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水那岐さんのコメント: 更新順

★3ノーライフキング(1989/日)「ネオクン ソトヘ デテミテ クダサイ。 リアル デスカ?」この映画、最初はベタベタに世紀末臭がすると思ったが、時代が変わってもペシミズムがオプティミズムに変わっただけで作品は継承されるのであった。もちろん、『マトリックス』としてである。 [review][投票(1)]
★4シカゴ(2002/米)やはりボブ・フォッシー御大自らが映画化していてくれれば、と切実に思う。そうでもあれば、さぞやエロティシズムを横溢させたオトナのミュージカルになっていただろうと思うと残念でならない。 [review][投票(8)]
★2たそがれ清兵衛(2002/日)真田広之の芸域が広がるのは結構だが、しがないサラリーマンを映す鏡像を演じることはどうか勘弁願いたい。岸恵子のナレーションとエンディングも、そんな父親をすみのすみまで知って慰めるようで情けない。 [review][投票(7)]
★3白い恐怖(1945/米)悪夢のイメージ・コンセプトにダリを起用したのは失策ではないか。アクが強すぎてリアルな事件解決のイメージと乖離している。バーグマンは少し野暮ったいが清楚。ペックの神経質そうな二枚目ぶりも板についている。[投票]
★3ポネット(1996/仏)奇跡的な演技者であるヴィクトワールを巡って、子供たち皆が芸達者である。とは言っても美空ひばりのような「創られた天才」ではなく、恐るべきナチュラリズム(それを引き出した監督の才をも評価すべきだろうが…)。ただし、あまりの淡々とした展開に、欠伸を噛み殺すこと数回。[投票(1)]
★4007は二度死ぬ(1967/英)この巨大アミューズメント・パーク日本を見て爆笑できるか激怒するかで、そのヒトの人間の大きさが判る。畳敷きの丸の内線、神社で鐘を突く坊さん、ショーン・コネリーの安直な変装で日本人と見分けられなくなる日本ブラボー!丹波も忍者部隊月光(?)を率いてカッチョいいぞ![投票(6)]
★5歌麿・夢と知りせば(1977/日)篠田正浩の『写楽』のほうが、金がかかった豪奢なものだとは判っている。だが、その登場人物の心模様は実相寺のほうが格段に勝っている。あれは正しく江戸の「あの時期」だ。 [review][投票(1)]
★4愛の嵐(1973/伊)愛情のために死ぬのも、イデオロギーのために死ぬのもそうは変わらない。言ってみればどちらも犬死にだ。だがこの頃、美しさの頂点を極めていたランプリング、彼女とともになら犬死にを選んでもいいという衝動に駆られる。 [review][投票(4)]
★4赤い殺意(1964/日)この女は列車である。蒸気機関車であり、通勤電車であり、市電である。 [review][投票(4)]
★5屋根の上のバイオリン弾き(1971/米)トポルも含め、老人の顔が味わい深い。黙して語らない老婆、裕福な肉屋の老爺などその顔を見るだけでも引き込まれる何かを持つ。彼らを追い立てる警察隊長がスターリンに酷似しているのは恣意的なこととはとても思えない…。[投票(2)]
★2女盗賊プーラン(1994/英=インド)史実上の彼女もこの通りであるのかも知れないが、後半では単なる復讐を超えた虐殺者としか見えなかった。カーストを超越した義賊にしてはあまりにやるせない。最初の相棒とプーラン役のふたりはなかなかのルックスではあった。[投票]
★3宋家の三姉妹(1997/日=香港)期待したほどのスケールではなかった。そもそもが講談のネタ向きの素材なのだから、もっとハッタリを効かせてもよかったのではないか。蒋介石も、怪物でも憂国の士でもない、ただの小心者で終わったのはいささか肩透かしだった。[投票(2)]
★2アギーレ 神の怒り(1972/独)ただのゴロツキの山師が自滅への道を辿ってゆく過程。しかし、その行動が運良く成功すればコロンブスやマジェランのように歴史に名を残せるのだから恐るべき事実である。だが解せないのは…。 [review][投票]
★5BU・SU(1987/日)客観的に見てのブスというのは、メダカの如く群れない娘なのだと思う。二度目に観て、彼女は性格ブスを直すべきなのではなく、他者に自分の手の内を見せればよいことに気づく。 [review][投票(1)]
★4墨東綺譚(1992/日)映画より何より、お雪(墨田ユキ)が良い。苦界があってこそ存在し得たいい女だが、それが存在することの是非はと言われると困ってしまう。だが、その危うさ加減がまたいいのだ。[投票(1)]
★3打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?(1993/日)子供たちが何よりもリアルである。気まぐれさ、あっけらかんとした言動、身勝手、意地っ張り等々。世代の差はあっても子供たちの本質に変わりはないなァ、と思わされる。[投票(1)]
★2ザ・リング(2002/米)もとの日本版を観ていないせいか、さほど怖いとも面白いとも思わなかった。未だにリック・ベイカーのゾンビメイクで脅かしている現状へのゲンナリと、「ロコツに引きを作ってるなー」という感想、それだけだ。[投票]
★3生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1983/日)原発ジプシーの逆襲というにはあまりに敵がセコすぎ、あとに爽快感が残ろう筈もない。原田芳雄は良かったが…。沖縄問題とフィリピン人のトラブルが同一時間軸上で語られた時代があったとは思わなかった。[投票]
★3神々の深き欲望(1968/日)技師が呑みこまれてゆく島が、いかにも作り物臭く伝統の澱のような呪力を感じさせない。今村監督ならではのB級感覚が、今回はマイナスに働いたか。沖山秀子は熱演である。[投票(2)]
★4東京上空いらっしゃいませ(1990/日)牧瀬里穂は存在感はあるし可愛いのだが、いかんせんオーバーアクトな芝居しかできなかった。この映画ではむしろそのマイナス面を逆利用して、アルバイトに勤しむ彼女、所狭しと踊りまわる彼女を長廻しで撮りつづけた。結果的にファンタジーにするにあたっての小道具の選択も含めて、成功していると言っていい。[投票(1)]