かいの美容院で働く光子(南果歩)であったが、ある日、肉屋の元暴力団員の竜一(大地久雄)が春太に医者を紹介してくれと相談を持ちかけてくる。好いた女に刺青をとったら結婚してもいいと言われたというのだ…。宮本輝原作による森崎東の第20作。 | [投票] |
★4 | フォード・フェアレーンの冒険(1990/米) | ウェスト・コースト。ハードロック歌手ボビー(ビンス・ニール)がコンサート中にステージ上で急死。ロックンロール業界専門探偵のフォード・フェアレーン(アンドリュー・ダイス・クレイ)が調査に乗り出した途端、旧友の人気DJジョニー(ギルバート・ゴットフリード)が殺された。フェアレーンはジョニーから失踪した娘ズーズー(マディ・コーマン)の捜索を依頼されていたが、謎の熟女コーリン(プリシラ・プレスリー)や奇怪な殺し屋(ロバート・イングランド)が出没し始め事件は混沌の様相を見せ始める…。レニー・ハーリンの第6作。91年ゴールデンラズベリー賞の作品賞・主演男優賞・脚本賞を受賞。 | [投票] |
★4 | クレーヴの奥方(1961/仏) | 16世紀のフランス、パリ。アンリ2世(レイモン・ジェローム)の宮廷で舞踏会が催されクレーヴ公爵夫人(マリナ・ブラディ)は宮廷きっての色男のヌムール公(ジャン・フランソワ・ボロン)と踊っているうちに、かつてない心の高まりを覚える。ヌムール公もクレーヴ夫人の貞淑で清楚な美しさに強く惹かれ想いが募って行くのであった。精神的な愛であったが夫人はいたたまれずパリを後にする。そして、夫のクレーヴ公(ジャン・マレー)に心の動揺をうち明けたが…。ジャン・ドランノワの第31作。脚本はコクトーが担当。 | [投票] |
★4 | 刑事エデン 追跡者(1992/米) | NYの女刑事エミリー・エデン(メラニー・グリフィス)はダイヤモンドの研磨職人ヤコブ(ジェイク・ウェーバー)が72万ドル相当のダイヤとともに失踪した事件の担当になり、ブルックリンのユダヤ教ハシド派のコミュニティに潜入するが、その伝統を重んじ厳しい戒律に縛られる文化に戸惑う。指導者レバ(リー・リチャードソン)と息子アリエル(エリック・サール)等が見守る中、聞き込みを続けヤコブの仕事場の屋根裏でその死体を発見する。顔見知りの犯行と主張するエミリーにアリエルはハシド派が殺人を犯すはずがないと激しく抗弁。その純粋さにエミリーは胸を打たれる…。グリフィスは93年ゴールデンラズベリー賞のワースト主演女優賞を与えられてしまった。 | [投票] |
★4 | 裏切り者(2000/米) | ニューヨークのクイーンズ。車泥棒で服役していたレオ(マーク・ウォールバーグ)が刑期を終えて戻って来てパーティが開かれる。母バル(エレン・バーステイン)や従妹のエリカ(シャーリーズ・セロン)、親友のウィリー(ホアキン・フェニックス)他多くの仲間達が迎える。母の喜ぶ顔を見て再生を誓うレオは、叔父のフランク(ジェームズ・カーン)が経営しウィリーも勤める地下鉄工事会社「エレクトリック・レール社」で職を求める。修理技師としての雇用を断りが羽振りの良いウィリーと同じ仕事をしたいと申し出るレオ。押し切られ了承するフランクだったが、実はウィリーは工事入札の裏工作を専門に行っていたのだ…。ジェームズ・グレイの第2作。 | [投票] |
★4 | 学校II(1996/日) | 北海道滝川市の竜別高等養護学校。リュー先生(西田敏行)が担任する1年F組に一言も口をきこうとしない高志(吉岡秀隆)や常に奇声を発して暴れる佑矢(神戸浩)他7名の新入生が入ってきた。大学出の新人、小林先生(永瀬正敏)は佑矢の担当になりノイローゼになるが、リュー先生や玲子先生(いしだあゆみ)は、そんな小林先生を励ます。2学期になっても相変わらず暴れ放題の佑矢であったが、或る日の授業中、高志が怒鳴りつける。何故か素直に従う佑矢。そして、この事件を契機に2人に劇的な変化が訪れる…。吉岡秀隆は96年度毎日映画コンクール助演男優賞を得た。 | [投票] |
★4 | どん底(1957/日) | 江戸時代。崖の下に或る木賃宿にお遍路(左ト全)がやって来た。そこには明日の飯代にも事欠く連中が希望もなく滞在していた。鋳掛屋の留吉(東野英治郎)と女房のあさ(三好栄子)、夜鷹のおせん(根岸明美)、飴売りのお滝(清川虹子)、遊び人の喜三郎(三井弘次)、役者くずれ(藤原釜足)に御家人くずれ(千秋実)、桶屋(田中春男)に下駄屋(藤木悠)、駕籠かきの2人(渡辺篤、藤田山)等である。そこに大家の六兵衛(中村鴈治郎)と女房のお杉(山田五十鈴)、お杉の妹のかよ(香川京子)、泥棒の捨吉(三船敏郎)が出入りして繰り広げられる人間模様…。ゴーリキーの戯曲を翻案した黒澤明の第18作。 | [投票] |
★4 | ヨコハマBJブルース(1981/日) | 横浜のブルース歌手のBJ(松田優作)は探偵の真似事もするが、依頼された少年、明(田中浩二)を捜し出すと暴力組織の組長、牛宅麻(財津一郎)のホモ相手になっていた。BJは親友の刑事、椋(内田裕也)とその部下、紅屋(山西道広)とゴルフ場で会う。椋は自らの組織への深入りを懸念するが、直後、狙撃され死ぬ。調査を開始したBJは組織幹部の蟻(蟹江敬三)が椋の妻の民子(辺見マリ)と通じていたことを知る。民子はかつてBJの恋人であったが蟻に脅されていると泣き付く。紅屋に執拗に尾行されるBJは逆に紅屋への疑いを深めるが、遂に蟻のアジトである眼鏡屋に乗り込んで行く…。工藤栄一の第36作。 | [投票] |
★4 | カリスマ(1999/日) | 人質事件を担当した刑事の藪池(役所広司)は犯人と人質双方を死なせる結果に終わり詰め腹を切らされ休暇を取らされる。道に迷って森に彷徨い混んだ藪池は1本の木をめぐる闘争に巻き込まれる。「カリスマ」と呼ばれるその木は毒素をまき散らし周囲の樹木を死滅させるとのことで、中曽根(大杉漣)をリーダーとする森林伐採員たちは除去しようとしているが、いつも謎の青年、桐山(池内博之)に妨害されるのだ。一方で植物研究家の美津子(風吹ジュン)は生態系の秩序維持のため給水池に毒を放流する。更に猫島(松重豊)をリーダーとするプラントハンターが介入し「カリスマ」をめぐる争いは混沌化していく…。黒沢清の劇場公開第20作。 | [投票] |
★4 | チャップリンの 黄金狂時代(1925/米) | ゴールドラッシュに涌くアラスカに浮浪者チャーリー(チャールズ・チャップリン)がやって来たその頃、大男ビッグジム(マック・スウェイン)は、大雪原で金鉱を発見し狂喜する。彷徨うチャーリーは猛吹雪に遭い凶悪犯ブラック・ラーセン(トム・マレー)の山小屋に辿り着き、又ビッグジムもやって来た。何日も閉じこめられた3人は空腹がつのり、ラーセンは食料を捜しに出て追っ手の警官と出会うとこれを殺害し逃走。吹雪が止むとビッグジムは金鉱に戻るがラーセンに待ち伏せされ殴られ昏倒するがラーセンも又雪崩にのまれる。一方、チャーリーは町のキャバレー「モンテカルロ」で名花ジョージア(ジョージア・ヘール)と出会う…。チャップリンの長篇第2作。 | [投票] |
★4 | チェーン・リアクション(1996/米) | シカゴ大学のエンジニアのエディ(キアヌ・リーブス)は、とあるプロジェクトチームで石油に変わる新エネルギー発生装置「ソノ・ルミネンス」の開発に成功するが、同僚リリー(レイチェル・ワイズ)をパーティの帰りに家まで送った後、工場に寄ると教授の死体があり、工場は爆破されたのだ。翌朝、FBIの捜査官フォード(フレッド・ウォード)とドイル(ケビン・ダン)の捜査でエディの自宅から現金25万ドルと起爆装置が出た。身に覚えのないエディは、プロジェクトに出資しているムーア基金の派遣員シャノン(モーガン・フリーマン)に連絡を取る。そして、リリーを伴っての逃避行が始まる…。アンドリューデイビスの第9作。 | [投票] |
★4 | 緋牡丹博徒 お命戴きます(1971/日) | 上州熊谷在にやって来た緋牡丹のお竜こと矢野竜子(藤純子)は、軍部御用達の兵器工場が廃液と煤煙を流した為、周辺の田畑が汚染されていることを知る。鉱山会社社長の大村(内田朝雄)、軍部の畑中大尉(小松方正)と新興やくざの富田(河津清三郎)の3者は結託して利権を貪っていた。一方、農民側に立って交渉役を買って出たのが地元の農家出身の侠客、結城(鶴田浩二)で、お竜は、その人柄に惹かれるのであった。しかし、両者の対立は、やがて、抜き差しならない状況に発展し、結城は富田の放った刺客に闇討ちされる。そして、お竜は単身適地に乗り込むのだ…。シリーズ第7作。 | [投票] |
★4 | 座頭市物語(1962/日) | 下総の飯岡親分(柳永二郎)のところへ草鞋を脱いだ盲目の按摩、座頭市(勝新太郎)は博打好きの女好きで居合いの達人であった。或る日、飯岡と対立する笹川親分(島田竜三)の剣客の平手造酒(天知茂)と知り合い、何故か気を通わせる。盲目の市は造酒が結核であることを一瞬にして見抜くのである。激化する両親分の対立は笹川が市の暗殺を命じて逆に返り討ちにされたことで決定的になり、折しも造酒が喀血して倒れたのを機に飯岡は一気に笹川打倒を目指した。そして、利根川での飯岡対笹川の決戦の日がやって来た…。シリーズ第1作。 | [投票] |
★4 | 居酒屋兆治(1983/日) | 函館のとある港の近くの倉庫街に居酒屋「兆治」はある。主人の英治(高倉健)は中学時代は野球部のエースであったが右肩を壊して挫折。地元のドックに就職したもののわけあって辞めて女房の茂子(加藤登紀子)と一緒に居酒屋を始めた。「兆治」にはバッテリーを組んでいた無二の親友の岩下(田中邦衛)や会社時代の同僚の越智(平田満)、先輩でタクシー会社経営の河原(伊丹十三)等が連日押し寄せ繁盛していたが、若かかりし頃の恋人で牧場主の神谷(左とん平)に嫁いでいる、さよ(大原麗子)が不注意から牧場を火事で焼いたのである。そして、さよは失踪した…。降旗康男の第28作。 | [投票] |
★4 | 緋牡丹博徒 花札勝負(1969/日) | 緋牡丹のお竜(藤純子)は旅の途中で盲目の少女お君(古城門昌美)を救う。名古屋の西の丸一家に立ち寄ったお竜は贋お竜が近くの賭場に出没していることを知る。金原一家の賭場で捕らえた贋者はお時(沢淑子)という女博徒で何とお君の母親であった。お竜は彼女を許す。任侠道を堅持する西の丸一家の杉山(嵐寛寿郎)は新興やくざの金原(小池朝雄)と対立中だが、杉山の息子、次郎(石山律)と金原の娘、八重子(柴田美保子)が愛し合っているのを利用した金原は次郎に多額の借金を背負わせ監禁した。そして、お竜が救出に向かう。一方、金原一家には流れのやくざ花岡(高倉健)が一宿一飯の恩義に預かっていた…。シリーズ第3作。 | [投票] |
★4 | 仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日) | 昭和38年。西日本広域暴力団・明石組とライバル神和会の抗争は広島の明石組系・広能(菅原文太)組と打本(加藤武)組対神和会系・山守(金子信雄)組の対立に代替される形で激化の一歩を辿っていた。呉で山守組系・槇原(田中邦衛)組と対立する広能は中立に固持する義西会・岡島(小池朝雄)を明石組の岩井(梅宮辰夫)と共に取り込もうとしていた。そんな中、各組織の末端で小競り合いが頻発。広能は岩井と共謀して全国から1600人の応援を集め山守組殲滅を画策するが、山守系の武田(小林旭)に気付かれ警察に密告される…。シリーズ第4作。 | [投票] |
★4 | ザ・ミッション 非情の掟(2000/香港) | 香港マフィアの大物ブン(コウ・ホン)が殺し屋に襲撃され危うく一命を取り留めた。ブンは弟のフランク(サイモン・ヤム)に命じて腕利きの男達を集める。組織を離れている男達の中から元殺し屋で美容院経営者のグァイ(アンソニー・ウォン)、銃のエキスパートで無口なフェイ(ラム・シュー)、名狙撃手だったが今はナイトクラブ支配人のマイク(ロイ・チョン)の3人と現役構成員のロイ(フランシス・ン)と、その弟分のシン(ジャッキー・ロイ)の2人であった。5人の男達は、とまどい反目しあいながらもブンのガードという共通の目的で次第にチームワークが形成されて行くかに見えたが…。99年香港電影金像奨最優秀監督賞他。 | [投票] |
★4 | ジェロニモ(1993/米) | 1985年。合衆国に最後まで抗戦したアパッチ族が降伏。リーダーのジェロニモ(ウェス・ステューデイ)はゲイトウッド中尉(ジェイソン・パトリック)とデイビス少尉(マット・デイモン)に護送される。砂漠を旅するうちにジェロニモの威厳と誇りに理解と尊敬を覚える若き将校たち。20年来の抗アパッチ戦の指揮官クルック准将(ジーン・ハックマン)が礼節をもってジェロニモを迎え、アパッチ族は居留地での農耕生活を始めた。しかし、半年後に些細な諍いからの軍の制圧が暴動を呼んでジェロニモは逃走する。そして、ゲイトウッドに追撃指令が出された…。ウォルター・ヒルの監督第15作。 | [投票] |