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けにろんさんのコメント: 更新順

★3エンジェルウォーズ(2011/米=カナダ)2段重ねの妄想までは抑制されたケレンとハッタリも効き傑作なのだが、3段目となる妄想が趣味世界に耽溺した稚拙なバトルで、体技をCGで誤魔化すレベルに留まらずゲームのデモ画面的空虚がお手盛りの不快感を撒き散らす。ただ終盤の救いの無さは悪くない。[投票]
★3Dear Stranger/ディア・ストレンジャー(2025/日)廃墟の空漠や異邦人への都市の冷徹な触感には愛の不毛や孤独を覚悟を決めて描けば現在形のアントニオーニになれた可能性を感じる。内実が詳らかにされぬ殺人事件と二転三転する真相。迷宮を示唆する帰結は虚無に竿ささない流れの中で宙吊りに放置される。[投票(1)]
★2ミッション・クレオパトラ(2002/仏=独)モニカは何処?サギやー!金返せー!アホンダラ〜と今更言う気もおきぬデブ親爺とヒゲ親爺のしょうもないコントの連鎖苦行。無理難題をクリアするに魔法でチョイで済むなら最初っからドラマは不要やないかい。お座成りな攻防と大団円には欠伸しか出ない。[投票]
★4ふつうの子ども(2025/日)カメラを意識せぬレベルでなく各人が自己世界に没入する子どもならではの世界が具現化されている。しかし、得られぬ何かの代替として環境にのめりこむ少女と扇動され軌道を外してく少年たちというモチーフは、ある意味で大人の合せ鏡を子どもに仮託する悪意。[投票]
★4さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)多くのドラマトゥルギーが帰結の予兆的萌芽を内包し物語を深化させる前半の少年時代が良いのは編年記の常。しかし後段、愛に言及し仮初にも三角関係に展開の綾を託すにしては余りに躊躇が横溢し近代史の嵐の中で雲散霧消する。覚悟の欠如がもたらす焦点ボケ。[投票]
★3太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965/日)狂気がもたらす蛮行か愚な判断がもたらした悲劇を延々見せられる日本の戦争映画のなかで、この爽やかさは確かに「奇跡」であるが、作戦の帰趨を左右する論理的判断の反ポピュリズム性を謳いあげたことがより印象的。三船でなくば一層明確に提示された筈。[投票(2)]
★3スカイライン 征服(2010/米)サバケた割切りに多少は好感を持ったが、この程度のいかがわしさでは全く足りない。『宇宙戦争』な背景に『マトリックス』敵キャラ群舞の廉価さへの懸念は終盤の空軍とのバトルCGの凡庸さでピークアウト。どうせやるなら地平の彼方までアホやれよと思う。[投票]
★4海辺へ行く道(2025/日)海辺の町の寸景集を仄かにシュールで時に奇天烈な温もりと優しさに縁取られた世界観で統御し得ている。確かに『アマルコルド』を連想させる。無いのは時代性と批評性と詩情か。全篇の大半に処されたズームアップ&ダウンが予兆と終焉を示唆し続けるのも良い。[投票]
★3さや侍(2011/日)弛緩してるとは言え筒井風であるシュールレアリズムからお手盛りのギャグ博覧会(これも前2作の方が笑える)へ至るあたりは未だしもなのだが、終盤はアナーキズムが消失し一気に迎合世界に安住してしまった。それならヘタウマは通用しないし正気を疑う。[投票]
★4近畿地方のある場所について(2025/日)失踪編集長の残した資料映像。古いビデオから配信までらしさを凝らした剣呑映像祭は脈絡や整合はともかく白石フィールド中間決算の趣き。それらは整理・解読される間なく突如あらぬ方向へグラインドしラストではアッチョンプリケとなる。いっそ清々しい。[投票]
★5アイズ ワイド シャット(1999/米)先鋭の過激度は無い替わり極上の器が用意され、鬼面人を驚かすハッタリの替わりに揺れ動く心の襞の細部を精緻を凝らして描くキューブリックの新生面。クルーズキッドマンのかけ合いは後期ベルイマンを中期の意匠でリストラクトしたみたい。[投票(1)]
★4陸軍(1944/日)日清・日露から大陸侵攻に至る頃の日本の庶民。そのマスヒステリーが拡大する危うさは、現在の日本や世界の救われない状況をまんま見てるようだ。軍靴の音に已むに止まれず駆け出す母親が木下の意地だとしたら、その前夜の肩叩きは最良のセンチメント。[投票(1)]
★3ラスト・ソルジャー(2010/中国=香港)それなりの大作なのだろうが、哀しいまでの今更感が横溢する題材の中、ジャッキーのオチャラケに最早シャレとして微苦笑を送る気も失せる。それでも、真面目な彼は確信的で生業に揺るぎは無さそう。それこそがラストスターとして後世に神話となる要件。[投票]
★3劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来(2025/日)前段の話知らずだが、いきなり渦中に放り込まれ何やら猛スピードで展開しバトルが彼方此方でいきなり始まる。もう流れに身を委ねるしかなく、何や知らんけど凄い!とまあ最初の1時間くらいそう思った。ただ回想シーンが流れ遮る。それが『鬼滅』だとしても。[投票]
★5隠された日記 母たち、娘たち(2009/仏=カナダ)母娘の確執の物語として始まった物語は、祖母の大過去が点描され出してから俄かに女性の社会的自我確立に対するクロニクルとしての巨視感を得る。時制の混在が生む映画的語り口の醍醐味。そして、真っ当に冷静な視線は終盤の逸脱の危機を辛うじて回避した。[投票]
★3ジュラシック・ワールド/復活の大地(2025/米=英=マルタ=インド=台湾)3種の血清ゲットの一大ミッションが初手からトントン拍子に進み、合間にシリーズ看板横綱Tレックスがお寝んねする脇そろーりのアトラクション。とまあ抜かりなさが玉に瑕の贅沢盛りだが、どんな料理も何度も食えば飽きるし、自然の理に反するメインではね。[投票]
★3越後つついし親不知(1964/日)三國佐久間小沢と物語の主軸が変遷する様が計算ではなく成り行き任せでそうなったような構成のばらつきが惜しいが、終盤の3分の1は泣けた。水上ものとして前年の『越前竹人形』とかなりカブるが佐久間は若尾に比肩し得るエロ良さ。[投票(1)]
★4赤い天使(1966/日)大戦下の呵責ない野戦病院の凄惨は相当にキツいが、そこまでやらねばこの物語は成立しないという増村のドグマ。極限下に於ける男女のエロスは文子芦田が虚無と諦観を纏った胆力でガチに拮抗しており本当素晴らしい。一人称「西」がまた萌える。[投票]
★3劇場版 新・監禁逃亡(2008/日)完全な2セットものの作劇に貧乏臭さと同時に郷愁にも似た感慨も覚えた。今更何かを問うわけでもない割り切りと、それでも一応は物語を全うするという律儀ぶりが悪くはない。ただ、2人の女優が可もなく不可もない案配ではあるが、エロ度が若干足りないのだ。[投票]
★4DROP ドロップ(2025/米)全体の尺の凡そ2/3がホテルの展望ラウンジの高級レストランという限定舞台を徹底的にしゃぶり尽くそうという設定・意匠・配役。あざとさを気にすることなく腰の据わったオールドテイストが今風の意匠と巧く噛み合ってる。セット美術の出来の良さも一級品。[投票]