[コメント] 羊たちの沈黙(1991/米)
FBI見習捜査官のクラリスと殺人鬼レクター博士。2人の共通点について解釈してみました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
<<クラリスとレクター博士の共通点について>>
幼き頃に羊を「救おう」とした過去を持つクラリスと、(羊飼いが羊を殺すのと同じように)造作も無く人を「殺す」レクター博士は、全く正反対のようである。
私はこの点と、クラリスとレクターを除いた、他の全ての登場人物 (特に蛾で羊からの脱皮を思わせる殺人犯のバッファロー・ビルと、監禁状態の人質の代議士娘) が、”羊”として描かれていた(と思われる)点に注目し、羊を助けるクラリスと、羊を殺すレクターは、「羊でない」共通な存在であったと解釈しました。
このことは、レクターが脱走したあとのクラリスの台詞(「自分は狙われない気がする」)、及び、レクターがクラリスを介して羊(殺人犯)を殺し、またクラリスがレクターの情報をもとに羊(人質)を救った、協力関係からも感じ取れます。
<<ラストについて>>
幼少期にクラリスが救った羊は結局殺されたが、今回の羊(人質)は救われた。このことは何を意味するか?
この答えがラストだと思う。
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