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[POV: a Point of View]
山本周五郎

「くるしみつつ、なおはたらけ、安住するな、この世は巡礼だ 」(J.A.ストリンドベルイ)  多くの映画作家にも愛され、死ぬまで大衆作家で在り続けた山本周五郎氏原作の映画化作品を収集。 A:黒澤明(及び四騎の会)の遺稿を基にした最近作 B:黒澤明監督作 C:ドラマ系 D:エンターテイメント系 E:新潮社主催「山本周五郎賞」受賞小説映画化作品 F:新潮社主催「山本周五郎賞」候補小説映画化作品
A★3かあちゃん(2001/日)★5「かあちゃん」<下町・長屋・人情>短編集「おごそかな渇き」所収 [comment]
A★1海は見ていた(2002/日)「なんの花か薫る」+★4 「つゆのひぬま」<岡場所・人情>短編集「大炊介始末 」「つゆのひぬま」所収 [comment]
A★0雨あがる(1999/日)★5「雨あがる」<浪人・滑稽・夫婦>短編集「おごそかな渇き」所収 原作には続編もある
A★0どら平太(2000/日)★4「町奉行日記」<武家・滑稽・ミステリ>同名短編集所収
B★5椿三十郎(1962/日)「日々平安」<武家・滑稽>同名短編集所収 [comment]
B★4赤ひげ(1965/日)★4「赤ひげ診療譚」<長編・人情> 小石川の名医赤ひげと弟子たちの交流を描いた代表作 [comment]
B★0どですかでん(1970/日)★4「季節のない街」<長編・現代・人情> 架空の電車乗り六さんと季節の無い町の住人達
C★4青べか物語(1962/日)★5「青べか物語」<現代・紀行> 開発前の浦安を舞台に、したたかな現地人との悪戦苦闘を描く [comment]
C★3いのち・ぼうにふろう(1971/日)「深川安楽亭」<無頼・ミステリ>同名短編集所収 [comment]
C★0冷飯とおさんとちゃん(1965/日)*1
C★0ちいさこべ(1962/日)「ちいさこべ」<下町・人情>同名中編集所収 大川博東映社長を狼狽させた大失敗作
C★0なみだ川(1967/日)」「妹の縁談」「湯治」「おたふく」<下町・滑稽> 「おたふく物語」三部作は幾度も舞台・TV化されている
C★0五辧の椿(1964/日)「五辧の椿」<長編> 父を喪った娘がその縁者に次々と復讐していく長編
D★5斬る(1968/日)「砦山の十七日」<武家・ミステリ>短編集「松風の門」所収 [comment]
D★5町奉行日記 鉄火牡丹(1959/日))★4「町奉行日記」 豪放磊落な若奉行が赴任先の暗黒地帯「濠外」を潜入捜査する。 [comment]
D★4暴れん坊兄弟(1960/日)「思い違い物語」<武家・滑稽>短編集「あんちゃん」所収 [comment]
D★0SABU さぶ(2002/日)「さぶ」 小林旭主演の日活版を三池崇監督がリメイク 元々TV用に撮られた作品
D★0無頼無法の徒 さぶ(1964/日)「さぶ」<長編>
D★0ひとごろし(1976/日)「ひとごろし」<武家・滑稽>同名短編集所収
D★0青葉城の鬼(1962/日)「木従(もみ)の木は残った」<長編・歴史> 伊達騒動の悪玉・原田甲斐を独自に解釈した大長編
略歴:明治三十六年六月二十二日山梨県韮崎市生まれ。小学校卒業後、東京銀座六丁目(当時・木挽町)の質店・山本周五郎商店に奉公に出、関東大震災に因って店が瓦解するまで個性的な店主の薫陶を受け続けた。その後、神戸、東京新橋などで編集記者を務めながら小説を書いていたが、大正十四年、「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、初めて文名を表すこととなる。千葉浦安、東京虎ノ門、鎌倉、東京馬込村などを転々としながら執筆活動に専心、昭和十八年には連作小説『日本婦道期』が第四十三回直木三十五賞に推されるが、「本当の賞は読者である」とし、これを辞退した。戦後は横浜市中区本牧付近を本拠とし精力的に活動、一人雑誌「椿」を創刊、幾つかの長編もものにする。昭和二十八年、日経新聞紙上で連載開始された大河小説『樅ノ木は残った』を皮切りに、『青べか物語』『季節のない街』などの現代もの、『さぶ』『長い坂』など従来の時代ものの連載を多くこなしたが、昭和四十二年二月十四日、連載中の『おごそかな渇き』の完成を待たずして六十三年余の人生に幕を閉じた。 *1:「ひやめし物語」<武家・滑稽>短編集「大炊介始末」所収+★4「おさん」<夫婦>同名短編集所収+「ちゃん」<下町>短編集「大炊介始末」所収
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