★5 | 田中絹代が、母であり女将であり女であるという、どこかに重心を傾けると途端に「それだけ」になってしまう難役を天才的なバランス感覚で好演! 脚本、演技、演出が完璧な調和を見せる名作。 [review] (Aさの) | [投票(6)] |
★4 | 東洋のヘップバーン、遊廓に現る。恋愛不在の日本の男共に天誅を。 [review] (ボイス母) | [投票(6)] |
★5 | 路地奥の薄暗がり中、中庭を囲んで女たちの「生と性」、「欲望と希望」が行き来する井筒屋の閉鎖空間はさながら木製の鳥かごのようだ。その分、北白川の病院候補地の開放感、そして一枚の壁を隔てて繰り広げられる能楽堂の男と女の駆け引きが際立っている。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★4 | 撮るべき時期に撮るべくして撮ったと思わざるを得ないほど、田中絹代が素晴らしい。 [review] (づん) | [投票(3)] |
★4 | 井筒屋の屋内シーンで見事な縦構図演出が随所にある。カメラは動かないが、この空間演出はダイナミックだ。また能・狂言の観劇シーンで田中絹代が大谷友右衛門と久我美子の会話を物陰から聞くシーンがとてもいい。田中を映した長い間がたまらない。そしてこのラストの転調。いやはや溝口ってやっぱり格好いい。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 溝口健二も田中絹代も苦手だが二人の人間的な優しさ、気高さを感じた。割とドロドロした話だが、溝口作品には珍しく所々コミカル。それも田中絹代の演技力による所が大きいし、京都弁もこんなに上手いとは正直驚き。久我美子も好演だし、進藤英太郎、浪花千栄子は勿論上手い。['05.7.23京都文化博物館] (直人) | [投票(3)] |
★5 | それにしてもおかあさん、 [review] (きわ) | [投票(2)] |
★5 | 太夫と女将とその娘。どこに変わりがあるものか。リアリティを突き詰めるとシュールな絵になる典型。どんでん返しのような終盤にかすかな希望をいだかせておいて、ラストの神々しい太夫の言葉で叩きのめされる。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★4 | あくまで正義の旗印の下に動く、理想の女久我美子を前に、苦界より脱出せんとするひたむきな願いを胸に男たちに翻弄される母・田中絹代。時代を代表する対照的な二人の女優が、荒波に懸命に抗う姿にこの時代の女の生き様を見る。華族令嬢のお嬢様と、生涯底辺に生きつづけた女のがっぷり四つ。この図式は面白い。 [review] (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | 能の部分がわかればもっと楽しめたな。若い男にお熱な田中絹代がデレーっとしたり、嫉妬に狂ってシャキーンとしたりで、メリハリの利いた演技はさすが
(TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 廓の女将役が田中絹代では貫禄に欠ける、東山千栄子ではどうだと最初のうちは思いながら観ていたが、後半部はやはり田中ならでは。[シブヤ・シネマ・ソサエティ] (Yasu) | [投票(1)] |
★3 | 田中絹代に気品は無い。落ちていく役や市井の人に魅力を発揮するタイプ。したがってミスキャスト。久我美子も監督にいびられたか、なんか硬質の演技。 (入江たか男) | [投票(1)] |
★4 | 田中絹代が圧倒的に素晴らしい。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 3.5点。医者がやな顔してて、タイプキャスティングですね。 (ころ阿弥) | [投票] |
★2 | 京都情緒をたっぷり盛り込もうと妙に欲を張ったことが、かえって作品を底浅いものにした。同じような世界を描いている『流れる』と比べると、リアリティのなさが非常によく分かる。ラストのつまらない紋切り型でドラマは醜く死に絶えた。 (ジェリー) | [投票] |
★3 | うわあ、濃いよ、濃い [review] (カノリ) | [投票] |
★3 | 北白河を 田中絹代と大谷友右衛門があるくシーンが忘れられない。
久我美子はたしかにミスキャストだったかも。能のシーンなど見所は多い。
(ちわわ) | [投票] |
★2 | 久我美子、さすが貴族の娘さんだけあって「気品」はあるが、溝口映画に必要な「情念」と「泥臭さ」に欠ける。残念ながらミスキャストです。 (若尾好き) | [投票] |