[コメント] 地獄の黙示録(1979/米)
鑑賞後暫く立ち上がることが出来なかった。痺れていたのは足だけじゃない。これこそ「完全」なる戦争映画。他の米産戦争映画なんてナパーム弾で焼き払っちまえ!(追加されたプランテーションのシーンは実に有意義!)
石器時代に戻しちまえ、と吐き捨てるキルゴアは今も変わらぬアメリカの象徴。一方的な正義と道徳、排他的な人間愛を押し付ける「神の使い」である。
これに対しカーツが惹かれたのは石器時代の、原始の力であった。欺瞞を嫌い純粋な意思の強さに惹かれながらも思い悩む「堕天使」だ。
戦争とは?罪とは?正義とは?
ここに全部答えがあるじゃないか。
この映画を観てブッシュ大統領は何と言うだろう。あの大人になったダミアン少年は?
(@新宿コマ/完全版)
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これを鑑賞したのが映画の日だったもので劇場は大盛況だったのだが、席に座れずに奇声を発する白髪の老人、それにもかかわらず空席に置いた自分の荷物をどかさない若者(彼は途中で居眠りをしていた)、前の座席の若い男と喧嘩する中年男、平気で画面の前を横切る客に係員、それらに無関心を装う俺。
世界はいつだって狂っている。
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