赤い戦車さんのコメント: 更新順
| 空の大怪獣 ラドン(1956/日) | ヒロイン絡みでカットされた場面でもあるのではと推測するが、これは良い怪獣映画。特に遠近感が狂ったような孵化シーンとラストの情感。それにしても物が爆散する様というのは映画的だ。 | [投票] | |
| ボディ・スナッチャー 恐怖の街(1956/米) | 必要な情報を1ショット内で的確に伝えていく処理能力が見事。回想形式じゃなければなお良かった。 | [投票(2)] | |
| トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド) | これほど遺作然とした遺作も珍しい。全編を覆う大らかな境地。ラストに漂う楽観性は、「運命」や「偶然」などキェシロフスキが悩んできたことからの解放を感じさせる。このシリーズを青、白、赤と順番に観てきて本当に良かった。プレイスネルの音楽がまた泣かせる。 | [投票(1)] | |
| トリコロール/白の愛(1994/仏=ポーランド) | 窓辺に浮かぶ女、双眼鏡で覗かれる女としてのジュリー・デルピー。ラスト、2人が対等の関係になったかのように見えて結局なってないんじゃないか。白を基調とした画面には清潔感があってよい。 | [投票] | |
| トリコロール/青の愛(1993/仏) | 「青」はジュリーの得た自由であると共に、死んだ夫が獲得し得た自由でもあるのだろう。それにしてもやはりジュリエット・ビノシュは苦手な女優だ。 | [投票(1)] | |
| ブロンコ・ビリー(1980/米) | 黄金期に遅れてきたことを自覚しているイーストウッドが、先人たちに敬意を表しつつ、それらに対する優れた批評(酒場での乱闘、列車強盗etc.)として纏め上げた一本。音楽史におけるブラームスの立ち位置と被る。 | [投票] | |
| パーマネント・バケーション(1980/米) | ジャームッシュはデビュー作から一貫して「漂流」を描き続けている作家だったのだ。もう既にそのスタイルを確立せしめていることに、驚きを隠せない。 | [投票] | |
| 未知との遭遇(1977/米) | 『宇宙戦争』『ミュンヘン』と並んで、スピルバーグが最も本気に近い力を出して演出した映画。あらゆる要素が「光」と「音」の主題へ収斂していく様が見事。そういう意味では最高作かも。遭遇シーンは『2001年』のワープにも匹敵する一大スペクタクル。 | [投票(1)] | |
| Hole(1998/台湾=仏) | 狙っているのか天然なのかよく分からないボケが笑いを誘う。ミュージカルシーンがご機嫌に楽しい。 | [投票] | |
| オーディション(1999/日) | オーソドックス三池崇史。何より恐ろしいのは、この男がそこまで悪いことはしていないという点だろう。きっかけはどうあれ、少なくとも想いに偽りは無かったはずだ。それがあのような最悪の結末を迎えてしまった哀しみ。 | [投票] | |
| アイガー・サンクション(1975/米) | 何をしたいのかよく分からない中途半端さで細部の魅力だけが記憶に残る。その結果イーストウッド的主題が浮き彫りになってはいるが、作品全体を俯瞰した時に本作が良い映画であると私には思えない。 | [投票] | |
| 眠狂四郎多情剣(1966/日) | このシリーズでは三隅研次の『勝負』『無頼剣』に次ぐ傑作。低予算早撮りの濫造される状況で、いかに自分の色を作品に出していくか。たまにこういうものがあるから、プログラムピクチャーを観るのが止められない。 | [投票] | |
| 眠狂四郎女妖剣(1964/日) | 突き抜けた面白さはないものの、中々楽しませてくれるB級時代劇。 | [投票] | |
| 幻の光(1995/日) | このデビュー作を観ると是枝裕和は日本映画よりむしろキェシロフスキをルーツとしているように思われる。多少の差はあれど、似たような題材が次作以降も変奏されて扱われている。 | [投票] | |
| パーフェクト・ワールド(1993/米) | 普段の厳格さが鳴りを潜めている代わりに、ゴージャスな遊び感覚が前面に出ている。これはとっても楽しい映画です。どの場面も、それこそ脇役の演技に至るまで、爆発せんばかりの面白さ。 | [投票] | |
| 死んでもいい(1992/日) | この題材をこの役者陣で描くなら妙なケレンは正直要らなかったと思う。抑制に抑制を重ねて緊張を維持してくれた方が好み。それと本作はどうも男性的な視点がちらついて乗れなかった。廃墟の撮り方は黒沢清にも影響を与えてそうだ。 | [投票] | |
| ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001/米) | 技巧的な上手さと同時に、いかにも知能指数高めに見せたげな若気の至り的厭らしさも画面から透けて見える。これは『ダージリン急行』まで一貫して感じるが、その後の『ファンタスティックMr.FOX』では作家が成熟した証なのか弱まっており、その判断は最新作「Moonrise Kingdom」の日本公開まで待たれる。 | [投票] | |
| 帰って来たヨッパライ(1968/日) | この映画を撮るにあたって大島渚は真面目すぎたんじゃないのか。真摯なのは認めるが、ほとんど笑えないというのはやはり問題だろう。今観ると切れ味が鈍い。 | [投票] | |
| 白夜(1971/仏=伊) | ほぼどのカットにも何らかの形で「紅色」が存在すること。主役2人を除く雑踏の足音がオミットされていること(ストリートミュージシャンの演奏は、二人にとって雑踏が祝福の音楽に聴こえるということ?)。上着を脱ぐ動作が繰り返されること。ドア、視線、手のブレッソンらしいサスペンス。 なんと繊細な演出だろう。セーヌに揺蕩う遊覧船とその柔らかい光の美しさに泣いた。 | [投票(1)] | |
| GONIN(1995/日) | そもそも活劇をやるつもりが無いのだろう、監督の目はもっぱら現実/非現実、生/死の境が曖昧になる瞬間を描くことに傾注している。そしてそれは、いささか情緒過多な面もあるが、映画的な演出として見事成功しているとも思う。余談だがエンドクレジットの脇役名のところに、後々出世していく方がちらほら居て驚く。 | [投票(2)] |

