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Linusさんのコメント: 更新順

★5さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)レスリー・チャン。今これを観ると自身の生涯と重なってしまう。諦念、儚い恋心、嫉妬、裏切り、打算、情念、一つ一つの気持ちの揺れぐあいが、こちらの五臓六腑に沁みわたり、彼の厚化粧の奥に潜んだ悲し気な目が、虚空を彷徨う。想う人に想われない、たったそれだけの贅沢な懊悩。[投票(5)]
★5秘密と嘘(1996/英=仏)人生は不公平。貧乏クジをひく人間は必ずいる。映画の中の人達は、 一見、成功者と敗残者に別れているような、人種や職種に線引きがされ ているように見える。しかしどんな人間も、幸福と不幸を背負って生きざるをえない。例えホーテンスの寛容が、理想であったとしても泣けてしまう。 [review][投票(1)]
★2ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏)男の子(女の子でもいいけど)の自意識過剰さって、ハマるか疲れるか のどっちかですね。しかもナルシズムが、プラスαされると、 あんまり自分のことばっか考えてないで、もうちっと、外(社会や他人)に目を向けた方がいいんじゃないかい? と内心思うけど、 [review][投票]
★4家庭(1970/仏=伊)な、な、なんて小技のきいた映画なの!草間彌生のようなパンダメイクのキョウコさんが、日本語ではイケイケ姉ちゃんぽくなるとこや、鬼(頭に刺さった棒が角に見える)に扮する妻、バルテュスの絵の登場(バルテュスの奥様は日本人)、そして「勝手にしやがれ」。こういう笑い、好き。[投票]
★3あの頃ペニー・レインと(2000/米)何もやらないペニー・レインというグルーピーに(ラスト以外)何の興味も共感も感慨もおきなかった。冷たいようだけど、ハメ外して遊びまくれば、 それだけ軽んじられちゃうのは、仕方ないことだと思うし…。昔は、時々、そういうタイプと仲良くなったけど、 [review][投票(1)]
★4汚れた血(1986/仏)彼と彼女の間には、常に、目には見えない硝子が一枚はさまっている。触れたくても触れられないもどかしさ。リリカルな煌めく台詞の数々。 夜の暗闇とぼんやりとした朝焼け。そして彼女の白い頬についた、真っ赤な彼の血糊。その鮮やかな色と疾走感に、胸が苦しくなる。[投票(2)]
★5ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)心根の優しい青年が、だんだんとイヤな奴になっていったら、ここまで 共感はしなかっただろう。出だしに最悪の状態を持ってきた構成はウマイ。イヤな奴になろうと思ってなる奴はいないだろうし、自分の10年後 20年後を考えると怖くなった。間違った選択してないよな…。[投票(4)]
★5ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997/独)テキーラを持った男と銜え煙草をする男の立ち姿が、 痺れる程かっこいい [review][投票]
★5戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド)芸術なんてお金持ちの庇護がなければ成立しないってことは、歴史が語っている。戦時下のような極限状態では芸術家なんてボンクラもいいとこ。きっとポランスキーもシュピルマンも60年前は非力だったに違いない。だからこそ、彼らは〈見る〉ことに徹したのだ。しかし、 [review][投票(20)]
★2スミス都へ行く(1939/米)この映画の良さが、サッパリわかりません。私が正義なのか、 採点の高い皆様が正義なのか、果たして正義って何なのか、 考えてみました。(『サイン』のネタバレあり) [review][投票(5)]
★3エリン・ブロコビッチ(2000/米)出だしの公害問題を発見するのは良かったとしても、その後、主人公が、 何もやっていないことが、ミョーに気になった。〈美人で胸がデカイ〉でのしてく女。けれども、 [review][投票(3)]
★5お引越し(1993/日)未来は僕等の手の中? [review][投票(1)]
★3どん底(1957/日)見所は、どん底ゴスペラーズによる歌。「トントンちきめ とんちきめ コンコンちきしょう こんちくしょう 地獄の沙汰も金次第 トントンツクツク トントンツクツク 仏の慈悲も金次第 こちらはオケラだ スッテンテン 小判も雨でも降ればいい」…ハマリそう。[投票(3)]
★5フル・モンティ(1997/英)掴みはストリップ。背負ってるモノは家族。そりゃぁ、笑えるさ。オヤジたちのぶざまな肉体が揺れるのは。そりゃぁ、泣けるさ。失業者たちが精一杯頑張っちゃうのは。政治家、何やってんだ!と怒るのではなく、「もっとみんなデタラメになっちゃえばいいのに(byねこぢる)」と思うのでした。[投票(1)]
★5ゴーストワールド(2000/米)全ての女の子が異性との肉体を知る前は、ファンタジーの世界に生きているのではないか?異性を知って初めて、少女は孤独であること、現実が目の前に広がっていること、男の子をギャグにしちゃいけないことを学ぶのである。(だって結局パートナーなわけだし)だから… [review][投票(8)]
★5天井桟敷の人々(1945/仏)他人の恋路に興味がないのも、儚く美しい恋物語にときめくのも民衆の性である。〈天井桟敷の人々〉とは、まさに我々一人一人のこと。映画とは、観客に見せる為の物語なのだよ、とタイトルに優しく込められ、その宣言を、見事に具現化した作品であるのだろう。[投票(4)]
★4ミリオンダラー・ホテル(2000/独=米)頭の中の世界が真の〈自我〉だとしたら、それを言語化することは難しい。人に伝えることは、その中のちっぽけな塊に過ぎず、技術だっている。そのもどかしさに圧し潰され、薄い皮膜のような違和感を抱えている人間を、どうして否定できようか?(反語)[投票(1)]
★3トーキング・ヘッド(1992/日)押井守という監督が、ポルノBEST3に周防正行『変態家族・兄貴の嫁さん』、大和屋竺『荒野のダッチワイフ』、若松孝二『胎児が密猟する時』 を上げていたので、シネスケの話題(?)の人に、興味を持ってみました。 [review][投票(1)]
★5告発の行方(1988/米)強者は弱者の気持ちがわからない? [review][投票(5)]
★3息子の部屋(2001/仏=伊)イイ人達だと思うけど、映画的にキャラが誰一人として立っておらず、どういうメッセージを残したいのかわからなかった。勿論、家族が亡くなれば悲しいのは当たり前。まさか、それを伝える為に2時間費やしたわけじゃないよね?豪華なホームビデオを見せられた気分。[投票(1)]