OKさんのコメント: 更新順
鬼が来た!(2000/中国) | 真摯な力作とは思うものの、発端となる「麻袋」の預け主が物語の外部にいるのなら、作者の都合でどうとでも話の展開を転がせるだろうと思えてしまい、斜に構えた気分で映画を眺めることになった。 | [投票(1)] | |
フィアレス(1993/米) | 冒頭から不可解な言動を連発する主人公。そこに一切の説明を加えないまま淡々と撮りつづける徹底した不親切さ。このため感情移入を拒む作品になっているけれど、映画には強烈なスリルが生まれている。 | [投票(1)] | |
シビル・アクション(1998/米) | 端正な映像と、省略のリズムが独特の編集は秀逸。こんなに格好良く撮られた法廷劇は見たことがない。 | [投票(1)] | |
バーバー(2001/米) | コーエン兄弟によるフィルム・ノワール講座。あまりにも模範的なので面白味は少ない気もするけれど、アメリカン・ドリームの敗残者と、ありふれた日常生活を踏み外したことから転がり落ちる深淵を、端正に描いた手並みには感心。 [review] | [投票(4)] | |
シェーラザード 新・千夜一夜物語(1990/仏=伊) | 虚構と現実を反転させるのはフィリップ・ド・ブロカ監督の得意技。「人生はジョークよ」とうそぶく主人公の台詞が、この人の思想を代弁しているようだった。 | [投票] | |
レザボア・ドッグス(1992/米) | 時系列を錯綜させた犯罪映画のひとつの到達点でしょう。肝心の犯行場面を映さないまま、周辺の無駄な会話で映画を埋めつくす、軽やかな肩すかし感覚が絶妙。ただいくらなんでも流血させすぎのような。 | [投票] | |
ビューティフル・マインド(2001/米) | どこかで見たような「感動もの」の接ぎ合わせ。わかりやすくまとめたのかもしれないが、脚色の意図も統一されていないように思えた。 [review] | [投票(4)] | |
スティング(1973/米) | ミスディレクションのお手本のような映画。 | [投票] | |
マルホランド・ドライブ(2001/米=仏) | 前半がTVドラマのパイロット版、後半はあとで追加、という製作過程の見えてしまう構成なのがどうもなあ。ナオミ・ワッツは良い。 | [投票(1)] | |
地獄の黙示録(1979/米) | 祝祭的アトラクション満載のジャングル・クルーズ映画。目的地のカーツ大佐より、手前のキルゴア中佐のほうが格好良いのが物語としては難点だろうか。 | [投票] | |
真実の行方(1996/米) | 原作はサイコ&リーガル・スリラーの類型を軽やかに裏切った秀作なんだけどな……。映画版の見どころは エドワード・ノートン のみ。 | [投票] | |
ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク) | 「人がいきなり歌いだすのって不自然だよね」に「だって白昼夢だから」と応える、意地悪でひねくれたアンチ・ミュージカル映画。主人公の妄想世界が現実を捏造していく多重構造がスリリング。 | [投票(1)] | |
ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド) | 良くも悪くも「ゲーム少年の聖典」としての映画化。仲間たちがまず戦闘能力で識別される。原作を未読の身には、主人公がなぜ旅に出なければならないのか、物語の端緒が呑み込めなかった。 | [投票] | |
ファーゴ(1996/米) | コーエン兄弟の映画の中で、どうもこれだけはぴんとこない作品。サスペンスのひねりはまるで感じられないし、愚かな犯罪者を「他人事」と突き放して安心するような構図も好みじゃない。 | [投票(2)] | |
ナビィの恋(1999/日) | 登川誠仁のキャラ造形は最高。ただ、この映画はそれに見合うだけの物語を用意できていなかったように思える。 | [投票(1)] | |
セックスと嘘とビデオテープ(1989/米) | 郊外生活の倦怠。いま観ると踏ん切りの甘い内容なんだけど、室内場面の採光がやけに美しくて印象に残る。 | [投票(1)] | |
M★A★S★H(1970/米) | 他のかたも書かれているけど、主人公たちが特権的な軍医なので、いわば安全地帯からの風刺遊びに思えてしまうのがどうもなあ。ドナルド・サザーランドのキャラ造形は秀逸。 | [投票(1)] | |
Uターン(1997/米) | 原作のほうがコミカルなノワール小説で好き。演出がユーモア感覚を欠いているのが敗因だろうか。ショーン・ペンは良い。 | [投票] | |
8 1/2(1963/伊) | 結局、「離婚の危機」の話のような……。 | [投票] | |
エスター・カーン めざめの時(2000/英=仏) | 結局、痴話喧嘩の力で女優は本物になる、というだけの話だったような。演劇少女の物語なのに「演劇」そのものの描写をを徹底して回避する、という妙な態度が貫かれた映画だった。 | [投票] |