★2 | アルモニ(2014/日) | 何の変哲もない高校のひととき。影男(松岡禎丞 )はいつもの気のあったヲタク友達と、昨日のアニメのイカしていたポイントについて感想を分かち合うディスカッションに没頭している。彼が思いを寄せる美少女・樹里(上田麗奈)のほうに会話中気がゆくこともままあるが、影男にとっては世界の違う連中のひとりでしかない、というのが偽らざる現実だ。だが、ある日ちょっとした事件が起きる。樹里が不用意に置いていったスマホに登録された鼻歌を試験中に悪友が流し、それをめぐってひと悶着起きたのだ。そして、影男にとってその鼻歌はあるリアルな映像を呼ぶカギだったのだ。歌をめぐり、近づくこともなかった影男と樹里が急接近を始めるまで時間はかからなかった。〔25分〕 | [投票] |
★2 | 劇場版マクロスΔ(デルタ) 激情のワルキューレ(2018/日) | 外宇宙移民団の出発から数十年後。異星人との戦闘の切り札として「歌」のフォールド波がものを言う事実に気づいた地球人は、音楽ユニットを異星人との衝突に備えて育成していた。そんな中、辺境惑星の娘フレイア(鈴木みのり)は、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の新メンバー募集を聞きつけて異星に飛んだ。ワルキューレの歌は、辺境惑星にはびこる人間の獣性を呼び覚ますヴァ―ル症候群の抑制に有効なのだ。少女歌姫たちを護衛する戦闘機部隊の一員ハヤテ(内田雄馬)は、ある時戦場でワルキューレを追い奔走するフレイアの影を見る。ヴァ―ルとなって襲い掛かる兵士たちの錯乱を、彼女は歌声で鎮める。彼女はワルキューレのメンバーに相応しい少女だった。〔120分〕 | [投票] |
★2 | カツベン!(2019/日) | サイレント映画華やかなりし時代。作品に命を吹き込む「活動弁士」はまぎれもないスターとして映画界に君臨し、人々の賞讃を一身に集めていた。そんな「カツベン」に憧れる俊太郎(成田凌)はフトコロ具合から映画鑑賞もままならぬ中、花形弁士の物真似に血道を上げ、その腕を磨いて初恋の梅子(黒島結菜)を喜ばすのだった。時は流れ、才能を磨いた俊太郎は、老舗の映画館・青木館に就職しようとする。主力の弁士山岡(永瀬正敏)は酒に溺れ、スター弁士の茂木(高良健吾)は対抗相手のタチバナ館に寝返ることを画策し、館主夫婦(竹中直人/渡辺えり)は途方に暮れていたのだ。そして俊太郎の才能が試される瞬間がやってくる。〔126分〕 | [投票] |
★2 | 純平、考え直せ(2018/日) | 新宿・歌舞伎町。ここでチンピラの純平(野村周平)は兄貴分のような立派な「漢」になることを夢に見、あがき続けている。そして親分に対立する組の幹部を撃つ「鉄砲玉」になって出頭しろ、と命じられた彼は、否も応もなく頷く。そんな彼にあるきっかけで会社に踏み込まれたOL加奈(柳ゆり菜)は、彼のカッコ良さに魂を奪われて呆気なく会社を辞め、彼のあとをついてゆくのだった。行動の前の3日間だけ許された美食、愛の遊戯、思いっきりの金の無駄遣い。浮かれた加奈はネットに恋人のことを知らせる。相手にしなかったネット民たちも、次第にこの時代錯誤な恋に夢中になってゆく。だが、その間にも純平の自由に娑婆を味わう日々にも終わりが近づくのだった。〔95分〕 | [投票] |
★2 | 台風家族(2019/日) | 父(藤竜也)が銀行強盗で大金を稼ぎ母(榊原るみ)と失踪してから10年。事件時効につき罰されることはないが世間に迫害を受け続けた鈴木一家が実家に集結した。長男・小鉄(草なぎ剛)が両親の死亡を認め、兄弟たちと財産分与を行なう時が来たのだ。当時の夫と別れ、新たな恋人と蜜月関係にある長女・麗奈(MEGUMI)、小鉄とはウマが合わないエリート社員の次兄・京介(新井浩文)…家族たちは到着し、三男・千尋(中村倫也)の遅れを前に、遺体すらない両親の見せかけの葬儀は始まる。無欲を装いながら金銭欲を隠し遂せられない家族は、それぞれに醜い対立を演じてゆく。そんな中、両親失踪の謎が明らかになり、鈴木家に嵐が巻き起こる。〔108分〕 | [投票] |
★2 | 馬の骨(2018/日) | 平成初期。空前のバンドブームのなか、バンド「馬の骨」は伝説の番組「イカすバンド天国」にて審査員特別賞をもらった。30年後、かつて注目の的となった「馬の骨」のヴォーカル熊田(桐生コウジ)は凋落し、道路警備員となっていた。だがつまらぬ喧嘩で熊田は職を失い、とりあえず安い住処を探してあるシェアハウスに移住することになる。その家で、熊田は地下アイドルのユカ(小島藤子)に出会う。アイドルを卒業しソロシンガーを目指すユカは、ミュージシャンだと偽った熊田に音楽を教えてもらおうとするが、彼女を独占したいヲタク青年垣内(深澤大河)によって熊田は正体を暴かれる。だが、ユカの熱意は熊田の意欲に火をつけた。〔91分〕 | [投票] |
★2 | なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上(2016/日) | 親鸞が浄土真宗をひらき、苦海のようなこの世からの救済の道を説いてしばらくの年月が流れた。戦国時代のただなかにあって、貧困に負けず生き抜いてきた男・了顕(小西克幸)は、この世を呪い人を疎んじながら生きる気力を求めていた。だが、希望を託した我が子を孕み、一身に尽くしてくれた妻(藤村歩)を事故で失った彼はどん底に突き落とされる。抜け殻のようだった彼に、もう一度人生の意味を考える機会を与えたのが、妻にも教えを説いた親鸞の思想を伝える僧侶・蓮如(里見浩太朗)の法話だった。人は流れに翻弄され、溺死を待つだけだというのになぜ生きるのか。了顕はその意味を聞き生きるために、蓮如の教団に身を投じるのだった。〔84分〕
| [投票] |
★2 | ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018/伊=仏=独) | アドルフ・ヒトラーのナチスは、その方向性を文化面においても徐々に明確なものにしていった。その代表的な政策のひとつが、「大ドイツ芸術展」に代表されるアーリア民族の健康的な生活を賛美する芸術の奨励であり、その一方で堕落した東方諸民族の主導する(といわれる)「退廃芸術」の排斥と追放である。ユダヤ人創作家であるマルク・シャガールら異民族、狂気に裏打ちされた抽象芸術家ヴァシリー・カンディンスキーや黒人芸術を理想化するパブロ・ピカソらがやり玉に挙げられ、かれらの作品群は所蔵家らより巻き上げられ、「退廃芸術展」に展示されたのち消息を絶った。数十万点に及ぶこれら作品群はどこに消えたのか。カメラは消失した幻の名作を追う。〔97分〕 | [投票] |
★2 | 風のある道(1959/日) | 竹島家。長女恵子(北原三枝)は祝福のなか花嫁となり、ひとりの男のものになった。そんな中、次女の直子(芦川いづみ)は式場に向かう車にあって野良犬をはね、病院に搬送して式に遅刻することで母(山根寿子)を嘆かせた。直子が悩むのは、生け花矢田流の後継者である光介(小高雄二)との結婚だ。自信過剰で彼女には愛せないキャラクターである彼よりも、直子は偶然空港で出会った男・小林(葉山良二)という児童施設の素朴な教員に心を動かされるのだった。それを知る三女でフレキシブルな精神をもつ千加子(清水まゆみ)が、姉に求婚しようとする彼を応援するなか、小林はその行動で児童の父兄に睨まれる。〔88分〕 | [投票] |
★2 | プロメア(2019/日) | 江戸の火消しに憧れ、マトイをもって摩天楼の火災鎮圧に奔走するガロ(松山ケンイチ)は、未来の消防隊バーニングレスキューの青年隊員だ。三十年前に現われた、炎を駆使して街に被害をもたらす突然変異体「バーニッシュ」の暗躍に立ち向かい、火災を治めるのがかれらの役目だった。司政官クレイ(堺雅人)の指揮のもと、バーニッシュのテロル組織を追い詰めたガロたちは、若きリーダーのリオ(早乙女太一)を逮捕するが、彼をはじめとする主要メンバーたちは警察隊長ヴァルカン(楠大典)に横取りされ、かれらの権限で護送されるに至った。その扱いに引っかかるものを感じたガロをよそに、リオは部下たちと脱獄を目論む。〔111分〕 | [投票] |
★2 | いつも月夜に米の飯(2018/日) | 独り身の母親・麗子(高橋由美子)に背を向けて、東京で高校生活を満喫していた千代里(山田愛奈)のもとに故郷・新潟より報せが届く。故郷で小料理屋を開いていた母が失踪したというのだ。矢も楯もたまらず帰郷した千代里がやっと店の戸をくぐると、待っていたのは口さがない隣人の勝手な言い分だった。ブチ切れた彼女は人々を締め出し、ひとり残った雇われ料理人のアサダ(和田聰宏)のことばに不服なりとも従って睡眠をとる。翌日にも帰京するつもりの千代里ではあったが、旨い朝食をつくり彼女を気遣ってくれるアサダに惹かれるものを感じ、いつしか今までの生活を捨て彼の手伝いに没頭してゆく。そんなとき、麗子が店に帰ってきた。〔104分〕 [more] | [投票] |
★2 | バースデー・ワンダーランド(2019/日) | いまいち周りに流されるばかりの少女・アカネ(松岡茉優 )は、毎日に飽きて学校をズル休みしたまま誕生日を迎えようとしていた。そんな彼女を叱責することもなく、母ミドリ(麻生久美子)は誕生日プレゼントを自宅で渡してやる、という叔母チィ(杏)のもとに送り出すのだった。いい加減な品揃えの叔母の店を訪ねるアカネだったが、その店にある地下室より彼女に語りかける声に驚く。声の主は異世界の錬金術師ヒポクラテス(市村正親)とその弟子ピポ(東山奈央)であり、迫りくる壊滅より自分たちの世界を守ってくれ、との「女神」アカネへの懇願であった。気が乗らぬ状態で異世界に旅立つ彼女に、破壊者ザン・グ(藤原啓治)が迫る。〔115分〕 | [投票] |
★2 | 真白き富士の嶺(1963/日) | 海岸よりの風も吹き寄せる逗子の邸宅。東京への転居の準備に忙しい梢(芦川いづみ)は主人のいない籐椅子を撫でながら、静かに妹・梓(吉永小百合)のことを回想し、昔に思いを馳せるのだった。梓は長い入院期間を終え、逗子海岸に向かっては思い切り波打ち際を疾走し、羽根を伸ばしていた。彼女の病はもはや治すすべもなく、温情をもって医師が自宅療養を奨めたことを知る父親・修平(宮口精二)や梢は、せめて梓によい思い出を作ってやろうと見守っていたのだ。庭で水まきに興じる梓は、表に通りかかった高校生・富田(浜田光夫)の躰を濡らしてしまった。それ以来ふたりは親密になってゆき、梓のもとに舞い込む大量の手紙に梢は驚くのだった。〔99分〕
| [投票] |
★2 | 愛を語れば変態ですか(2015/日) | あさこ(黒川芽以)と旦那(野間口徹)の夫婦は、仲睦まじく明日から開店するカレーショップの用意をしていた。手伝いをしている弱気なメタボ後輩(川合正悟)も当てられっぱなしだ。そこへバイト店員の応募者がやってくる。自信過剰のフリーター青年(今野浩喜)、妄想過多のあぶないストーカー男(栩原楽人)、そしてワイシャツを血に染めたコワモテの不動産屋(永島敏行)まで…。ここまできて事態の展開に驚く旦那を前に、あさこはそれぞれの男と明確に浮気していたことを匂わせ始めた。さっそく騒動が巻き起こる!演劇畑の福原允則が監督を務めるコメディ作品。〔73分〕 | [投票] |
★2 | 天下の快男児 万年太郎(1960/日) | ヴィーナス化粧品東京本社に、悪名高い男が九州支社より転勤してくる。万年太郎(高倉健)というその男は、喧嘩っ早く女にはすぐ手を出す野獣のような男だという。義憤に燃えて排斥を誓う皆のなか、モテモテだがプライドの高いOLの若子(山東昭子)は彼に興味を持ち、太郎の後輩増田(今井俊二)とともに駅に迎えにいった。ささやかな歓迎会にあって、日ごろ若子に執拗に言い寄ってくる宣伝課長の村田(大村文武)の嫌味に懲らしめの鉄拳を見舞った太郎に、彼女のハートは奪われてしまった。もっとも、社長の親族であり権力をもつ村田の恨みを買った太郎は、転勤そうそうに窓際社員の巣窟・参事室に配属させられる。だが、彼の評判は一気に好転した。〔118分〕 | [投票] |
★2 | サスペリア(2019/伊=米) | 1977年、ベルリンは赤軍派のテロルに晒されていた。そんな中、心理療法士のクレンペラー(ルッツ・エバースドルフ)はマルコス舞踏団に属するパトリシア(クロエ・グレース・モレッツ)の訪問を受ける。彼女の言によれば、舞踏団の主催者たる女性たちは魔女であり、なにかを企んでいるというのだ。同じころ、アメリカから舞踏団の入団試験を受けるべくスージー(ダコタ・ジョンソン)がやってくる。才能を評価され入団を認められた彼女は、新作舞踏劇「民族」のリハーサルに立ち会う。振付師のブラン(ティルダ・スウィントン)の指示を受け、早速始まった舞踏のなか、自ら役を辞した団員の代役に抜擢されたスージーを異常な展開が見舞う。〔152分〕 | [投票] |
★2 | ランナウェイ・ブルース(2012/米) | 幼くして両親を失ったジェリー(スティーヴン・ドーフ)とフランク(エミール・ハーシュ)は、固い絆で結びついた兄弟だ。事故によって片足を奪われ働くことのできないジェリーを助けるために、14の頃よりフランクはハーリー(クリス・クリストファーソン)という男の営む中古車店で働き続けた。だが、ある日ジェリーは事故でひとりの少年を轢き殺してしまう。自殺しようとして果たせなかった彼のために、フランクは大金を賭博でつくりともに逃避行に出る。それでも、自分のために青春をなげうとうとする弟に兄は一人で悩みを抱えるなと諭す。振り向けばフランクには昔の恋人アニー(ダコタ・ファニング)がいたが、ある理由が二人の間を隔てていた。〔85分〕 | [投票] |
★2 | 神のゆらぎ(2014/カナダ) | 新興宗教団体に属する青年エティエンヌ(グザヴィエ・ドラン)は、白血病に蝕まれながらも、敢えて教団の戒律を守り輸血を受ける道を拒んだ。彼の婚約者である看護士ジュリー(マリリン・キャストンゲ)はその潔癖さに心を傷めるが、ある日引き起こされた飛行機事故の唯一の生還者に輸血することを躊躇した。彼女もまた、熱心な信徒であったのだ。時は遡り、麻薬売人であるシモン(ガブリエル・サブーラン)は兄を頼って帰国、キューバへの渡航を世話してもらう。彼が得た航空券の飛行機には、夫婦愛が冷め切った男マーティン(ロバン・オべール)とその妻、不倫相手を得て高跳びを目論むレイモンド(ジュリアン・プーラン)らが同乗していた。〔109分〕 | [投票] |
★2 | マルガリータで乾杯を!(2014/インド) | インドに住むライラ(カルキ・ケクラン)は大学生。障害をものともせぬ若い欲求に生きる娘だ。バンド活動に燃える同級生のニマ(テンジン・ダラ)を愛する彼女は精一杯の思いを作詞にこめるが、彼にフラれてしまい落胆。そんなときライラにニューヨーク留学の話が舞い込んだ。反対する父を母(レーヴァティ)はとりなし、ライラはアメリカに旅立つ。充実した日々のなか、団体活動にいそしむ盲目の娘ハヌム(サヤーニー・グプター)との出会いが彼女を変えていった。初めての酒、iPad、そして女性との愛。自分にバイセクシュアルの素養があったことにとまどうライラは母にそれを告白する。嫌悪を見せながら娘を信じる母は、ある秘密を隠していた。〔100分〕 | [投票] |
★2 | トマトのしずく(2012/日) | 美容院の店長さくら(小西真奈美)は、年下の従業員・真(吉沢悠)との結婚を控えてアツアツの関係だが、なぜかそのことを伝えるべき父親の辰夫(石橋蓮司)のことについて頑なに口をつぐんでいた。明るい性格に似ず、父のことを訊くたびに頬を強張らせるさくらには内緒で、真は辰夫のもとに結婚式の案内状を郵送する。真の知らない過去、さくら(田邉歩 / 杉山優奈)は口下手な父(三浦誠己)と彼をフォローする優しい母(中村優子)に囲まれて日々を送っていた。だが、母は病のため若くして倒れ、さくらの愛する自家製のトマトを遺して逝ったのだ。そして父は、母のいない家庭菜園から苗を根こそぎ引き抜くという行動に出た。〔91分〕 [more] | [投票] |