コメンテータ
ランキング
HELP

[POV: a Point of View]
戦後日本社会
The society of Japan---after the World War II

太平洋戦争のあと、この国の社会はどのように変容したのか。ABCは年代順(おおざっぱ)。
A★5東京マダムと大阪夫人(1953/日)「『東京物語』」とほぼ同時期に封切られた、楽しい楽しいホームドラマにしてラブコメディ。芦川いずみのデビュー作。高橋貞二がすっとぼけたモテ役を好演。この時代の社宅風景なども興味深い。投票(1)
A★5日本のいちばん長い日(1967/日)近衛兵が宮城に銃を向けるところに近代天皇制の矛盾がにじみ出ている。「戦後」はここから始まった。投票
A★5肉弾(1968/日)話は終戦前だがオチで戦後になる。最も好きな反戦映画。大谷直子が鮮烈。投票(1)
A★5暖簾(1958/日)森繁久彌の一人二役の熱演に脱帽。戦前から戦後に引き継がれる「暖簾」の意味を、いまこそかみ締めたい。投票
A★4ダイナマイトどんどん(1978/日)きっちり笑わせてくれるところが男気。これも「戦後」の映画。投票(1)
A★3グラマ島の誘惑(1959/日)川島映画では二枚目と来ればこのひと三橋達也だか、とんでもない役で登場し呆気にとられる。 というか全編呆気にとられっぱなしの怪作で、一応天皇制/沖縄/原水爆など政治的なテーマを扱っているのだが、出演者全員「わけがわからなかった」らしい。 森繁久彌フランキー堺桂小金治といった後期川島映画を支えた芸達者に加えて宮城まり子岸田今日子八千草薫春川ますみと、川島映画には余り出てこない人達の芝居がまた面白い。投票(2)
A★3瀬戸内少年野球団(1984/日)子役に恵まれた映画。投票
B★5青べか物語(1962/日)俗の中に聖を、猥雑の中に純潔を、人情喜劇の中に深い悲しみをしのばせてある傑作。投票(2)
B★5喜劇とんかつ一代(1963/日)これでもかこれでもかとバカバカしい。喜劇人たちが芸のぶつけ合いで火花を散らす東宝喜劇映画の傑作にして、のんきでしょーもない映画。 [review]投票
B★5洲崎パラダイス 赤信号(1956/日)川島本人も気に入っている作品。どこがいいかといわれると困るが、不思議な魅力。と書いたが、今回スクリーンで見て1点アップ。ダメ男とダメ女の映画。投票(1)
B★5しとやかな獣(1962/日)戦後とは何かをえぐり出した作品。これを見る限り未だにこの国は戦後なのだ。投票(1)
B★5銀座二十四帖(1955/日)これって『第三の男』…?(笑)当時の銀座の風俗が面白い。クレジットされていない森繁久彌が主題歌とナレーション担当。ニセ黄門から本物に出世した佐野浅夫三橋達也の弟分を演じている。浅丘ルリ子も出ているよ。投票
B★4生きる(1952/日)死を前提にしないと人間的に生きられない官僚制≒近代の矛盾。それにしてもどの役者も演技…特に顔…が素晴らしい。でも私は川島雄三ファンなので、この題材で川島が撮っていたらどんな映画になっていたかと想像してしまう。投票(3)
B★4愛のお荷物(1955/日)ほのぼのとした雰囲気もあり、ブラックでもあり。病気の遺伝をおそれて子供を作らなかった川島監督のことを考えると哀しくもあり。投票(1)
B★4江分利満氏の優雅な生活(1963/日)戦中派の悲哀をベースにしたコメディ。いきなり挿入されるアニメなど実験的なギミックはウディ・アレンを思い出したりして。投票
B★4あした来る人(1955/日)離婚しようとする娘、その夫は自分が面倒観ていた女性と恋に落ちる。父親山村聡いつ怒るのかと思ったら怒らない。彼を軸にしての男女4人の人間模様。川島らしい斬新さはあまり感じられないがしっかりした映画。投票
B★4風船(1956/日)大したことない原作を川島がうまく仕上げている。キャバレー音楽など当時の風俗も興味深い。北原三枝が可愛い。ちなみに森雅之演じる 主人公(父親)の名前、ちょっと笑えます。投票
B★4東京物語(1953/日)かくも美しい生活の様式美。戦後とはこれが失われていく過程のことだ。投票
B★4秋刀魚の味(1962/日)高度経済成長がこの国を汚していく姿が見えてくる。投票(1)
B★3女は二度生まれる(1961/日) ちょっと難解な映画だと思う。靖国神社の使い方がとても批評的な映像になっている。とにもかくにも若尾文子に5点だ!!投票
この映画が好きな人達

このPOVを気に入った人達 (2 人)は津美 町田