コメンテータ
ランキング
HELP

町田さんのコメント: 更新順

★3新任女刑務官 檻の中の花芯(1998/日)支配・被支配の逆転劇として展開する中盤が面白く、どんでん返しての落としどころもまぁ悪くない。それにしても桃井マキの第一声「アンタ、胸でかいね」には参った。彼女は女優である。(Video)[投票]
★3痴漢妻 したたる愛汁(2005/日)小島三奈の不細工さというのはこの話にはマッチしてると思う。廣田幹夫は、紛れも無い映像作家で、いつか化けるのかも知れないが、如何せん未だこなれてない。良質なイメージも、繰り返し過ぎてしまうのと逆効果。抽斗が少ないのだと思わせてしまう。[投票]
★2淫乱なる一族第一章 痴人たちの戯れ(2004/日)矢崎茜が新人とは思えぬほどの存在感を発揮。牧村耕次は圧倒的に怪しい。演出は、ライティングへの拘りは伝わってくるも、全体的に安っぽい。[投票]
★1探偵物語 甘く淫らな罠(2003/日)ゆき伊藤猛が可愛そう。橋口卓明には才能が無い。演出・構成共に最悪の部類に入る。回想の多様、浪花節的帰結などもまるっきり’80年代のまんま。[投票]
★4ノーパン痴漢電車 見えちゃった!!(2000/日)田尻X武田コンビによる『OLの愛汁 ラブジュース』の続編的佳作だが、やはり何を置いても、そのムードに尽きる。乾きつつも瑞々しい画面、語り口にウットリである。佐藤幹雄は今回も最高だが、彼の個性が際立ち過ぎてポルノとしてはたかなり少し物足りない。池谷早苗悪くないが、久保田あづみほどの風情はないなぁ。 [review][投票]
★3人妻本番 昼下りの不倫(1993/日)導入からオチまで東野圭吾の『ゲームの名は誘拐』とソックリなんだが、これってどういうことなんだろうか?何か共通の元ネタが?渋谷東急文化会館前で身代金を待ち受ける場面が鈴木英夫『危険な英雄』とソックリなのにも驚いた。まさかオマージュじゃないよな。そんなことばかり気になってイマイチ乗れなかったのである。池島の鬼畜ぶりは爽快。[投票]
★3笞の痕(2004/ポーランド)ポーランドの女性監督の処女作で、世評は高いようだが、描写は生ぬるく、原作から変更したという帰結は胡散臭い。ポーランドは今でも、ソヴィエトの夢を見ているのだろうか?[投票]
★3新任女教師 暴かれる過去(2001/日)Vシネなのに、ミドル/ロングのフィクスで長廻ししてしまうサトウトシキの大胆さに度肝抜かれる。とりわけラブホテルでの1S1Sは圧巻!今岡真治による、過去や遅れ、前進など時間に纏わるイメージも雄弁。台詞の柔らかさにも感心した。( Video)[投票]
★3サイコ・ドクター 白濁のしたたり(2001/日)淡々と恬淡と始まって、徐々に悲痛に、激烈に、そして捨て鉢に展開していく、物語と言うよりは、語り口の流麗さ。サトウトシキはやはり大した演出家である。他者への癒しを志向しながら、自身を癒す為の強奪に走ってしまう闇医者を 小林宏史が好演。ただエロについては全然物足りない。(Video)[投票]
★4ある一日のはじまり(1999/カナダ)「はじまり」があれば「おわり」もある。両者はいつもつながっている。「動く視点」の表現が見事。[投票]
★3禁断の扉(1999/日)脚本家監督である瀬々は、言葉を駆使し、同時にそれを嫌悪している。「同じところに戻る」気障な台詞と時間軸構成、お『約束』的帰結も悪くないが、何より気に入ったのが侮蔑し黙することの描写。ベラベラ自分ことばかり喋る女たちへの佐藤幹雄の冷やかさに爽快感すら覚えた。それが愛へと変化する過程/瞬間が丁寧に描かれているのもいい。(Video)[投票]
★4(秘)湯の町 夜のひとで(1970/日)コントラストの効いた白黒映像と、常に画面の何処かに配置された水の流れが、劇中劇の活弁にもある、流れ者の侘しさをいやがおうにも補完して、ポルノ・ジャンルに留め置くには勿体無いほどの旅情溢れる秀作に仕上がっている。ノスタルジーと同時にモダーンなポップさを感じさせる音楽も吉。脚本は大和屋竺の変名。[投票]
★3痴漢夜行列車(1978/日)二組の親子を中心に、登場する老若男女が次々と交合して行くという、ある種の群像劇で、構成としては綺麗に纏まっているが、テーマ的には新奇さも尖った部分も無く、最終的に親父の哀愁に落着してしまうあたり、説教くさいし、卑怯だとも感じた。山本監督の感性は、要するにTVコメンテータ止まりなのだろう。[投票]
★3優しい娘(1982/日)吸血鬼伝承をモチーフに、というのはハッタリにしても、森=結界=映画という非現実空間に対する、塩田監督のうら若き執着が窺える。それぞれ二つの名前と、二つの人格を与えられた登場人物中、唯一例外的な一貫性を備えた、主人公の少女に忌み嫌われる存在であるところの、「国境警備人」は、つまり野暮で野蛮な「現実」ということなのだろう。[投票]
★4怪談せむし男(1965/日)西村晃、及びイタコ鈴木光枝の熱演に尽きる。石坂金田一に先駆けて加藤武の無責任推理も満喫。当時話題を呼んだ澁澤龍彦『黒魔術の手帳』からの影響をどれ程受けたか知らないが、黒魔術と聖女崇拝とは良く出来たハッタリじゃないか。[投票]
★4暗黒街の女(1958/米)その絢爛たるケバケバしさの中に顕れる自負と自嘲、これぞ映画=ショウ=娯楽であるという、ニコラス・レイの矜持を観た。シド・チャリシーリー・J・コッブが素晴らしい。[投票]
★5キッスで殺せ(1955/米)その軽快さと不適さとで今尚後人の追随を許さない『天国と地獄』の偉大な兄。リアリズムの上方で戯画化された、人物・場面の魅力的な造形に、耳目を奪われっ放しでありました。ラストは「シーン」としても「ショット」としても実に素晴らしい。[投票(1)]
★5イノセント(1975/伊)横溢するヴィスコンティの美学。それ即ち逆転負けの美学。「人間は人間とのみ対決するのだ。」 奢れる者よ久しかれ! [投票]
★4ミリキタニの猫(2006/米)至る所に見出せる「映画」としてのシタタカサ。撮影終了から世に出すまでの「間」の取り方も絶妙だ。[投票]
★4サラバンド(2003/スウェーデン=伊=独=フィンランド=デンマーク=オーストリア)愛される資格は、それを喪うことに怯える脆弱な魂のみに赦れるのか。死にのみ苛まれる屈強な知覚は、所詮束の間の愛しか知りえないのか。己が魂の孤独と不毛を抉り出されることの、しごく爽快で甘美な不快感。私にもベルイマンが必要だ。[投票]