檸檬さんのコメント: 点数順
赤線地帯(1956/日) | 売春禁止法(後に成立したのは売春防止法)が成立か否か、という社会背景がドラマをより盛り上げている。強烈キャラを演じた5人の主演女優も申し分なし。俗っぽい展開や演出も、彼女らや撮影、美術(特に貝がら)により世界に通用する芸術に。 | [投票] | |
勝手にしやがれ(1959/仏) | それまで何となく期待して抱いていたフランス映画のイメージ通りの作品。フランス映画の醍醐味が味わえた感じ。 [review] | [投票] | |
サンダカン八番娼館 望郷(1974/日) | 原作を厳粛なものと受け止めた熊井啓の精神が、この映画にもしっかり宿っていると思う。 [review] | [投票] | |
細雪(1983/日) | 季節が移ろい、時代が変わり、蒔岡家も変わりゆく。 無常観を据え、家族間の対立、結びつきを、ユーモアとアイロニーで描いた市川崑の傑作。 | [投票] | |
マルサの女(1987/日) | こういった題材を上手に娯楽映画にしてみせた伊丹十三。この人がいなかったら、1980年代の日本映画はとても寒い物になっていたかも。テーマ曲は、実際の脱税ニュースで使われるほど、インパクト大。 | [投票(3)] | |
晩春(1949/日) | やはり小津を語るのに外せない作品か。見どころは [review] | [投票(2)] | |
市川崑物語(2006/日) | 溝口健二に『ある映画監督の生涯』があるように、市川崑にもこのような作品が出来て素直に嬉しい。岩井俊二にありがとうと言いたい。 [review] | [投票(1)] | |
幸福(1981/日) | 恋人同士の永島敏行と中原理恵の寂しげな雰囲気が圧倒的に好い。珍しく、市川流ユーモアが不要だった感があるのは残念。 | [投票(1)] | |
死の棘(1990/日) | 夫婦関係の破綻が、深い色合いの映像と抑制の効いた大真面目な演出で綴られていくが、だんだんとブラックコメディーの様相を感じさせる妙味の映画。 | [投票(1)] | |
わが愛の譜 滝廉太郎物語(1993/日) | 映像や演出が、心地よい柔らかさを持っていて印象深い。こういう映画は、ありそうでなかなかない。 | [投票(1)] | |
娘・妻・母(1960/日) | 東京物語のえげつない版といった感じ。このキャスティングはもったいないが。 | [投票(1)] | |
化石(1975/日) | ずっしりと腹に来る作品。二役の岸惠子、特に死神役の存在感は魅力的。 | [投票(1)] | |
愛人(1953/日) | 絶頂期の市川崑ならもっと完成度の高い作品になっただろうと惜しまれるが、随所でスマートなコメディの演出の才能を垣間見せている。 | [投票(1)] | |
ひき逃げ(1966/日) | 社会的なテーマを押し出しつつも、ドラマの面白さを残しているので楽しめる。さらに高峰秀子と司葉子の存在感も加わり、もっと評価されてほしい成瀬作品。 | [投票] | |
刑務所の中(2002/日) | 導入部こそツマラナイが、淡々と進行しつつもクスリと笑わせる描き方に好感。 | [投票] | |
破戒(1962/日) | 主演の市川雷蔵から脇役全てのキャスティングが完璧で、テーマの割りにドライな脚本や演出が見受けられ、市川崑らしい端正な作品。終盤の岸田今日子のセリフが非常に印象的。 | [投票] | |
いつか どこかで(1991/日) | 映像も音楽もスっと受け入れられ、悪くない。藤原礼実は大根と紙一重でも自然体でとてもいい。 | [投票] | |
浮草(1959/日) | 映画における小津安二郎の計算は、数学者並みかも。 [review] | [投票] | |
爛(1962/日) | あのスカしたような終わり方に、逆にシビれた。因果応報的な展開も、妙に納得。 | [投票] | |
黒い家(1999/日) | 終盤に進むにつれ、笑いが止まらなかった。正しい見方じゃないと思うけど。 [review] | [投票] |