★4 | 穴(1957/日) | 個人的に和田夏十にハマッてしまった。久里子亭は、市川監督と和田さんの
共作の時に使うペンネーム。もちろんこれ、アガサ・クリスティーのもじり。 [review] | [投票(2)] |
★4 | Helpless(1996/日) | 浅野忠信がNIRVANA(涅槃)のTシャツ着てる。伊佐山ひろ子出てる。
…だけの映画かと思ったら違かった。何故『EUREKA』にのめり込めなくて、
Helplessは良いと思ったか考えてみました。(EUREKAのネタバレもあり) [review] | [投票(2)] |
★5 | お熱いのがお好き(1959/米) | 友達が「モンローがもっと頭良かったら、ずっとワイルダーについていって数々の名作残したろう」と言っていた。いやいや処世術がないからモンローなのです。じゃなかったら、NO.1の白痴美女優になれませんって。 | [投票(2)] |
★5 | 無能の人(1991/日) | 竹中直人は美大の人だな…と思う映画。シャシン(画面)の色づかいが好き。山田花子(漫画家の方です)出てるんだよな。どこにいんだろ? | [投票(2)] |
★2 | バーティカル・リミット(2000/米) | みんなドジ過ぎ。ドリフのコントかと思ったよ。 | [投票(2)] |
★5 | 時計じかけのオレンジ(1971/英) | 字幕で気になることが…。ホラーショーじゃなくハラショー(素晴らしい)
じゃないのかなぁ? 確か小説ではそうなっていたと思うのだけど。隠語が
わかりやすい字幕にリニューアルして欲しい。 | [投票(2)] |
★4 | はなれ瞽女おりん(1977/日) | 生きるために堕ちたというのは、おりんのような女性だ。女というジェンダーと盲目という哀しい性(さが)を背負ったがために、男たちの食いものにされただけ。平太郎だけが、彼女の神秘的な美しさや穢れを知らぬ心根を見ぬき、大切にしてくれた。無垢であることが、二人の運命を少しずつ狂わせ、純情可憐は黒いカラスの餌食となる。
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★5 | 台風クラブ(1984/日) | 10年ぶりに再見。犬神家の一族の湖に刺さる2本の足→台風クラブのラスト 台風クラブの三浦友和のダメ男っぷり→松ヶ根乱射事件のダメ父(山下監督も台風クラブが好きらしい。足のからませ方なんて、まんまだ…)映画って連綿とパーツが続いていくのですね。オモろっ! | [投票(1)] |
★5 | キサラギ(2007/日) | 前半、何気なく紹介されている小道具の一つ一つが、後半、怒濤の伏線としてやって来る。まさに気が抜けない映画であり、緻密な構成&サスペンス(どんでん返し)で貫かれたシナリオ。良いホンに出会うと、役者さんは必ず宝石のようにキラッキラッ輝いて見えるから不思議だ…。 | [投票(1)] |
★3 | たまゆらの女〈ひと〉(2002/中国=香港) | 山の上に繋がるロープウェイから街並みを見下ろす。目を射るような水色の街。
ババロアのような柔らかな赤い唇に頬を寄せ、闇を這う風の中で二人で遊ぶ。
列車は遥かな場所まで君を連れ去り、僕は孤独の見え隠れする書庫に座ったまま、
旅の途中の玉響(たまゆら)に想いを馳せる。
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★4 | バベル(2006/仏=米=メキシコ) | 野外で自慰する男の子→抑制がきかない。バレーで退場する少女→化け物見せる気の強さ。通訳に金を渡そうとするアメリカ人→金で片づくと思ってる? エピソードによって、キャラクターを表わす積み重ね。砂漠から東京の雑踏。音のある世界から無音に。不幸のドン底と結婚式。映像の対比と抒情性。人に触れたいという孤独感。とても繊細な肉感的映画。 | [投票(1)] |
★5 | ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日) | 昭和33年東京タワーは明るい未来のかけらだった。時代は高度経済成長の波にのり希望に満ちていた。リアルタイムで体験した人たちから見たら、もっと猥雑で汚い世界だったと言うかもしれない。けれど知らない者にとっては、お伽噺であり憧れの過去。なぜなら〈明るい未来〉に希望を持てずに育ってしまった世代が多くなったのだから。 | [投票(1)] |
★4 | 殺人の追憶(2003/韓国) | 隣国では、こんな杜撰な捜査をしていたのだろうか?と失笑モノの出だしだが、
これが本当だったら冤罪多数・白痴差別なわけで、ある意味空恐ろしくなった。
言動を抑圧する感情的な暴力の社会に、理性という知の風が吹き、やがて洗練はされてるものの閉じたPCの世界に移行していく時代の変化も表現してて、面白い。 | [投票(1)] |
★3 | さよならみどりちゃん(2004/日) | タイトルである〈みどりちゃん〉が出てこないとこが、とても素晴らしい。きっと女というものは、〈見えない人〉に嫉妬し恐怖に怯え意地になり、はたまた結果一途になる生き物なのでしょう。ユタカの視点がうまく表現できていたら、平成の『浮雲』になったかもしれないのに…。もったいない。 | [投票(1)] |
★5 | 犬神家の一族(1976/日) | すっごい昔に見て、なんだかよくは分らないけど怖いイメージだった
(菊人形の上に××とか)。でも、こんなにもグロい話だったのか…。男色・処女嫁なんて、子供には漢字変換できません。現在の韓国映画にも通じるし、それ以上の面白さ。市川崑監督は女の「美と醜」を撮るのが上手い。そのコントラストが恐怖に繋がっていたのね。 | [投票(1)] |
★5 | パッチギ!(2004/日) | 前半の散漫にみえた数々のエピソードを、葬式のシーンから一気にシンクロさせる構成に、全身の毛穴が総毛立った。これできる脚本家って、なかなか現在の日本映画界にはいないんですよね。三谷さん、クドカン、羽原さん、全員舞台出身の人たちだけど、やっぱり場数をこなしてるからか、群像劇を書くのが上手い。 | [投票(1)] |
★3 | 17歳の風景 少年は何を見たのか(2004/日) | ATGばりの実験映画。今の時代、これをできちゃうのは、監督の実績があってのことだと
思います。いくつになっても、怒りを持続してるって何なのだろう。針生一郎の
台詞に託された天皇制批判は……スゴイです。&柄本佑くんの存在感と根性が圧巻。 | [投票(1)] |
★4 | 鬼畜(1977/日) | 父と母は両親である前に、男と女であり情念の人だった。光り輝く太陽の生贄とされた少年は、親を裏切ることができない。子供はまず親を信頼する。そしてその愛は次第に、自己に向うという。まだ自己愛を知らない少年は、大人たちの矛盾に敵意を示さず、つぶらな瞳を社会にただ投げかける。 | [投票(1)] |
★5 | シティ・オブ・ゴッド(2002/ブラジル=仏=米) | カメラを持った少年は、傍観者だったのだろうか? 周りで起こる悪事の数々。
ドラッグ・殺し・窃盗…。人は事象に傷つくわけではない。コンプレックスや憎しみが、狂気を増幅させ悪循環へとループさせる。寂寞とした風がひゅうひゅうと心を吹き抜け、砂塵をおこす。叙事詩的な終焉と始まり。 | [投票(1)] |
★4 | 独立少年合唱団(2000/日) | 希望と絶望がコインの表と裏のようにクルクル回る。あの時代を知っている者たちが、
少年物語を通して、プロパガンダしているのかと訝ったが、変声期前の透き通る声は、夢と現(うつつ)の端境期を象徴しているよう。ああ。アホみたいに練習したね。そんな時を思い出させてくれたりも。 | [投票(1)] |