鷂さんのコメント: 更新順
包帯クラブ(2007/日) | 浮き足立ちそうな話を、手堅く地に足着けさせた演出の手腕にほだされた。そこに欺瞞ではなく真実を感じられるのは、具体的な「心の傷」に寄り添おうとするその真率さと繊細さによる。柳楽優弥の成長ぶりに驚き、音楽の軽やかさに泣けた。 | [投票(1)] | |
モスラ MOTHRA(1996/日) | ひどく一本調子だし自衛隊は登場なしだしベルベラも必要なしだしラストシーンは安直だが、デスギドラの非情さや矢野顕子の楽曲や親モスラの水没シーンには魅かれるものがあったので、☆3つ。 | [投票] | |
モスラ(1961/日) | モスラを巡るイメージ群は美しい。が、シナリオが弱い。ことが悪人の自己都合だけで悪化していく(そしてそれにしては被害は甚大だ)。つまり悪人の自己都合はそのままシナリオの都合だったりする。 | [投票(2)] | |
マッスルヒート(2002/日) | ゲーム的。そこには理由がない、物語がない。余裕も、ユーモアもない。 [review] | [投票(1)] | |
冒険者たち(1967/仏) | 「青春」レクイエム。 [review] | [投票(2)] | |
ある機関助士(1963/日) | 白煙を吐き出しながら疾走する黒き機関車が無類に格好いい。そして機関士達の体から洗い落とされる黒ずんだ汗。 [review] | [投票] | |
アリス(1988/チェコスロバキア) | 本当のロリータ映画。 [review] | [投票(1)] | |
ドリフターズですよ! 冒険冒険また冒険(1968/日) | 前半の風俗風刺と後半の唐突なスペクタクル描写(自衛隊の登場とか)。多少ちぐはぐな印象だが、どこまでも明るいテンションを無理することなく決して崩さないところは、喜劇として及第点。志村けんのカメオ出演もご愛嬌。 | [投票] | |
ドリフターズですよ! 盗って盗って盗りまくれ(1968/日) | ハードボイルドになろうとしてもなりきれないスチャラカ五人組の珍道中。脚本も演出も、雑になりそうなところが手堅く纏まっていて、素直に面白い。見終わった後に一服の清涼感があるのも○。ちなみにやっぱり若き酒井和歌子が可愛い。 | [投票] | |
ドリフターズですよ! 前進前進また前進(1967/日) | 当時、いかりや長介と加藤茶が軸でそこに後の三人が続くといった構成だったのがわかる。前進前進また前進という前向きなメッセージが衒いなく綴られる。また空撮ラストカットには瞬間の自由が。若き大原麗子と酒井和歌子が可愛い。 | [投票] | |
その木戸を通って(1993/日) | お話自体に、浮世離れした寓話の様な不思議な味わいがある。それをハイビジョンを駆使した映像美が支えている。 [review] | [投票(2)] | |
恋する日曜日 私。恋した(2007/日) | その一つ一つが最期の一瞬だということ、それが〈稀有〉な一瞬であるということを実感することは、想像しようとしてもし切れないくらいに難しい。 [review] | [投票] | |
トラベラー(1974/イラン) | 表裏一体、紙一重のユーモアとペーソス。それは少年の現実が表裏一体、紙一重であることをも暗示してはいる。だが、たとえそうであっても、「旅立ち」への「憧れ」は何ものにも変えがたい! そんな気分に満ちた快作。…ちなみに流麗なサントラも○。〔3.5〕 | [投票(1)] | |
キューポラのある街(1962/日) | 吉永小百合が愛らしい。それだけで物語への回路が開かれる。 [review] | [投票(3)] | |
未成年 続・キューポラのある街(1965/日) | 今から見ると当時の脚本家のエゴ(主義・信条)でストーリーを練りあげた感があり、いったいあなたは劇中の人物達のその後に責任はとれるのか?…と思えてしまう。今となっては詮無いことだけども。 | [投票] | |
害虫(2002/日) | ナンバーガールと草野正宗。〔3.5〕 [review] | [投票] | |
まぶだち(2000/日) | ぼくらの歪んだ学校。 [review] | [投票(1)] | |
恋ざんげ(1952/仏) | 若きアヌーク・エーメの美貌が冴える掌編。セリフをいっさい排してナレーションのみで綴られる抑圧的だが饒舌な演出が、「冷たい大理石のもとで燃えあがる炎のような」恋愛劇によく即した。 | [投票] | |
力道山(2004/韓国=日) | 正直、泣けて泣けて仕方なかった。ただそれは個人的に戦後大衆のヒーロー願望に全く同一化してしまったからで、それ以上のものでない。ところでこのセリフは何気に名言。→ [review] | [投票(1)] | |
会社物語 MEMORIES OF YOU(1988/日) | 「物語」と言うが「物語」を感じない。状景の描写だけが続き、実のあるドラマの演出がない。それが市川準だと言えばそのような気もするが。どこか長大なCFのような印象がぬぐえない。 | [投票] |