[コメント] スパイダーマン3(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
寄生生物のせいでいつになくキレるピーターをみてボロアパ−トの管理人さんが一言。
「いや、あの子は本当はいい子なんだよ…」
副編集長?らしき人が編集長の独断に一言。
「ピーターのほうがキャリアも長いし仕事も良い」
捏造写真を掲載してしまったのを知った編集長が一言。
「謝罪記事を刷らないといかん!こんなこと20年で初めてだ!」
ブサ…いやMJの働くバーでやんちゃするピーターに図らずも協力してしまった署長の娘の一言。
「これって嫌がらせだったの!?」で、すぐにMJに謝る彼女。
特に管理人さんの台詞にはシビレた。
『死霊のはらわた』の印象が強烈すぎて、実際オレは『スパイダーマン2』のコメントの一部で「もっとゴアシーン撮れるだろ?」見たいなことを書いたものの、考えてみれば『シンプル・プラン』『ギフト』と市井の人々を描いてきた実績が十分にあるのだから今になって驚くべきことではないのだけれど、それでもほんの数秒でもこういうシーンを各々のキャラクター、それも脇役に入れることの出来るサム・ライミの腕力は改めて驚かされた(ちなみにオレの中で管理人の娘は立派なメインキャストです。彼女が出てなかったら評価が下がるところだったよ。よかったな!サム・ライミ!)。スパイダーマンが庶民型?のヒーローであり、彼らに寄り添っている以上、彼ら庶民のほうの人となりもきちんと描かないとどうにもバランスが悪いってもんだ。
とは言え作品自体はどうにも詰め込みすぎの感があるのは確か。あのタッグマッチには当然ビッシビシに燃えたのですが、もっともっとサンドマンの哀しみに絞ってもよかっただろうし、ヴェノム=エディ・ブロックの救えない人間性を掘り下げてもよかったんじゃないだろうか。聞くところによるとヴェノムというキャラクターは原作で人気はあるもののかなり後期(80年代)の悪役らしく、ライミ監督はその存在を知らずプロデューサーに言われてからその頃のスパイダーマンを読んだそうですからひょっとしたらその辺も扱いの温度差に出ていたのかもしれません。
てゆーか各々を敵にして2本撮れば良かったじゃない!オレはそれでも付き合ったよ!まさか今作でお終いってことはないだろうな!
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (13 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。