★4 | 遊星よりの物体X(1951/米) | リメイクを最初に観てしまったが、こちらの方が、何度観ても怖い。分かっているのに、怖い。たぶん、ひとりひとりがそれぞれの存在感をもった人物にかかれているからかな。ステロタイプだけど、みんなちょっとづつそれに当てはまらないからか。 | [投票(1)] |
★4 | 真実の行方(1996/米) | エドワード・ノートンの演技がすごいと感じさせるのは、その目が、カメラをつうじて恐怖を感じさせるからかな。はじめになかなかノートンに寄らないカメラもいい。彼が重要だとは、はじめ思わせないようにつくっている。でも、一回性のサスペンスだな。 | [投票(1)] |
★4 | ストップ・メイキング・センス(1984/米) | デビット・バーンのあの痙攣的なアクションは、鳥肌が立つほど、なにかぎりぎりの感じを伝えていて、良かった。バンドをしっかり見せる、という基本に徹した収録が、音楽をちゃんと理解してるのが伝わってきて、すばらしい。
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★4 | 無防備都市(1945/伊) | こういうことが実際に目の前で起きてしまったら、芸術だとかなんかではなく、それを人に伝えたくなるんだろう、と痛感した。啓蒙的動機の映画を、不純視するのは、平和ボケのわれわれの悪癖かも。もちろん『民族の祭典』も啓蒙的だけど、いまだ、世界は平和じゃないしね。 | [投票(1)] |
★4 | 緑の光線(1986/仏) | 恋人を捜すことと自分を捜すことが、ほとんど重なっている時期って、あるんだとおもう。そいう一時期の人物を、すごく象徴的に、でも自然に描くのがロメールはうまいと思う。老人たちの観光グループから光線の話を漏れ聞くもの、いいアイディアだと思った。 | [投票(1)] |
★4 | レイダース 失われた聖櫃〈アーク〉(1981/米) | テレビになれた目を満足させる娯楽映画とは、こういうもんだ、というお手本ですね。 | [投票(1)] |
★4 | ミステリー・トレイン(1989/米) | 汽車が走り抜ける緑のくぼみは、どこ?すごいきれい。で、どこかに行きたくなる。日本語の音声がとても自然に南部の雑踏に紛れていて、よかった。町を歩いていて、顔に吹き付けるその熱風まで感じられるようなフイルム。長瀬も工藤も、すごくいい感じ。 | [投票(1)] |
★4 | 奇跡の海(1996/デンマーク=スウェーデン=仏=オランダ=ノルウェー=アイスランド) | 実際にこういう子って、結構いると思う。こういうカタチでしか人を愛せない人を愛したら、俺は、どうするのか、という思考実験だと思う。でも、泣かせようと意図的な感じがちょっと鼻につく。私トリアーでは『ヨーロッパ』と『キングダム』(テレビだけど)が好き。 | [投票(1)] |
★4 | メリーに首ったけ(1998/米) | 人に優しくするというのは、どういうことなのかを、エッチでユーモラスに描いていて秀逸。ナイーブ(素朴)すぎる?いや、こういう時代なので、へんに最先端を気取るよりは、徹底してナイーブなほうが、いいと思う。 | [投票(1)] |
★4 | 異人たちとの夏(1988/日) | 前半、とくに両親との邂逅、そして別れのシーン。めちゃよかった。泣いてしまった。でも、後半が、それをブッちぎるほどでもないし、かといって必然的でもないし・・・。なんだかなー、という気分で見終わりました。しかし、前半、浅草と、鶴太郎と秋吉の夫婦、いいなあ。 | [投票(1)] |
★4 | 秘密と嘘(1996/英=仏) | このごろきれいなものも汚いものも、ディティールまで鮮明に映すハイパーリアルな撮影が一般的になってきたけど、イギリスはストーリーの面でもそれをやろうとしてる感じがする。露悪趣味ぎりぎりのその試みは、この作品では、わずかに成功してる気がする。 | [投票(1)] |
★4 | 花の影(1996/香港) | どうして、中国って、こんな典型的かつ壮大な悲恋が、成立するんだろう。土地の深さか、人の奥行きか、映画のうまさか。いろいろ考えてしまった。壮大な悲劇が成立しにくくなったしまった国って、寂しいなあ。 | [投票(1)] |
★4 | アンダルシアの犬(1928/仏) | 中学生のときに何かで、内容を知らずに見てしまった。目のシーン、いきなりなんだもん。こっちは目をつぶる暇もなかった。その衝撃で、ほかのシーンは、曇りガラス越しのような記憶になってしまった。いつか、もう一回、見るかな・・・。 | [投票(1)] |
★4 | サイダーハウス・ルール(1999/米) | カメラが、ものすごく繊細で、心が動かされた。ベッドに寝てる人を、ちょっと見下ろしたり、窓際の瓶が割れるのを、引きのまま画面の端で、そっと見せたり。書き尽くせないけど、それがそのまま登場人物たちの過敏な心を示していて、見ている方も過敏になってしまう。 | [投票(1)] |
★4 | スリーピー・ホロウ(1999/米) | 掘っ建て小屋の壁に掛かっているスコップや、床に転がっている馬具のひとつひとつまで、なにか起こりそうで気になる。それがまさにティム・バートンの世界。切り離された首とかを映す映像の長さが、1フレームの狂いもなく精確だと思う。それが、怖さを保つ要かも。 | [投票(1)] |
★4 | ダーティハリー(1971/米) | おー、イーストウッドは怒ってるなー、と感じて、訳も分からず共感した。それは、いろいろ許せないことがおおいけど、自分自身にもいらいらしてるところがいつもあるので、なんか信頼できる感じがするのかも。 | [投票(1)] |
★4 | ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏) | 奥でブランドが泣いているシーンで、すべてを分かってつくっているんだな、と、胸にせまるものがあった。セーヌの上の高架線の下で出逢い、分かれるシーンも、エロスの美しく悲しい暗示みたいで好き。 | [投票(1)] |
★4 | フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米) | カメラは終始ゆったりとしか動かないのに、編集の省略は早い。この不思議なテンポ感が魅力かな、と思った。 | [投票(1)] |
★4 | ブルーベルベット(1986/米) | 瀟洒なハウスの内側は、ベルベット張りの密室で淫蕩な行為が行われているに違いない。愛もすり減って、むなしいエクスタシーの空振りに、だれもがエゴにしがみついている。リンチの世界の全てがここにある。デニス・ホッパー、いい感じ。 | [投票(1)] |
★4 | 悪い奴ほどよく眠る(1960/日) | 出来事の過程をじっくり描いて、観る者にも、それを体験させるように考えさせるようにする演出は、このごろの日本映画にはなくなってきたかも。せっかちな目には、つらいかなあ。 | [投票(1)] |