檸檬さんのコメント: 点数順
事件(1978/日) | 空撮のオープニングタイトルと音楽で否応無しに引き込まれる。回想を巧みに取り入れた法廷劇として傑出。 [review] | [投票(5)] | |
しとやかな獣(1962/日) | 序盤の伊藤雄之助、山岡久乃、浜田ゆう子、川畑愛光一家の会話のシュールさにもうヤられる。そこに、悪女を演じて右に出るもの無しの若尾文子が投入されれば、世界最強のブラックコメディーへ。脚本、映像、音楽ともに実に映画的で、鮮烈な記憶として残る。 | [投票(2)] | |
女の勲章(1961/日) | 仕事と恋愛がカラむ女と男の一面を凝縮、悲喜劇として展開させ、さらに、キャラクターをバランスよく出し入れした脚本(新藤兼人)によって、映画のボルテージは最初から最後までなかなか高い。 [review] | [投票(2)] | |
犬神家の一族(1976/日) | 市川崑の快進撃にして復活劇。大野雄二の音楽に乗り、タイトルが出る瞬間の興奮は格別。 | [投票(2)] | |
紀ノ川(前編・後編)(1966/日) | 成島東一郎の映像と武満徹の音楽に引き込まれ、大河ドラマ的でありながら、細やかなセリフや人物造形に唸った。 | [投票(2)] | |
Wの悲劇(1984/日) | 記者会見の映画的な巧さ、薬師丸ひろ子も巧かった。そして、ノリにのる三田佳子。薬師丸ひろ子に偽装を持ちかける長回しのシーンや、共演者への大演説などは何度でも見たくなる。 | [投票(2)] | |
「女の小箱」より 夫が見た(1964/日) | 増村保造は今作でも絶妙なタイミングでエンドマークを入れてくる。この点、ホント達人。 [review] | [投票(2)] | |
あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日) | 女の在りよう、男の在り方、親子といった題材をコミカルにちょっぴり切なく伝える、市川崑の隠れた名作。息がぴったりの若尾文子と京マチ子に加え、男3人の情けなさも実に面白い。 | [投票(1)] | |
櫻の園(1990/日) | バカバカしくも微笑ましく、淡くも確かな気持ちが交差するシーンが繋ぎ合わせられた限られた時間が、画面を少しだけ飛び越えて輝いて見える。特につみきみほのクールで芯のある存在感が忘れられない。 | [投票(1)] | |
阿弥陀堂だより(2002/日) | 信州の風景と美しい音楽をバックに登場する人物に、魅了される。 [review] | [投票(1)] | |
香華(前編・後編)(1964/日) | 母親(乙羽信子) のやりたい放題は笑って見ていられるギリギリのラインだが、そのへんが気持ち良かったり、この映画の魅力。そこに食ってかかる娘(岡田茉莉子)とのツーショットの迫力は永久保存版。セット美術の素晴らしさも忘れてはならない。 | [投票(1)] | |
蜘蛛巣城(1957/日) | 登場人物のセリフが聞きとりづらいという欠点を、軽く補ってしまう程の魅力を持った映画。完璧な脚本の、これ以上は望めない映像化として、黒澤作品のベストオブベストに推したい。 | [投票(1)] | |
39 刑法第三十九条(1999/日) | まさに脇を固めた希木樹林、江守徹が大健闘。山本未来がちょい役ながら印象深い。主演、鈴木京香に至っては、おそらくこれが最高作。 [review] | [投票(1)] | |
黒い十人の女(1961/日) | 2002年、監督自身によりテレビドラマでリメイクされたが、本作の船越英二、岸惠子、山本富士子の演技がおそろしく巧いことを再確認。 [review] | [投票(1)] | |
疑惑(1982/日) | 悪女映画の金字塔として、後の後まで語り継ぎたい。 [review] | [投票] | |
深夜の告白(1944/米) | 脚本の構成や演出が、ゾクゾクとさせる緊張感を見事に引き出している。だがやはり、バーバラ・スタンウィックの異様な魅力や雰囲気がなければ、こんな傑作は生まれ得なかったと思う。 | [投票] | |
浪華悲歌(1936/日) | 現代でも洗練されて見える美術や撮影。しかし、何と言っても山田五十鈴がカッコいい。ラスシーンは関西弁も表情もキマりすぎて圧巻。 | [投票] | |
上意討ち 拝領妻始末(1967/日) | 脚本と言い、映像と言い、スリリングな見事な語り口。キャスティングも手堅く、おすすめモノクロ時代劇。 | [投票] | |
山椒大夫(1954/日) | 近松物語でも言えるけれど、怒りや愛憎といった情念を、客観的でありながらこれ以上ないほどの方法で伝えた、役者や溝口、宮川をはじめとしたスタッフ全員、あっぱれ。 | [投票] | |
鍵(1959/日) | 谷崎文学をエロティックなブラックコメディーにしてしまう市川崑・和田夏十夫婦のセンス、おそるべし。難易度高そうな郁子役を、京マチ子は眉をつり上げ完璧にこなす。いいとこなしの叶順子も笑いのツボ。 | [投票] |