[コメント] ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米)
「幸せ」と「恵まれている」は別物だとわかっている女が観るぶんには構わないと思うが・・・。『タイタニック』に引き続き、「自分探し」系「青い鳥症候群&シンデレラコンプレックス」女を増産しそうなご都合映画。
幸せってのは、本人が「幸せだ!」と思えば幸せなのであって、いくら恵まれていても「わたしは不幸だ!」と信じているヒトには自分が恵まれていることすらわからないのだよ。
「いつか幸せがやってくるに違いない」「いつか王子様が現れるに違いない」と信じる女性は、いかに自分の小さな幸せや身近なところにいる大切な人を見逃していることか。この映画はそういう人たちを更に煽り立てるのではなかろうかとわたしは心配する。『タイタニック』を観た多くの女性たちが、「今のわたしはわたしが望んだわたしじゃない!わたしも自分探しの旅に出るのよ〜!!」と叫びながら今の自分の幸せを完全にほっぽり出してしまったように。いや、自分探しはとってもいいことだと思うが、自分を見失ったまま自分探ししても、ネェ。
とにかくアンタ、ありのままの自分を愛してもらう前に、ありのままの相手を愛しているのか?アンタの男の判断基準を見る限り、どうみても「自分はありのまま(相手のために努力するのはイヤ)だけど、相手はハイクラスがイイ」ってな「やらずぶったくり」女にしか見えんぜ・・・
また例によって、「愛すること」よりも「愛されること」優先主義か。「愛されること」優先主義者が恋愛的に恵まれなかったら、「何で愛してくれない!」でストーカー化しちゃうぞ。そして、例によって「女性の視点で描いているようにみせながら実は男性の目を通してしか自分を語り、評価することができない女がつくった」映画。
コラ!みんな自分の足で立て!!
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