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ツベルクリンさんのコメント: 更新順

★5アラビアのロレンス(1962/米)スクリーンで見た。これだけスクリーンでないと良さがわからない映画もない(テレビではここまでの感動はなかった)。砂漠のシーンだけでなく、ロレンスの人物の陰影もよく見えてくる。役者として好きでなかったが、オトゥールの「主演女優」ぶりもよい。 [review][投票(1)]
★3パンドラの匣(2009/日)いわゆる「北の国から」症候群にかかっている。ぼんやりしたストーリーでも、切々としたナレーションをつければそれなりに見えるという。まぁ、これは原作からしてぼんやりしているから、仕方ないか。 [review][投票]
★4ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009/日)小説と同じラストのセリフを、ほう、こう生かしたか。原作とは実は意味が変わっているのかもしれないけれど、これでよいと思う。少なくとも、「映画」にするために闘った痕が見えるもの。 [review][投票(2)]
★2人間失格(2009/日)中原中也を出す必要は全くない。意味もわからすに「ボーヨー、ボーヨー」と呟く役者は滑稽でしかない。三田佳子は太宰というより寺山修司の描く「母」みたい。太宰=主人公と捉えてしまい、原作を深読みして映画化しようとしなかった時点で敗北は見えていたと思う。 [review][投票(1)]
★4インビクタス 負けざる者たち(2009/米)いい映画だ。だが、それは主に、マンデラの前半生を折り込みつつも、ラグビーを軸に白人黒人の対立と融和を描いていく展開の巧みさへの評価。そういった技術力の高さが、映画的感動に案外結びついていないように感じる。 [review][投票(1)]
★3パラノーマル・アクティビティ(2007/米)口コミで人気が出たといっても、それは低予算ながら高い技術でつくられている、ということを意味しない。「ドア閉めろよ!」をはじめ、作る側の都合ばかり目に付いてしまう。びっくりさせるのと怖がらせるのは違う。まったく、怖くない。[投票(1)]
★3アバター(2009/米)これはこれでいいんだろう。3D元年の、そして映像革新の記念碑として。もちろん3Dで見なければ無意味な映画。[投票]
★3パブリック・エネミーズ(2009/米)冗長。ってか、たいした人じゃないじゃん。[投票]
★3カールじいさんの空飛ぶ家(2009/米)おじいちゃんが、やっと大人になったっていう話ということでいいんですね? [review][投票]
★3イングロリアス・バスターズ(2009/米=独)借り物でもパロディでもメタ映画でもパクリでも何でもいい。けど、これ、構成とか、凡庸じゃない?ブラッド・ピットは本当にボンクラだな〜。役が、じゃなくて、役者として。アホっぽい役を演じてるのではなくて、本当にアホに見える。[投票]
★4母なる証明(2009/韓国)  母は、踊り続けねばならない。[投票(2)]
★4セント・アンナの奇跡(2008/米)奇跡の積み重なりで生き、救われ、あるいは再会した人々の話。そうならなかった人々への鎮魂歌。その前に、黒人としての主体と国家とに引き裂かれる黒人兵の第二次大戦。その意図もある程度成功している。 [review][投票]
★3それでも恋するバルセロナ(2008/スペイン=米)ペネロペ・クルスはいいんだけれども……眠くなった。結婚してみれば分かるようになるのかな。ウディ・アレンのファンを自称していただけに残念。[投票]
★4レスラー(2008/米=仏)「ミッキー・ローク(笑)」の(笑)を取り外します。「つくりもの」の向こう側にあるものを見事に掴み取った映画。 [review][投票]
★4グラン・トリノ(2008/米)アメリカ的価値観(古臭いマッチョで、警察気取りで他者に介入して逆に事態を混乱させる)を体現するグラン・トリノ=老人が、最後にそこから抜け出して、「考えた」ところがこの映画の真骨頂だろう。 [review][投票(5)]
★4チェンジリング(2008/米)毎度ながら素晴らしい出来だと思うが、実話をもとにしたのが裏目に出た感じがする。『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』のように、遠く「善悪の彼岸」にまで連れて行ってくれる映画ではなかった。実話だから。次作『グラン・トリノ』に期待。 [review][投票]
★3ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)大味。いろいろ詰め込みすぎたせい。必要のないエピソードまであるし。冒頭の挿話が中味にもっと色濃く関わってくると面白くなったはず。[投票]
★4レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで(2008/米)♪眠りかけた男たちの夢の外で目覚めかけた女たちは何を夢見るの(井上陽水)女は「目覚め」のための産みの苦しみの中で自滅するしかなかった。アメリカでは50年代、日本でも一世代前のリアルな物語。とはいえ、現在、果たして状況は変わったのか? [review][投票(1)]
★4チェ 28歳の革命(2008/米=仏=スペイン)このチェ(たち)のひたむきな姿と比べると、今や「革命」という言葉もすいぶんと軽いものになりましたねぇ……[投票]
★3イントゥ・ザ・ワイルド(2007/米)若者の純粋さなどに感動する映画では、断じて、ない。これは前世紀的思考の硬直から抜け出せなかった青年の悲劇的滑稽譚である。しかし彼の「イタさ」は我々の思考の各所にも未だに燻っている。そういった硬直した精神への批評性こそがこの映画の真の成果だ。[投票]