[コメント] ウォーターボーイズ(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「終わり良ければ全て良し」とはマサにこの映画の為にある言葉だ。最後の実技の迫力を見せたいが為に撮った映画とも言える。でも、どうせだったら、前半からもっとスマートに撮ればいいのに。わざと、前半ベタベタにして、後半の切れの良さを引き立たせようとしたのかもしれないが、ちょっとヤリスギ。あるいは狙いじゃないってんなら、センス無さすぎ。唐突にヒットな演出があったりするが、このヘタレさ加減は「お笑い」をナメてるとしか思えなかった。あるいは、演技者達の笑わせる間の取り方とか表現が稚拙だったからかもしれない。ま、そこは素人だからしょうがないけどさ、「これで抱腹絶倒!」と自信を持って提供してくれるスタッフに驚く。で、何?邦画の将来は、この彼に任せましょうってのが大筋の意見なのか?マジ?
話の設定自体は悪くないと思う。穴だらけの脚本・演出ではあるし、もっともっともっともっともっともっともっともっと練れるでしょ?とは思うが、「そんな所は無視して、見て見て!この実技の迫力!すごいっしょ?」という、その強い意思(?)。だったら、少しはその実技に持っていくための脚本にしろよ!と思うのだ。そこが許せん。無視できん。作り手は、常に「そこそこ良いモノを作る」ではなく、「命を削ってでも最高傑作を作る」気持ちでやってもらいたい。ついでに言えば、最後の実技であれだけのスケールでやるんだから、前半の5人を選ぶ展開とか合宿とか、女子高との絡みとか、全然、生かされてないじゃん?ギャグだけじゃなくて、まさに、どうにもこうにもな話+シンクロのシーンという映画だね。噛み合ってない。騙し映画だ。そんな意味で、全く違う映画だし、例に出すのは「え゛〜」かもしれないが『ekiden 駅伝』を思い出した。ベタな演技、ベタなギャグ、へたな演出、そして生かされないヒロイン。超性善説映画の名言を思い出す!そして3点(笑)。同じ点数にしても、あっちの騙しの方がはるかに良い。
考えた展開としては、プールサイドで並ぶ女子高生たちが、みんな制服のまま体育座りをしてて、パン2丸見え状態にして、男子達は演技に集中できずバラバラ。もちろん、平山綾さんにもバッチリやってもらいたい。好みでいうと、脚は閉じたままなのに見えてるよ!おい!ってヤツだ。うおぉ、燃えてきた。なんならボカシ入れでもいい(←むしろ、その方がイヤらしい?)。演技の所々でこの衝撃カットを入れてはミスり入れてはミスり、なんだかんだで最後の人間ピラミッド、妻夫木くん競泳用のパンツから、あぁ!亀さんこんにちは。綾絶叫!「うっきゃ〜〜〜〜」感動大作を通り越して、最後の最後まで「ダメダメ男子高校生の青春日記」これでどうだ!あるいは、前半を凄いシリアスにして、マジメなスポ根ものにして、努力して努力して、妻夫木くんもカッコいい彼として頑張って、平山さんともうまくいって、「すごいすごい」と拍手の中、最後に亀さんこんにちは。真のカッコイイ男とは、そんなボケもこなすであろう。緊張と冷たい水で縮み上がったモノがちょろんと出るのも良かったか?それじゃ『パンツの穴』とあんまり変わらないか?どっちみち、自分が考えると、ちょっとシモの話になってしまいそうや。
最後に一言。アフロが燃えるシーンは良かったが、その後、アフロが無くなったのはキャラ的に痛すぎないか?カツラを持ってきてでも、アフロのまんまシンクロやって欲しかったな。「これ(アフロ)が俺の魂なんだ!」とか言ってさ。
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